世間では「縁起が悪い」とされることがあります。
どれも縁起の悪いこととして有名です。
これらは「死」「死者」に関する意味があり、避けるべき行為とされています。
親の前ですれば「やめなさい!」「行儀が悪い」「縁起が悪い」と叱られるでしょう。
行儀が悪く、下品であり、ひんしゅくを買うのは確実です。
しかし、縁起の悪いことは、本当に実生活に影響があるのでしょうか。
いいえ、実生活への影響はありません。
あくまで迷信です。
人が作り出した幻想にすぎません。
嘘だと思うなら、わざと縁起の悪いことをやってみてください。
少し怖いかもしれませんが「ものは試し」と考え、トライしてみましょう。
わざと北枕で寝てみます。
わざと箸をご飯に立ててみます。
わざと新しい靴を履いたまま玄関に下りてみます。
するとどうでしょう。
意外と何でもないことに気づくはずです。
急に悪魔や幽霊が出てくることはありません。
不運や災難が襲ってくるわけでもなければ、突然不幸になるわけでもありません。
まったく何も起こらないはずです。
普段と変わらない日常を過ごせるでしょう。
わざと縁起の悪いことをやってみて、実際は無害であることに身をもって実感することです。
縁起の悪いこととはいえ、人が作った幻想にすぎません。
道理に合わない言い伝えを、頑固に信じるのもばかばかしいことです。
「何も起こらないではないか。単なる迷信だね」と気づくことが大切です。
なぜ、わざわざ縁起の悪いことをやってみるのか。
これには現在社会を生きるための重要な意味があります。
それは「悪徳業者に騙されないための対策」です。
本気で非科学的なことを信じていると、悪徳業者に騙されます。
「あなたは悪霊に取りつかれています。この壺を買わないと、ひどい目に遭います」
悪徳業者の営業トークを盲信してしまい、役立たない高額商品を買わされてしまうのです。
頑張って働いて稼いだお金を、こんなことで失うことほど愚かなことはありません。
お金を稼ぐのは大変ですが、失うのは一瞬です。
迷信にせよ、ジンクスにせよ、縁起の悪いことにせよ、すべて科学的根拠がありません。
実害・実影響がないことを身をもって実感するためのトレーニングです。
つまり、悪徳業者に騙されないためのメンタルトレーニングなのです。
もちろん露骨に人前ですると不作法なので、誰もいないところでこっそりやってみましょう。
北枕で寝て、箸をご飯に立ててみて、新しい靴を履いたまま玄関に下りてみます。
「もし何かあったらどうしよう」と不安を感じるかもしれませんが、無用の心配です。
何も起こらないので心配しないでください。
トラブルはなく、普通の日々を送ることができます。
もしトラブルや不幸があったとしても、気のせいです。
実際のトラブルと縁起の悪いこととの因果関係はありません。
完全に無関係。
縁起の悪いことは、迷信であり、幻想にすぎないと気づくことです。
縁起の悪いことが無意味だとわかったとしても、露骨に人前でするのは注意したほうがいいでしょう。
非常識と思われ、嫌がられます。
そのため表向きは縁起の悪いことを嫌がる演技はしつつも、本音では「実生活に影響はない」と思うことです。
もしあなたの目の前に、縁起の悪い出来事が起こっても、動じなくなります。
悪徳業者から営業トークに遭っても「そんなことはありえない」と断れるようになります。
私たちは縁起の悪いことを信じすぎないことです。
縁起の悪いことを信じないことも、生きる強さの1つです。