円卓テーブルで食事をする中華スタイルの場合、まず「料理を取り分けること」から始めます。
西洋料理では、あらかじめ出来上がった料理が出てきますから、同席者と同時に食べ始めることができます。
しかし、中華料理では食べる前に、まず取り分けなければなりません。
単に取ればいいではないかと思うのですが、ここにもマナーがあります。
問題は、取り分ける順番です。
上座に座っている目上の人から順に取り分けます。
最初に食べ始めるのも、上座に座っている人からが、正式なマナーです。
目上の人に対する敬意を表すためです。
打ち解けた仲の人同士なら、特に気にする必要はありません。
年齢や地位に差がある人と一緒に円卓テーブルで食事をする際は、取り分ける順番と食べ始める順番を注意しましょう。
最初に取り分ける際は「量は少なめ」を心がけましょう。
いきなり目上の人よりたくさん取り分けるのは、失礼に当たる場合があるからです。
そういう意味においても、回し台を回す1周目は「控えめ」に取るのがポイントなのです。