同じ姿勢を続けていると、疲れがだんだんたまってきます。
動かないから疲れないのは、大間違いです。
動かないときのほうが、むしろ体に大きな負担を与えている場合があります。
たとえば、椅子に座ってじっとしているときです。
まったく動かない状態を1時間も続けていると、なぜか疲れます。
実は、動かなくても、姿勢を維持するために筋肉を使い続けています。
横や前に倒れないように腰の筋肉に力を入れ、顔を起こすために首や肩の筋肉に力を入れています。
本当に何も力を入れていなければ、横に倒れてしまうでしょう。
同じ姿勢とはいえ、動かないのも疲れます。
動かないからこそ、体の血液循環が悪くなり、疲れを感じやすくなります。
横になって寝ている場合を除いて、じっとしているというのは、重労働です。
しかし、そうは言っても、仕事や勉強のときなどは、デスクの前でじっとしなければならないときがあります。
疲れてきたときにはどうすればいいのかというと、逆に動きます。
席を立って飲み物を買いに行ったり、廊下を歩いたり、部屋の掃除をしたり、少し散歩をしたりして、わざと体を動かします。
ほどよく体を動かすことで、血液の循環がよくなり、疲れが取れます。
凝り固まった筋肉がほぐされてリラックスでき、気分転換にもなるでしょう。
じっとした後は体をあえて動かすほうが、疲れは取れるのです。