執筆者:水口貴博

上手にわかりやすく説明する30の方法

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鉛筆より、ボールペンを使うほうがいい。

鉛筆より、ボールペンを使うほうがいい。 | 上手にわかりやすく説明する30の方法

話がわかりにくい人の書く字は、特徴があります。

鉛筆で「薄い字を書く」ということです。

文字を書くときに、間違えたときに消しゴムで消しやすいように、力をあまり入れないで文字を書きます。

いわば「逃げやすくするための準備」です。

頭のどこかで「間違えたらすぐ消して、なかったことにしよう」という考えがあります。

自分の言葉や発言に自信がないので、その心理状態が文字に反映されています。

自分のメッセージに自信がないくらいですから、説明もわかりにくいものです。

間違えたら消せばいいと思っているので、適当な発言をしがちです。

話がわかりにくくなります。

間違えたら、消しゴムで消してなかったことにしようと思っていては、責任のあるメッセージを発言することはできません。

こういう人が自分のメッセージに自信を持つためには、どうすればいいのでしょうか。

鉛筆をやめて、ボールペンを使えばいいのです。

ボールペンを使えば、消しゴムで消すことはできません。

それでいて、力を入れなくても、濃い字を書けます。

自分から発せられるメッセージの一つ一つに責任を持つということです。

消せない文字を書くようになると、書く前に、言葉を考えるようになります。

「この言葉で間違っていないか」

「ほかの表現はないか」

「もっとわかりやすい言葉はないか」

消せない文字を書こうとすると、人間誰しも、責任を感じるようになります。

たわいない一言でさえも、消せない文字となると、頭を回転させて真剣に考えます。

言葉に間違いがないか、慎重になります。

こういう練習をしていると、話のポイントを押さえることができるようになります。

消しゴムで消すことができる鉛筆の字は、尻込みしがちです。

どこかで「逃げ」があります。

逃げられないようにするために、ボールペンで文字を書き、消すことができないようにするのです。

まず、自分の書く文字に責任を持つ練習をしましょう。

鉛筆はやめて、ボールペンで文字を書けばいいのです。

上手にわかりやすく説明する方法(3)
  • 鉛筆はやめて、ボールペンを使って、文字を書く。
小さな声で発言しない。
大きな声で発言する。

上手にわかりやすく説明する30の方法

  1. 言葉を短くするだけでいい。
  2. 大切なことから話し始める。
    足りなければ、後から付け加えればいい。
  3. 鉛筆より、ボールペンを使うほうがいい。
  4. 小さな声で発言しない。
    大きな声で発言する。
  5. 読書の際の線引きで、大切な部分を見抜く練習をする。
  6. 本とは、1パーセントのキーワードと、99パーセントの補足説明。
  7. 「箇条書き」を使えば、わかりやすい説明になる。
  8. 長い説明の前には、ポイントの数を宣言しよう。
  9. 「ですます口調」で言い切ると、わかりやすくなる。
  10. 日記は短いほうが、説明もうまくなる。
  11. 社会人になると日記を書く暇すらない。
    学生時代こそ、日記を書くチャンス。
  12. 結論から話をすると、説明がわかりやすくなる。
  13. じらさない。
    回りくどい話をしない。
  14. 否定した説明は、わかりにくい。
    肯定した説明が、わかりやすい。
  15. 「してはいけない」で説明すると、元気がなくなる。
    「しよう」で説明すると、元気が出てくる。
  16. 説明する側が、要点を強調する工夫を凝らす。
  17. 説明は、足りないくらいで、ちょうどいい。
  18. 「順番の流れ」より「気持ちの流れ」で、説明をする。
  19. 強調言葉を使いすぎるくらいなら、言わないほうがまだいい。
  20. 説明が上手な人は、抽象的な言葉は使わない。
    具体的な言葉を使って説明する。
  21. 接続助詞を使わず「。
    (句点)」を使えばいい。
  22. 固有名詞を、いきなり使わないこと。
  23. 「要は」という表現は、1つの説明で1回しか使えない表現。
  24. 先に結論を、黒板に書く。
  25. 著者の体験を交えて話をすると、忘れにくくなる。
  26. カタカナ言葉を使いすぎない。
  27. 「あり得ない表現」を使わない。
  28. 誰もが知っている言葉を使う。
    専門的な用語は使わない。
  29. 落ち着いた話し方は、自信の表れ。
  30. 大げさな表現を使って、相手の心を衝動的にさせない。

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