「人生に疲れた……」
その原因は「期待」かもしれません。
余計な疲れを避けたいなら、期待に注意しましょう。
期待するのではありません。
期待しないのです。
「期待は、しないよりしたほうがいい」
そう思うかもしれませんが、時と場合によります。
期待をすると、裏切られたときの精神的ダメージが大きくなります。
「こんなはずではなかった……」
「期待が外れて残念……」
「予想と違っていてがっかりした……」
期待が大きければ大きいほど、それが外れたときの落胆も大きくなります。
心底がっかりして、大きなため息をつくでしょう。
魂を抜かれたかのような強烈な脱力感に襲われるでしょう。
中には「期待を裏切られた!」と怒りや恨みを覚える人もいるかもしれません。
期待が大きければ大きいほど、期待外れになったときのショックも大きくなります。
大きなストレスを感じ、精神的に消耗することになります。
では、期待どおりにいけばいいと思うかもしれませんが、ここにも注意があります。
期待どおりにいけば、気持ちが舞い上がります。
興奮によって心拍数が上がり、感情の波が高くなる。
これはこれで、精神的な消耗につながるのです。
精神的な消耗を減らしたいなら、感情の波を小さくすることが大切です。
結局のところ、期待どおりにいってもいかなくても、感情の起伏が大きく揺れ動くため、精神的な消耗を増やすことになります。
期待するから疲れるのです。
疲れを防ぐにはどうすればいいか。
その方法の1つが「期待しない」です。
人に期待しません。
自分にも期待しません。
組織にも期待しません。
少し寂しく思えますが、期待しないと、結果の善しあしによって感情を揺さぶられることがなくなります。
消極的な生き方に思えますが、誤解です。
期待しない生き方も、積極的な生き方の1つです。
自己防衛の手段として、時には有効です。
疲れを防ぐ意味では、意図的に生き方をコントロールしているのですから「積極的な自己管理」といえます。
流れに身を任せましょう。
「なるようになるさ」の精神で生きるようにします。
期待しないで生きると、感情の起伏が小さくなって、精神的な消耗が減ります。
うまくいってもいかなくても、平然とその結果を受け入れましょう。
少し冷めた感じで「そういう結果になりましたか」と思うくらいでちょうどいい。
期待しないと疲れないのです。
どうしても期待したいときは「少し期待する」という程度がいいでしょう。
少し期待している状態なら、比較的感情の波を小さく抑えることができます。
誰にでもお勧めできる生き方ではありませんが、普段からひどく疲れを感じるなら、そういう生き方も悪くありません。