執筆者:水口貴博

握り寿司の30の食事マナー

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初めて向かう寿司屋で、いきなりカウンター席に座るのは危険?

初めて向かう寿司屋で、いきなりカウンター席に座るのは危険? | 握り寿司の30の食事マナー

寿司屋には、独特の熱気あふれる空気が流れていることが少なくありません。

回転寿司とは異なり、寿司屋は一般的に狭い。

しかも、店内に独特の空気が流れていることもあります。

部屋が狭いと、職人が握っているときの表情・動きなどは、お客さんに丸見えです。

広々とした寿司屋とは違い、小さくて閉鎖的な寿司屋では、部屋が狭い分、熱気が伝わりやすい。

職人の意気込みが、そのまま店内の雰囲気へと変わるのです。

寿司屋ほど、ベテラン職人の意気込みが雰囲気に変わりやすい店はありません。

店の雰囲気を感じていると、ベテラン職人と会話を交わしているかのようです。

ベテラン職人の人間性が、雰囲気になります。

そんな職人が握るところが最も見やすいからと、初めて向かう寿司屋で、安易にカウンター席を選ぼうと考えることがあります。

もちろん店員から案内されたり混み合う状況であったりすれば別ですが、寿司屋の場合、積極的に座るものではありません。

通や常連客が座る「専用席」になっている場合があるからです。

カウンター席は、ベテラン職人との距離が最も近い席です。

そこは、寿司屋の中でも特別席。

聖域です。

ベテラン職人と仲がいい常連客が座り、職人との会話を楽しむ席になっていることがあります。

すべての寿司屋がそうとは限りませんが、古風で常連を重んじる老舗なら、事実上、暗黙の了解になっている場合があるのです。

初めて向かう寿司屋なら、いきなりカウンター席に座るより、まずテーブル席や座敷がおすすめです。

店内の雰囲気を確認したり、何度か通って慣れたりしてから、カウンター席に座るといいでしょう。

握り寿司の食事マナー(24)
  • 初めて入る寿司屋は、テーブル席や座敷に座って雰囲気をつかむ。
寿司屋で長居をしすぎない。

握り寿司の30の食事マナー

  1. 握り寿司は、日本の技術大国が生み出した代表的な日本料理。
  2. 寿司屋に向かうのは、舞台に行くのと同じだ。
  3. なぜ、寿司屋のベテラン職人には、頑固な人が多いのか。
  4. 「1貫を一口で食べる」これが握り寿司の粋な食べ方の基本。
  5. ねたとご飯を別々に食べない。
  6. 握り寿司が一口で食べられない人の対処法。
  7. 握り寿司に醤油をつけるときの正式なマナー。
  8. 寿司の軍艦巻き。
    あなたなら、どう醤油をつけますか。
  9. 握り寿司を手で食べるか、箸で食べるか。
    それが問題だ。
  10. 1貫ずつ注文できるお店もある。
  11. 1貫ずつ注文できるということは、幅広く楽しめるということ。
  12. 握ってもらったお寿司は、出てきた瞬間に食べる。
  13. 早い、安い、新鮮で、しかもうまい。
    回転寿司は、最高のファストフード店だ。
  14. 魚のにおいは、嘘をつかない。
  15. わさびの刺激をすぐ抑えたいときの裏技。
  16. 回転寿司で、新鮮な寿司を見分ける方法。
  17. 回転寿司で干からびたネタしか残っていないときの対処法。
  18. 回転寿司で取った皿をレーンに戻すのは、マナー違反。
  19. 「不快になる知識の自慢」と「気分のよい知識の自慢」の違いとは。
  20. むやみに符丁を言いふらすお客さんは、滑稽に見える。
  21. 職人はお客さんからの「おいしいね」という言葉のために、長年の修行を積み重ねている。
  22. 高級握り寿司は、話のネタにもなる。
  23. トロを食べれば、店がわかる。
  24. 初めて向かう寿司屋で、いきなりカウンター席に座るのは危険?
  25. 寿司屋で長居をしすぎない。
  26. 通は、食後の小皿がきれい。
  27. 寿司を味わいたければ、醤油をつけない。
    ベテラン職人の腕にかかれば、魚の生臭さまで取ってしまう。
  28. 握り寿司をよりおいしく食べられる順番。
  29. ちらし寿司は、握り寿司とは食べ方が少し異なる。
  30. 寿司屋のタバコと香水は、作品に泥を塗る行為と変わらない。

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