執筆者:水口貴博

上手にわかりやすく説明する30の方法

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小さな声で発言しない。大きな声で発言する。

小さな声で発言しない。大きな声で発言する。 | 上手にわかりやすく説明する30の方法

学校に入学したばかりの小学生は、先生からこう言われます。

「発表するときには小さな声ではいけません。大きな声で発表しましょう」

手を挙げて、みんなの前で発言するときに言われる決まり文句です。

私も小学生のころ、先生からだけでなく、親からも言われました。

幼いころは「教室の奥に座っている人まで声が届くようにするため」という単純な理由だと思っていました。

しかし、自分が社会人となったとき、大きな声で発言する「もう1つの真意」を知ります。

むしろ、この意味のほうが、より重要であることに気づきます。

「自分の発言に責任を持ちなさい」という意味です。

自信がない発言は、小さな声で言葉をごまかせます。

聞こえにくい言葉でとりあえず発言しているふりをして、その場を取り繕います。

しかし、大きな声だと、そうはいきません。

大きな声で発言しようとすると、相手に聞こえやすくなるため、逃げられなくなります。

聞き間違い、いい間違い、言い逃れができなくなります。

逃げない姿勢を作るために「大きな声で発言しなさい」と教えられているのです。

小学生に「逃げてはいけません」と言われても、抽象的で曖昧な説明です。

しかし「大きな声で発言しなさい」と言われると、具体的です。

自分の発言に責任を持つ大切さを、小学生にも実践しやすくわかりやすいように、先生は教えてくれていたのです。

自信のある発言だけでなく、自信がない発言のときにも、大きな声で発言しましょう。

自信がなくても、大きな声で発言することは大切です。

間違っていれば、すぐ反応が返ってくるからです。

「それは違うと思うよ。こうすればいいよ」

間違った発言は反応が返ってくるものですから、自分のためになります。

人のために、自分のためにも、発言するときは大きな声のほうが得をします。

悪いところ、間違っているところをわざわざ指摘してくれるのですから、大きな声で発言したほうが自分の成長のためになるのです。

上手にわかりやすく説明する方法(4)
  • 大きな声で発言する。
読書の際の線引きで、大切な部分を見抜く練習をする。

上手にわかりやすく説明する30の方法

  1. 言葉を短くするだけでいい。
  2. 大切なことから話し始める。
    足りなければ、後から付け加えればいい。
  3. 鉛筆より、ボールペンを使うほうがいい。
  4. 小さな声で発言しない。
    大きな声で発言する。
  5. 読書の際の線引きで、大切な部分を見抜く練習をする。
  6. 本とは、1パーセントのキーワードと、99パーセントの補足説明。
  7. 「箇条書き」を使えば、わかりやすい説明になる。
  8. 長い説明の前には、ポイントの数を宣言しよう。
  9. 「ですます口調」で言い切ると、わかりやすくなる。
  10. 日記は短いほうが、説明もうまくなる。
  11. 社会人になると日記を書く暇すらない。
    学生時代こそ、日記を書くチャンス。
  12. 結論から話をすると、説明がわかりやすくなる。
  13. じらさない。
    回りくどい話をしない。
  14. 否定した説明は、わかりにくい。
    肯定した説明が、わかりやすい。
  15. 「してはいけない」で説明すると、元気がなくなる。
    「しよう」で説明すると、元気が出てくる。
  16. 説明する側が、要点を強調する工夫を凝らす。
  17. 説明は、足りないくらいで、ちょうどいい。
  18. 「順番の流れ」より「気持ちの流れ」で、説明をする。
  19. 強調言葉を使いすぎるくらいなら、言わないほうがまだいい。
  20. 説明が上手な人は、抽象的な言葉は使わない。
    具体的な言葉を使って説明する。
  21. 接続助詞を使わず「。
    (句点)」を使えばいい。
  22. 固有名詞を、いきなり使わないこと。
  23. 「要は」という表現は、1つの説明で1回しか使えない表現。
  24. 先に結論を、黒板に書く。
  25. 著者の体験を交えて話をすると、忘れにくくなる。
  26. カタカナ言葉を使いすぎない。
  27. 「あり得ない表現」を使わない。
  28. 誰もが知っている言葉を使う。
    専門的な用語は使わない。
  29. 落ち着いた話し方は、自信の表れ。
  30. 大げさな表現を使って、相手の心を衝動的にさせない。

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