内気な人は、自分を大切にしすぎています。
もちろん自分を大切にするのはいいのです。
心が傷つくことがあれば、避けたほうがいいでしょう。
デリケートな心の持ち主なら、傷つくのを恐れるのも当然でしょう。
印象や評価が落ちることを喜ぶ人はいません。
できるだけ印象や評価が落ちないように心がけることは、当然の良識です。
危険があるなら、避けたほうがいいでしょう。
苦しいこと・つらいこと・心が傷つくことがあって喜ぶ人はいません。
危険があるとわかっているなら、きちんと避けておくのが賢明です。
自分は、世界に1人しかいません。
人生は自分が主人公です。
自分を大切にするのは当たり前であり、別に悪いことではありません。
しかし、自分を大切にしても、しすぎるのはよくありません。
内気な性格の人は、自分を大切にしすぎている傾向があります。
「1つも傷つかないようにする」
「一切の危険を冒したくない」
「少しでも印象や評価を下げたくない」
心の傷を避けようとすると、人に話しかけるのが怖くなり、人間関係でも壁を作ってしまいます。
あらゆる危険を避けようとすると、新しい仕事に挑戦できなくなり、同じパターンの繰り返しになります。
評価や印象のことを考えると、何をするにも怖くなり、保守的になります。
どんどん自分の殻に閉じこもってしまう。
自分を大切にしすぎると、あらゆるものが恐怖の対象に思えるため、内気な性格がエスカレートするのです。
自分を大切にしすぎていないか、自分の様子を振り返って見てください。
もし心当たりがあるなら、少し程度を緩めてはいかがでしょうか。
もちろん自分を乱暴に扱うわけではありません。
あくまで「大切にしすぎる状態」から「大切にする状態」まで下げるだけのこと。
「たまには恥をかいてもいい」
「心が傷つくこともあるだろう」
「少しくらい印象・評判が悪くなってもいい」
ダイヤモンドをイメージしてください。
ダイヤモンドは傷があるから美しく輝くように、心もまた傷がつくから美しく輝きます。
「傷つくからこそ、輝きが増す」
そう思えば、自然とポジティブな気持ちになり、心が軽くなるでしょう。
傷つくことを受け入れると、自然と前向きになり、勇気が湧いてきます。
心の壁が取り払われ、人に話しかけやすくなったり、アクションを起こしやすくなったりします。
自分を大切にするのはいいですが、しすぎないように注意しましょう。