人が失敗したとき、こんなことを言う人がいます。
「そうなると思っていた」
こういう発言をする人には決まったパターンがあります。
トラブルが起こってから、急にぶつぶつ文句を言い始めるのです。
しかも上から目線で偉そうに言うのが特徴です。
「自分は前からわかっていた」と言わんばかりの発言です。
前々から言い続けてきたことならまだいいのです。
警告や忠告という意味で前々から言い続けていることなら一貫性があります。
「やめたほうがいい」
「考え直したほうがいい」
後ろ向きの発言であっても、発言の中に「相手を心配する気持ち」があります。
しかし、トラブルが起こってから、急に「そうなると思っていた」と言い始めるのはよくありません。
これは、後出しじゃんけんと同じです。
感じの悪いルール違反です。
「相手を心配する気持ち」ではなく「相手をばかにする気持ち」があります。
後になってから「そうなると思っていた」は誰でも言えます。
起こった現実をそのまま言っているだけ。
トラブルが起こってから失敗をばかにしながら言うだけです。
後出しじゃんけんには知性・品性がありません。
むしろ自分の知性と品格を下げてしまうだけです。
「自分は前からわかっていた」といったニュアンスがあるので賢さをアピールできそうですが、逆効果です。
ずるくて小ざかしい印象があります。
相手から「だから何?」「言うのが遅い」と思われるだけ。
「今さら言っても遅い」「今になって言い始めるのはずるい」と思われ、感じが悪いのです。
「そうなると思っていた」というセリフを言わないことです。
心で思うのはいいですが、言葉に出して言うのは控えておくのが賢明です。
「ありがたい言葉」とは思われません。
「感じの悪い言葉」と思われます。
必ず相手をむかむかさせてしまいます。
「そうなると思っていた」は、後出しじゃんけんと同じなのです。
感じの悪いルール違反なのです。