幹事としては、当然、評判のいい店を選ぼうと考えます。
やはり他人からの評判は気になるものです。
評判のいい店は、雑誌やインターネットを使えば簡単に調べられるようになりました。
「ここの店の評判がいいな。よし、ここに決めた」
行ってみると、噂通りに店内の雰囲気がいい。
センスのある店内に、珍しいメニューばかり、丁寧な店員。
これなら盛り上がりそうだと期待します。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
幹事としては、落ち着きにくいのです。
初めて入る店だからです。
どこに店があるのか。
どのようなメニューがあるのか。
どのような料金システムなのか。
トイレの場所はどこにあるのか。
メニューは魅力的でも、注文してから出てくるまでに時間がかかるところかもしれません。
実際に行ってみると、店員が外国人ばかりで、言葉が通じにくいトラブルもあり得ます。
とりわけ独特の雰囲気がある店には、独特のシステムがある場合が多い。
店の雰囲気はよくても、慣れないことに右往左往してしまうのです。
大切なことは「評判のいい店」より「行き慣れた店」です。
行き慣れた店を選ぶほうが、店の場所、メニュー、料金システムなどがすでにわかっています。
幹事は、気配りの余裕が生まれやすくなります。
店はありきたりでも、幹事の気の利いた気配りで、カバーできます。
もちろんふさわしい雰囲気の範囲内で選ぶ必要はあります。
ベストではなく、ベターを狙うくらいでいいでしょう。
まず幹事は、大失敗を犯さないことに最大限の注意を払いましょう。