1つの説明をするときに、2種類のアプローチがあります。
たとえば「AとBのうち、Aを選択する」という話をしたいときに、次のような言い方ができます。
「Aを選択しよう(肯定)」
「Bは選択しないようにしよう(否定)」
どちらの表現を使っても、Aを選択することになります。
あなたが読んで、わかりやすいと思ったのはどちらでしょうか。
もちろん肯定である「Aを選択しよう」という言い方ですね。
ストレートな表現ですから、すっと理解できます。
しかし、否定した言い方は、ワンステップ、回りくどくなっています。
「Bを選択してはいけない。だからAを選択するしかない」
頭の中で考えるステップが、1つ多くなります。
それだけ聞いている人には、わかりにくく、理解するために考える負荷をかけてしまいます。
わかりやすい説明をするためには、このように肯定した言葉を使うことです。
肯定した言葉のほうが、言葉も短くなり、わかりやすくなるのです。