執筆者:水口貴博

頑張る力がみなぎる30の言葉

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失敗したから辞めるのではない。失敗したから続けて頑張る。

失敗したから辞めるのではない。失敗したから続けて頑張る。 | 頑張る力がみなぎる30の言葉

仕事で失敗したとき、どう責任を取るか。

責任の取り方は、自分の行く末を決める、重要なポイントです。

よく見られるのは、職から退くことで責任を取ろうとする方法です。

「失敗をしたのだから責任を取らなければいけない。仕事を辞めることで責任を取ろう」と考えます。

業務なら、離れます。

取引なら、担当から外れます。

プロジェクトなら、辞任します。

自分がいなくなった代わりに、別の人間が担当します。

失敗を犯した人間が職に残るのは不適切という考えもあるでしょう。

過ちを犯した人の顔なんて誰も見たくないだろうと、周りに配慮する気持ちもあるのかもしれません。

自分の地位を失うことで責任を取るスタイルは、たしかに責任感があると言えるのかもしれません。

責任を取るには、職を退くのが一番適切と考えがちです。

しかし、本当にそうでしょうか。

あらためて考えるとおかしな話です。

責任を取るために職から退く様子は、客観的に見て、仕事から逃げているように見えます。

辞めるなら簡単です。

「辞めます」という一言を言って、その場から立ち去ればいいだけです。

最も簡単な方法であり、知恵も工夫もありません。

面倒で難しいトラブル対処は、次の担当者に任せればいいだけです。

失敗がきっかけで仕事を辞めてしまうと、せっかくの教訓が生かされません。

失敗するたびに、責任で職を退くなら、極度に失敗を恐れることになります。

失敗ができないなら、保守的な姿勢になるでしょう。

挑戦的な仕事もできなくなります。

急な担当者の変更は、引き継ぎも発生して手間暇がかかります。

職を退くしかない状況もありますが「職を退く」という責任の取り方は、本当に最後の手段です。

では、どうするのがよいか。

社会人として失敗の責任をきちんと取るなら、職務を全うすることに尽きます。

職から逃げるのではなく、むしろより誠実に対応するのです。

失敗した本人が仕事に残ると、再び失敗しやすくなるように思えますが、誤解です。

実は、失敗した直後のほうが仕事はうまくいきます。

失敗した直後ほど、深く反省しているタイミングはありません。

しっかり反省しているため、同じ失敗が起こらないよう、より慎重になって精度が高くなるでしょう。

失敗を経験したなら、状況の一部始終を知っているので、教訓を生かしながら対応できるはずです。

反省しているからこそ、仕事の結果を通して責任を果たすことが大切です。

「次こそ必ず成功させる」という気持ちも、ひとしお大きいはずです。

失敗したから辞めるのではありません。

失敗したから続けて頑張りましょう。

仕事でより良い結果を出すことが、最高の責任を取り方です。

頑張る力がみなぎる言葉(29)
  • 失敗したら、責任を取るために職を退くのではなく、引き続き頑張る。
最高のライバルは、過去の自分。

頑張る力がみなぎる30の言葉

  1. 頑張る人をばかにすると、自分も頑張れなくなる。
    頑張る人を応援すると、自分も頑張れるようになる。
  2. 「さあ、今日も頑張ろう!」と思うのと言うのとでは、効果が違う。
  3. 頑張り方には、2種類ある。
    「力を入れて頑張る」「力を抜いて頑張る」。
  4. 「これは難しそう」に続く言葉は「でも実は大したことない」。
  5. 1位でフィニッシュした人だけが勝者ではない。
    笑顔でフィニッシュした人は、すべて勝者。
  6. 勝ち負けのない時間は、本当の自分に戻る時間。
  7. 慰めの言葉を待つのは、もうやめる。
  8. 小さな仕事を頑張れない人は、大きな仕事も頑張れない。
    小さな仕事を頑張れる人は、大きな仕事も頑張れる。
  9. 無気力というのは思い込み。
    気力の出し方がわからないだけ。
  10. 自分の気持ちは考えても、相手の気持ちを考える人は少ない。
  11. 苦労を重ねた仕事から、大きな達成感が生まれる。
  12. 頑張っても、うまくいかないときもある。
    頑張らなくても、うまくいくときもある。
  13. チャンスは「足」でつかみに行こう。
  14. チャンスは、トラブルの中にある。
  15. 行き止まりではない。
    行き止まりに見えるだけだ。
  16. 「頑張る」と「無理をする」は、違う。
  17. 失敗することを恐れるな。
    本気でないことを恐れろ。
  18. 「疲れた」が口癖の人は、そう言うことでストレスを発散させている。
  19. 小さなことに、いちいちかっかしない。
  20. 悪条件に怒る人がいる。
    悪条件を喜ぶ人がいる。
  21. 最初は不純な動機であってもいい。
    後から純粋な動機になればいい。
  22. どうせダメなら、当たって砕けろ。
  23. 成功に向かう階段は、上向きとは限らない。
  24. 苦しいときは、自分に問いかける。
    「ここで頑張らなければ、いつ頑張るのか」
  25. 相手がどんなに無礼でも、自分は礼儀を貫く。
  26. 個人プレーでも、架空のライバルを意識する。
  27. 成功は、難しいから意味がある。
  28. 犬ですら待つことができる。
    待つことができないと、犬以下になる。
  29. 失敗したから辞めるのではない。
    失敗したから続けて頑張る。
  30. 最高のライバルは、過去の自分。

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