「中華料理は和気あいあいとしているから、気が楽だ」
たしかに中華料理は堅苦しさがなく、和気あいあいとした雰囲気が特徴です。
食事中に音を出してもいいです。
21世紀に入ってから、中国の目まぐるしい成長があります。
中国への留学生も増え、また国内でも中国からの留学生など、よく見かけます。
仕事でも、中国人従業員がいて、一緒に食事をする機会があります。
中国は広大です。
広大な土地があるゆえに、気候・歴史・文化背景の違いから、中華料理にはいくつか種類があります。
中国を東西南北で分けると、4種類にわかれます。
西洋料理のコース料理では、料理が出てくる順番があるように、中華料理にも出てくる順番があります。
中華料理は、大きく5つの料理が出されるのが基本です。
食事のペースを考えるためにも、基本的な流れを押さえておきましょう。
中華料理の特徴の1つは「円卓テーブル」です。
四角いテーブルもありますが、複数人が座る際は、必ず大きな円卓テーブルへと案内されます。
なぜ円卓なのかというと、楽しく賑やかに食事をしやすくするためです。
中華料理でまず気をつけておきたいのは、箸の置き方です。
通常、食事前や食事中は「縦」に置くのがマナーです。
縦に置くことで「まだ食事は終わっていません」というサインになります。
円卓テーブルの上にある「回し台」は、パブリックスペースです。
個人が好き勝手に使うのではなく、周りに配慮しながら使うことが大切です。
回し台における守っておきたいマナーが、5つあります。
日本料理では、持ち上げてよい器と持ち上げてはいけない器が混在して、覚えておかなくてはなりません。
その点、中華料理はシンプルです。
基本的に中華料理では、器は持ち上げません。
中華料理で、円卓テーブルが登場します。
円卓という特殊な形のため席次も特殊なのかと思いますが、基本は同じです。
・席次について
円卓テーブルで食事をする中華スタイルの場合、まず「料理を取り分けること」から始めます。
西洋料理では、あらかじめ出来上がった料理が出てきますから、同席者と同時に食べ始めることができます。
しかし、中華料理では食べる前に、まず取り分けなければなりません。
さて、問題です。
円卓テーブルに、友人と4人で座りました。
回し台の料理の1つに、チャーハンがあります。
円卓テーブルの回し台の1周目は、特に注意が必要です。
1周目は、各人が自分の食べたい料理を選んで取ります。
1周目に限っては、特殊なマナーがあります。
円卓テーブルでは、回転台に並んでいる料理を各人が取っていくというスタイルです。
比較的、許容範囲が広い中華料理ではありますが、やはり最低限のマナーはあります。
(1)料理ごとに皿を変える
チャーハンなどご飯類を、取り分けるための大きなスプーンが添えられていることがあります。
何気なく使うサーバー用スプーンですが、心がけたいマナーが2つあります。
(1)使い終わったスプーンには、きれいに落とす
所が変われば、マナーも変わります。
日本では、ご飯は1粒も残さず食べきるのがマナーです。
しかし、中国では逆になり、わざと残すのが一般的です。
「おいおい。大盛りで注文した覚えがないぞ」
中華料理店で、山盛りになって登場した料理に驚いた人は多いのではないでしょうか。
通常、チャーハンや麺類などの料理を1皿注文すれば「一人前」が出てくるものと思います。
西洋料理や日本料理などでは、出てきた料理に調味料を加えるのはマナー違反です。
初めから調整されている味付けに対して調味料を加えるのは、料理人が意図しない味になります。
また、料理人が丹精込めて作った料理に調味料を加えるのは「味が足りない」というクレームとして誤解されることもあります。
中華料理で登場する「ちりれんげ」。
形を思い出しましょう。
もともとは「れんげ」という花の名前です。
中華料理は、全般的に「脂っこい」のが特徴です。
そういう文化、食の形式です。
当然脂っこいものを食べていれば、摂取するカロリーも高くなるはず。
北京料理の代表に「北京ダック」があります。
食用のアヒルを、1匹まるごと焼いて出される料理です。
ナイフやフォークでそのまま食べればいいのかというと、そうではありません。
上海料理の代表的料理と言えば、やはり「上海ガニ」ですね。
巨大なカニが、まるごと登場です。
どうやって食べればいいのでしょうか。
中華料理では、殻が付いたままのエビが登場することがあります。
エビのチリソースでも、殻が付いたままのエビの場合があります。
最初に思いつく食べ方としては「殻をむいてから食べる方法」ではないでしょうか。
「麺類の食べ方のポイントは、ちりれんげにある」
といっても過言ではありません。
何気なく置かれているちりれんげですが、使い方によっては大変便利です。
春巻きやシューマイなどを直接手で持ってかぶりついたりするのはよくありません。
箸で突き刺して食べるのもNGです。
絶対にしてはいけないマナー違反というわけではありませんが、見苦しい食べ方ですから、できるだけ控えたほうがいいでしょう。
中国といえば、お茶の本場です。
お茶と一言で言っても、本場だけのことはあり、多様な種類があります。
中華料理でお酒が苦手な人は、代わりにお茶を注文することが多いことでしょう。
中国茶は、大きな急須で出てくるのが一般的です。
この急須の置き場所ですが、誰にでもお茶を取りやすくなるよう、回転台の上に置いておくのがマナーです。
通常の四角いテーブル席の場合は、中心あたりに置いておきましょう。
中華料理でのお酒といえば「紹興酒」がよく登場します。
紹興酒は世界3大美酒の1つであり、世界的にも大変有名です。
中国の醸造酒であり、日本の清酒に当たります。
ラオチュウとは、中国産の醸造酒の総称です。
一般的にラオチュウといえば「紹興酒」と指すことが多いようです。
このラオチュウですが、注文すると一緒に氷砂糖が出てくることがあります。
「前菜とお酒だけ」の組み合わせはいかがでしょうか。
中華料理店に入ったからといって、主菜を注文しなければいけないわけではありません。
お酒と前菜だけでも許されます。
通常、フォーマルな西洋レストランにおいて、テイクアウトはマナー違反です。
そもそも保存を前提に調理していないからです。
品質を保証できませんし、生ものの料理も含まれるため、状況によってはテイクアウトを断られます。