私が参加した送別会で、実際にあったトラブルです。
先輩の送別会の冒頭から、険悪な雰囲気になったことがありました。
みんなが勢ぞろいをして、幹事が軽く挨拶をした後です。
「さあ、皆さん。今日は飲みましょう。乾杯!」
幹事が簡単に挨拶をして乾杯をしようとした、そのときです。
急に上司が怒り始めました。
「おいおい、いきなり乾杯はないだろう!」
場がしんと静まり返ってしまった。
なぜだか、おわかりでしょうか。
上司からの冒頭の挨拶を無視したからです。
宴会は、乾杯がつきものです。
しかし、乾杯はいきなりするものではありません。
一般的に、乾杯は上司からの冒頭の挨拶が終わってからです。
それが「上司を立てる」ということです。
もし上司にあたる人がいなければ、幹事のみの挨拶で済ませてもいいでしょう。
しかし、上司にあたる人がいるなら、必ず乾杯の前に冒頭の挨拶をお願いするのが常識です。
この順番を間違えると、上司の機嫌を損ねてしまい、険悪な雰囲気に転じるのです。
実際に私が、そういう場面に出くわし、ひどい目に遭いました。
考えすぎかもしれませんが、集団で仕事をしているなら、やはり上司の顔を立てるものです。
堅苦しいと考えるのではありません。
それが、集団をまとめているリーダーへの礼儀でもあります。