執筆者:水口貴博

中華料理の30の食事マナー

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上海ガニの上手な食べ方。

上海ガニの上手な食べ方。 | 中華料理の30の食事マナー

上海料理の代表的料理と言えば、やはり「上海ガニ」ですね。

巨大なカニが、まるごと登場です。

どうやって食べればいいのでしょうか。

基本的に、カニの食べ方は自由です。

食べやすいと思う方法で食べればOKですが、特に食べやすい方法の1つをご紹介します。

  1. カニの足を全部取る

食べやすくするため、最初にカニの足の部分を全部取っておくことをおすすめします。

カニの足の部分を切り離すときには、強い力が必要です。

足を食べるたびにちぎってもいいのですが、テーブルの上にはほかの食器もあり、危険です。

足の部分を取り払う作業は一度にまとめておくと、後から食べるのが大変楽になるのです。

もぎ取ったカニの足は、好きなタイミングで食べればOKです。

  1. 胴の甲羅を取る

カニをあおむけにします。

左手でしっかりカニを押さえながら、胴の部分を取りぎます。

  1. 甲羅の中にたれを入れて、つけて、食べる

取り外した甲羅がポイントです。

甲羅の中にたれを入れて、器の代わりにします。

なぜ、皿を使わないのかというと、甲羅の内側にはうまみが含まれるためです。

甲羅にたれを入れると、甲羅に含まれるうまみと混ざり合い、よりおいしくいただけるようになります。

カニ料理でもフィンガーボールが登場することがあるので、汚れた手を洗うようにしましょう。

食べ終わったら甲羅を上からかぶせ、元に戻します。

  1. 体を温めるお酒をいただく

一般的にカニ料理は、体を冷やす作用があるとされています。

陰陽五行の思想があり、カニは体を冷やす陰にあたります。

カニ料理を食べる際は、体を温める紹興酒しょうこうしゅやショウガ湯などを一緒に飲む習慣があります。

必ず飲まなければいけないわけではありませんが、カニとの相性は抜群なので、注文してみるといいでしょう。

中華料理の食事マナー(21)
  • 上海ガニの上手な食べ方をマスターする。
殻付きのエビ料理をおいしく味わう、意外な食べ方。

中華料理の30の食事マナー

  1. 中華料理の食事マナーは、簡単なようで、難しい。
  2. 和気あいあいとする中華料理の、ささいな難しさ。
  3. 四大中華料理が生まれた歴史的背景と特徴。
  4. 中華料理の基本的な流れ。
  5. 中華料理は、なぜ円卓テーブルなのか。
  6. 中華料理で最初に意識したい、箸の置き方。
  7. 回し台は、パブリックスペースという意識を持つ。
  8. 茶碗とちりれんげ以外の器は、器を持ち上げない。
  9. 円卓テーブルの席次と座る順番について。
  10. 取り分ける順番や量など、目上の人に対する配慮をする。
  11. 何人で食事をするか。
    それによって取る量が異なる。
  12. 回し台の1周目だけは、特に注意。
    1周目で気をつけたい2つのマナー。
  13. 回転台から料理を取るときに気をつけたいマナー。
  14. 人のマナーは、サーバー用スプーンを使い終わった後に、垣間見える。
  15. 中華料理のチャーハンは、1粒残らず食べきらないほうがいい。
  16. 中華料理では量に注意。
    「1皿=一人前」とは限らない。
  17. 西洋ではマナー違反に当たる調味料の使用は、中華では当たり前のマナーになる。
  18. スプーンのように持つのは誤り。
    ちりれんげの正式な持ち方とは。
  19. 脂っこい中華料理を毎日食べている中国人が、太らない理由。
  20. 北京ダックの上手な食べ方。
  21. 上海ガニの上手な食べ方。
  22. 殻付きのエビ料理をおいしく味わう、意外な食べ方。
  23. 麺料理の上手な食べ方は、ちりれんげが鍵を握る。
  24. 春巻きやシューマイの上品な食べ方。
  25. 中国茶の主な種類と特徴。
  26. 中国茶でおかわりを意味する2つのサイン。
  27. 紹興酒で乾杯するときのマナー。
  28. ラオチュウの一口目は、氷砂糖を入れないのがマナー。
  29. いける!前菜とお酒だけの食事コース。
  30. テイクアウトを、ためらう必要はない。

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