説明が下手な人は、結論を後回しに話す癖があります。
私も、その気持ちがわかります。
大切なことを最初に言うのがもったいないと思い、じらして、最後に言いたくなります。
あとに持ってくればくるほど、重要であるようなアピールができるからです。
結論を最後に持ってくる話し方は、聞いている人が飽き飽きしてしまいます。
結論を待ちくたびれて、あくびをしているときに、小さな声で結論を言うのです。
説明の最後に結論を持ってきてしまうと、聞いている人は疲れ、集中力がなくなっているので、聞き逃してしまいます。
話の途中で、聞くのをやめてしまうかもしれません。
テレビなら「この番組つまらない」と思い、チャンネルを変えてしまっていることでしょう。
あなたは、結論を、話のはじめに言っていますか。
それとも話の最後に言っていますか。
わかりやすい説明をするためには、まず結論から話し始めることが大切です。
最初に結論を話すことで「どんな話が始まるのか」とイメージがしやすくなるため、後に続く説明がわかりやすくなります。
結論を聞いて「つまらなそうだな」と思えば、聞いている人は次の行動に移ることでしょう。
初めに口にした結論で興味がないと思えば、立ち去ってもいい機会を作ってあげることも、説明する人の仕事です。
相手の時間を大切にするためにも、まず結論から話し始める癖をつけるようにしましょう。
私の文章も、常に、結論は文章のはじめに持ってきています。
この文章の結論は、最初にあります「結論から話をすると、説明がわかりやすくなる」という一言です。
結局これが、まとめの一言であり、結論です。
その後に続く言葉は、すべて結論を補足する説明です。
表題を見て「興味ない」と思えば、次の文章に移れます。
しかし「おや、どんな話だろう。興味があるな」と思えば、そのまま文章を読み続けていけます。
読む人、聞く人のことを考えた結果、こうした文章構成にしています。
聞いている人を釘付けにするためにも、まず結論から話すようにすればいいのです。