執筆者:水口貴博

飲み会・宴会で幹事が心がける30の心得

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幹事は、やる気があれば、誰でもできる。そう思ったある人物との出会い。

幹事は、やる気があれば、誰でもできる。そう思ったある人物との出会い。 | 飲み会・宴会で幹事が心がける30の心得

私の職場に、幹事の名人がいます。

藤田さんという小太りの30代半ばの男性です。

新人が頻繁に出入りする職場のため、定期的に歓迎会や送別会があります。

宴会の案内がくると言えば、必ず藤田さんからでした。

彼とは面識がありませんでしたが、頻繁にくる宴会の案内がきっかけで彼の名前を知るようになったくらいです。

たしかに幹事をするだけのことはありました。

店の選び方、手配、司会役がうまいのです。

彼に幹事をお願いすると、スムーズに進みます。

慣れている人の手さばきは、やはり違います。

彼に宴会で店や料金の相談をすると、的確なアドバイスがいつも即答で返ってきます。

さすがです。

今回ここで書いている宴会における幹事のアドバイスも、実は藤田さんから教わったものがかなりあります。

幹事として、彼ほど頼りになる人はいません。

そんな藤田さんに、とある質問をしてみました。

「普段は、どのくらいお酒を飲まれているんですか」

幹事を頻繁にするくらいですから、お酒を飲みすぎて体調を壊していないか心配しました。

すると、まったく意外な返事が返ってきました。

「とんでもない。実はお酒はまったく飲めないんですよ」

私は「ええ!」と大声を上げてしまいました。

冗談で、私を騙そうとしているのかと思ったくらいです。

彼の言葉を信じるのに、しばらく時間がかかりました。

幹事をするくらいですから、酒飲みだろうと思っていただけに、かなり度肝を抜かれたのです。

聞くところによると、コップ1杯の軽い酒すら、飲めないそうです。

素晴らしい下戸です。

しかし、下戸でも、幹事としては一流なのです。

「じゃあ、なぜ幹事をしているのか」と尋ねると「みんながぜひ藤田さんにやってほしい」とお願いをされるからとのことです。

彼には人望がありました。

お酒を飲むことはできませんが、積極性があり、まとめ役としての能力が高い人でした。

そうした彼の能力が買われて、幹事をしていたのです。

「へえ。そういうこともあるのだ」

お酒が飲めないのは幹事として致命的であると思っていましたが、彼の例を見て、そうではないと思ったのです。

幹事として必要なのは、やる気です。

幹事は、やる気があれば、誰でもできる。

そう思った一件でした。

飲み会・宴会で幹事が心がける心得(11)
  • お酒が飲めなくても、幹事に挑戦する。
2次会の参加率は、1次会の場所が、大きく影響する。

飲み会・宴会で幹事が心がける30の心得

  1. 幹事で成功することは、出世の近道である。
  2. 幹事の仕事とは、仕切ることではない。
    気遣うこと。
  3. 「すべて幹事に任せます」という言葉を、うのみにしない。
  4. 主役がいると多くなりやすい参加費用を、低く抑える方法。
  5. 上司に穴埋めの費用をいただいた後にする、一工夫。
  6. 職場にいる幹事経験者に、助言をもらう。
    可能なら、サブとして幹事になってもらう。
  7. 幹事が店を選ぶなら、評判のいい店より、行き慣れた店がいい。
  8. お酒を飲むと急変する人の情報を、事前にチェックしておく。
  9. いきなり乾杯をするのはご法度。
    乾杯の前にしなければいけないこととは。
  10. あらかじめ、2次会や3次会の候補を考えておく。
  11. 幹事は、やる気があれば、誰でもできる。
    そう思ったある人物との出会い。
  12. 2次会の参加率は、1次会の場所が、大きく影響する。
  13. 宴会の目的がストレス発散なら、あらかじめ個室で行うほうがいい。
  14. 幹事をするなら、お酒は控えめに。
  15. まとめ役の幹事は、盛り上げ役を買って出ることもある。
  16. お酒でもカラオケでも、嫌がる相手に強要する人は、みんなからも嫌われる。
  17. 日程は、心理状態の波を読んで決めると、盛り上がりやすくなる。
  18. 事前に集金をしておけば、幹事もメンバーも集中しやすくなる。
  19. こっそり上司の誕生日に、宴会を合わせる。
  20. 宴会の席順を交流会らしくするアイデア。
  21. 飲み会で、単純かつ盛り上がる定番のイベントとは。
  22. 幹事は上座に座ればいいとは限らない。
    幹事が座るべき、意外なベストポジションとは。
  23. 幹事は、胸ポケットにメモ用紙とボールペンをしのばせる。
  24. 幹事を楽しむ気持ちがあれば、企画も準備も、面白くなる。
  25. 会社から出るお金に対しては、コストに対する意識が低くなりやすい。
  26. 宴会の会計は、必ずクレジットカードが鉄則。
  27. 次の日も仕事があるなら、宴会に制限時間を設けるのは常識。
  28. 予約をするとき、断られることを承知で、わがままを言ってみる。
  29. 騒ぎすぎたとき、店員に謝る。
    迷惑をかけなくても、店の人に話しかける。
  30. 宴会における最大の事故は、最も油断しがちな帰り際に起こりやすい。

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