執筆者:水口貴博

上手にわかりやすく説明する30の方法

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読書の際の線引きで、大切な部分を見抜く練習をする。

読書の際の線引きで、大切な部分を見抜く練習をする。 | 上手にわかりやすく説明する30の方法

わかりやすい説明ができるようになるためには、物事のポイントを押さえる練習をする必要があります。

こればかりは魔法の方法はなく「普段からの練習」がどうしても必要です。

ポイントを押さえる練習としておすすめしたいのが、読書の際の「線引き」です。

読書をするときに、本をきれいに扱いながら読むのは、本当の読書ではありません。

読み終わった後、古本屋に売ることを前提にして本を読む人がいますが、そういう人の吸収力は弱くなっています。

本を買ったら、売れなくなるくらいに、手を動かして線引きをします。

どんどん本に書き込んで、自分色に染めてしまうのです。

消せないボールペンを使って、大胆に線を引いてかまいません。

まず、自分が大切だと思ったところからでいいので、積極的に線を引くようにしましょう。

これだけで、たくさんの文章から重要部分を選び出す練習になります。

ポイントを押さえる練習とは、こういうことです。

慣れてくれば線を引くときには、3種類の色を用意するといいでしょう。

私も今、読書をするときには、次の3種類のペンを活用して読書をしています。

文具店に行けば、3色が1本にまとまったボールペンがあります。

3色ボールペンを購入して、読書のときに活用するのです。

  • 赤は、客観的最重要
  • 青は、客観的重要
  • 緑は、主観的重要

3種類の色を使って、文章の中でポイントはこれだと思われる部分に、積極的に線を引いていきます。

すると、今まで1種類だけの読書の線引きから、3つのカテゴリーに分けた線引きに変わります。

文章の中にも、重要さに強弱があります。

慣れてくれば、3色ボールペンを使って「客観的最重要」「客観的重要」「主観的重要」に分けて、練習をしましょう。

大切なところを押さえる練習になります。

この習慣を続けていれば、日常で話をするときには、知らず知らずに効果が現れます。

普段の読書で、大切な部分を見抜く練習をしているので、日常会話でも大切なポイントがつかめるようになるのです。

あなたが聞き手のときには、話し手のポイントを押さえやすくなります。

あなたが話し手のときには、話のポイントを押さえて発言しやすくなります。

それは、読書のときの線引きが基礎になっているのです。

上手にわかりやすく説明する方法(5)
  • 読書のときには、大切なところを線引きしながら読む。
本とは、1パーセントのキーワードと、99パーセントの補足説明。

上手にわかりやすく説明する30の方法

  1. 言葉を短くするだけでいい。
  2. 大切なことから話し始める。
    足りなければ、後から付け加えればいい。
  3. 鉛筆より、ボールペンを使うほうがいい。
  4. 小さな声で発言しない。
    大きな声で発言する。
  5. 読書の際の線引きで、大切な部分を見抜く練習をする。
  6. 本とは、1パーセントのキーワードと、99パーセントの補足説明。
  7. 「箇条書き」を使えば、わかりやすい説明になる。
  8. 長い説明の前には、ポイントの数を宣言しよう。
  9. 「ですます口調」で言い切ると、わかりやすくなる。
  10. 日記は短いほうが、説明もうまくなる。
  11. 社会人になると日記を書く暇すらない。
    学生時代こそ、日記を書くチャンス。
  12. 結論から話をすると、説明がわかりやすくなる。
  13. じらさない。
    回りくどい話をしない。
  14. 否定した説明は、わかりにくい。
    肯定した説明が、わかりやすい。
  15. 「してはいけない」で説明すると、元気がなくなる。
    「しよう」で説明すると、元気が出てくる。
  16. 説明する側が、要点を強調する工夫を凝らす。
  17. 説明は、足りないくらいで、ちょうどいい。
  18. 「順番の流れ」より「気持ちの流れ」で、説明をする。
  19. 強調言葉を使いすぎるくらいなら、言わないほうがまだいい。
  20. 説明が上手な人は、抽象的な言葉は使わない。
    具体的な言葉を使って説明する。
  21. 接続助詞を使わず「。
    (句点)」を使えばいい。
  22. 固有名詞を、いきなり使わないこと。
  23. 「要は」という表現は、1つの説明で1回しか使えない表現。
  24. 先に結論を、黒板に書く。
  25. 著者の体験を交えて話をすると、忘れにくくなる。
  26. カタカナ言葉を使いすぎない。
  27. 「あり得ない表現」を使わない。
  28. 誰もが知っている言葉を使う。
    専門的な用語は使わない。
  29. 落ち着いた話し方は、自信の表れ。
  30. 大げさな表現を使って、相手の心を衝動的にさせない。

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