60代になると、若いころになかった思いが湧き上がるようになります。
地元への愛情です。
もちろんこれまでも地元のことを考えることはありましたが、軽く考えることが大半でした。
若いころは、進学や仕事のことで頭がいっぱいで、地元のことを深く考える余裕がありませんでした。
しかし、60代になって時間に余裕ができると、あらためて地元について考えるようになります。
「ここでよく遊んだ」
「この神社によくお参りしたなあ」
「この池によく来たなあ」
地元で生まれ育った出来事を、次々と思い出します。
数々の出来事を思い出すうちに、自分を育ててくれた地元に、感謝の念が湧き上がってきます。
そう思い出せるような、時間と心の余裕が、60代からできるのです。
さて、ここからが問題です。
感謝の念が湧き上がって終わりでは、よくありません。
地元に感謝したくなれば、地元のために、何か行動しましょう。
地元を活性化させるために、自分ができることを考えるのです。
イベントのサポーターをやってみます。
祭りの実行メンバーとして、活動します。
公園や川の掃除のボランティアをやってみます。
地元のために貢献することが、生まれ育った地元への恩返しです。
土地も、人と同じです。
愛情を持って接すれば接するほど、期待に応えるかのように活性化します。
これまでお世話になった気持ちをそのままにせず、具体的な行動として表現するのです。