執筆者:水口貴博

60代がしておきたい30のこと

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万が一のために家族と話しておきたい、2つの話題。

万が一のために家族と話しておきたい、2つの話題。 | 60代がしておきたい30のこと

人生は、いつ何があるかわかりません。

自分はまだまだ長生きすると思っても、ある日突然、不幸が襲うことがあります。

そのときになって考えればいいと思いますが、そうもいかない場合があります。

意識がなかったり、すでに死んでいたりする場合です。

可能性は低いですが、ゼロではありません。

突然の状況を考えて、前もって話し合っておきたい話題が、2つあります。

  • 延命治療について

急な事故によって、延命治療が必要になることがあります。

たとえば、脳死です。

脳死とは、脳幹を含めた脳全体の機能が完全に失われ、回復ができなくなった状態のことをいいます。

医療機器によって、何とか命を取り留めている状態です。

医療機器を外せば、死んでしまいます。

脳は一度死んでしまうと、現在の医学では、生き返らせることは不可能です。

脳死になった場合、医師から延命治療を続けるかどうか、相談されます。

本来なら、本人の考えを尊重すべきですが、それすらできない状況です。

これは大きな負担です。

家族が生死の判断をしなければいけません。

いつまでも生きてほしいという気持ちはあるでしょう。

一方、延命治療には多額のお金がかかるため、家族にとって大きな負担になるのもたしかです。

そうした延命治療の話がスムーズに進められるよう、自分が脳死になったときについて、家族と話をしておくのです。

延命治療を望むのか、望まないのかです。

生前に考えを伝えておけば、家族の負担も小さくなります。

  • 臓器提供について

臓器移植とは、病気や事故によって損なわれた臓器や組織を、手術によって、ほかの患者へ移植することをいいます。

どうせ自分が死ぬなら、治療を待つほかの患者に臓器を提供して、命の手助けになりたいということです。

臓器を提供するのも、しないのも、自由です。

臓器提供カードで考えを持つのもいいですが、まず家族ときちんと話し合っておくといいでしょう。

もし自分が死んでしまうことがあったとき、臓器をどうするかです。

延命治療にせよ、臓器提供にせよ、不謹慎な話題で言いにくいですが、可能性はゼロではありません。

万が一を考え、家族で話し合っておきましょう。

60代がしておきたいこと(29)
  • 延命治療と臓器提供について、家族で話し合っておく。
人生最大の親孝行とは。

60代がしておきたい30のこと

  1. 定年退職後、第2の人生が始まる。
  2. 60代は意外に、頭も体も、よく動く。
  3. 慎ましい生活をすれば、長生きできるとは限らない。
  4. 60代からは「新しい生きがい」が必要になる。
  5. 我慢していたことを、思い出そう。
  6. 「やりたくない」と「興味がない」を、きちんと区別する。
  7. 興味が出ないのは、行動しないから。
    きっかけは、本屋にある。
  8. あなたの旅立ちを邪魔しているのは、名刺かもしれない。
  9. 明るい服装にすると、気持ちも明るくなり、行動力も出てくる。
  10. 60代からの平日は、王様気分を味わえる。
  11. 70代の足腰を決めるのは、60代の過ごし方。
  12. 自然と朝早くに目覚めてしまう。
    さて、どうするか。
  13. ウォーキングは、夫婦で楽しむのが一番。
  14. パートナーとの関係が、これからの本当の財産。
  15. 定年退職をすれば、今までの成功体験は、忘れたほうがいい。
  16. 60代こそ、旅行と登山のベストタイミング。
  17. 好きなこととはいえ、無謀なことは控える。
  18. 楽しんでいる姿を見せるのが、最高の子ども教育。
  19. 地元への愛情が出てきたとき、どうするか。
  20. 地域の人とのつながりは、幸せにもつながる。
  21. 積極的に、若い人に話しかけよう。
  22. 60代が若い人と接するときの方法。
  23. 孫の遊び相手も、立派な仕事。
  24. 60代に必要なのは「教える姿勢」より「教わる姿勢」。
  25. 古い話ばかりを繰り返していませんか。
  26. 60代からの起業もある。
  27. 健康と思っても、健康診断は必ず毎年受けること。
  28. 自分の生き方を、子どもに強要しない。
  29. 万が一のために家族と話しておきたい、2つの話題。
  30. 人生最大の親孝行とは。

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