作品の質を高めるには、量が必要です。
最初から質を求めようとしても、なかなかうまくいかないでしょう。
まったく経験のない人が、本番でいきなり高い質を発揮することはありません。
未経験者がコンテストに投稿して、いきなり最優秀賞を獲得するようなもの。
非現実的な話であり、あり得ません。
最初からうまくできる人はいません。
まったく経験がなければ、誰でも最初は下手や未熟から始まります。
質を高めるには、まず量をこなすことが必要です。
量は質に転化します。
膨大な量をこなすことで、慣れやコツをつかむことができ、質に転化するのです。
では、量をこなすにはどうすればいいか。
スピードなのです。
量をこなすには、スピードが必要です。
「ゆっくり作ろう」と思うこともあるでしょう。
もちろんゆっくり丁寧に作品を作っていくことも大切ですが、遅すぎるのはよくありません。
いくら丁寧に仕上げても、あまりにペースが遅いと、量をこなしたくてもこなせません。
のんびりしていると、競争相手に追い抜かれるでしょう。
時代や流行が変わってしまうかもしれません。
そのため量をこなすには、スピードが大切です。
もちろん無謀なスピードを出す必要はありません。
「マイペースの範囲で最大のスピードを出す」ということです。
「ゆっくり急ぐ」と言い換えることもできます。
マイペースの範囲でスピードを出せば、冷静な思考を維持できます。
理性と自制心を保てます。
スピードを出すから量をこなせ、量をこなすから質が上がります。
一流の芸術家には、必ずスピードがあります。
作家、画家、漫画家、音楽家、陶芸家。
ジャンルは違っても、実力の高い芸術家にはスピードが定番です。
クリエイティブだから、スピードがあるのではありません。
スピードがあるから、クリエイティブになれたのです。
もともとせっかちな人なら、スピードがあるので、クリエイティブに向いていると言えるでしょう。
「自分の作品は質が低い」と嘆く暇があるなら、まずスピードを意識して量をこなしましょう。
スピードを出すと、運を引き寄せる力も向上します。
スピードを出すと「熱意」「意欲」が出てくるため、人や運を引きつけるようになるのです。
創作活動を生活の一部にしましょう。
生活の一部にすれば、自動的にスピードが出て、量もこなせるようになります。
スピード、スピード、またスピード。
周りから「スピードがありますね」と言われるくらい、スピードを出しましょう。
スピードが量につながり、量が質に転化するのです。