夫婦円満には、適度な無駄が必要です。
無駄のない夫婦ほど、つまらない関係はありません。
無駄は、遊びでもあります。
無駄を作ることで遊びの要素が加わり、夫婦の豊かさにつながります。
夫婦円満に役立つ無駄には、大きく分けて3つあります。
「無駄骨」「無駄金」「無駄話」です。
一見すると、それぞれは不要なことに思えますが、本質は無駄になっていません。
無駄どころか、夫婦仲を深めることに役立っています。
夫婦で何かに挑戦してみましょう。
無駄な結果になったとしても「夫婦で取り組んだ」という共通体験が得られます。
思い出には、不思議な性質があります。
成功した体験より失敗した体験のほうが印象に残りやすいため、思い出深くなる性質があります。
無駄骨の体験は、そのときは不毛に終わっても、しばらくすれば笑い話に変わるでしょう。
「あのときはさんざんだったね」という共通の思い出は、無駄骨を折らないとできません。
笑い話に変わるのですから、無駄骨は、本当に無駄とは言えないのです。
たまには無駄金も必要です。
節約の大敵に思えますが、いつも節約ばかりでは窮屈でストレスも増えます。
たまには無駄金を使いましょう。
たとえば、外食です。
外食は、お金がかかって贅沢に思えますが、気分転換やストレス発散に役立てば、無駄にはなりません。
万一、予期しない無駄金が発生したときは「厄払いができたね」と笑い合えば、楽しい時間に変えることができます。
無駄な金を使ったことで、節約のコツをつかめることもあるでしょう。
一時的に損をしても、後から得を取れば、無駄金を生かせます。
無駄話もたくさんしましょう。
まったく役に立たない会話でいいのです。
たとえば「最近、暑くなったね」「そうだね。本当に暑くなったね」という会話だけでもいい。
役立たない話であっても、夫婦のコミュニケーションを増やすことに貢献します。
無駄に思えても、実際はお互いの気持ちを共有することに役立っています。
お互いの状態を知ったり、意識合わせができたりします。
結果として、夫婦としての絆や愛情を深めていくことができるのです。