クリエイティブな人になるなら、数字に強くなる必要はあるのでしょうか。
結論から言うと、数字に強くなる必要はありません。
まず数字は大切です。
仕事では、数字を扱う場面が数多くあります。
発注数、出品数、販売数、在庫数、返品数。
貸借の計算、損益の計算、税金の計算。
暗算できる能力、概算できる能力、素早く計算する能力。
会計処理、年末調整、決算処理。
数字を無視することは、お金を無視することになります。
数字は嘘をつきません。
客観的・具体的に知るためにも、数字を扱うことは欠かせません。
クリエイティブな仕事とはいえ、ある程度、数字を意識しながら仕事を進める必要があります。
しかし、数字は大切であっても、意識しすぎるのはよくありません。
数字を意識するにつれて、理屈っぽくなったり現実的になったりするからです。
テーマパークに入場するとき、高い入場料を見て、急にテンションが下がった経験はないでしょうか。
「なんて高いのだろう」と驚いた瞬間、わくわくする気持ちが消え去ります。
高級レストランで食事をした後、レシートを見て、興ざめた経験はないでしょうか。
生々しい高額の数字を見ると、夢から目が覚め、現実に引き戻されます。
クリエイティブな仕事では、想像力や発想力が大切です。
数字を意識しすぎると、現実的な思考になってしまい、頭が固くなります。
想像力・発想力が制限され、クリエイティブな仕事を妨げてしまうのです。
仕事のうえで、数字が大切な要素なのは事実ですが、こだわりすぎるのも危険です。
経営者や経理担当でもないかぎり、数字に深入りしないほうがいいでしょう。
数字を意識せざるを得ないときもありますが、クリエイティブな仕事をするときは、できるだけ意識しないのが得策です。
そのため数字に強くなくても、クリエイティブな人になれます。
数字に強いほうがベターですが、弱くても大丈夫です。
むしろ数字に弱いほうが、現実にとらわれなくなるため、クリエイティブな能力を発揮しやすくなるでしょう。
お金を処理する仕事は、経理や税理士に任せればいいことです。
数字を忘れることで、潜在的なクリエイティブのパワーを発揮しやすくなるのです。
数字が大切なのは事実ですが、いい意味で、忘れる努力をすること。
数字を忘れ、クリエイティブの世界に集中するからこそ、ユニークなアイデアを発想できます。