会話が盛り上がるかどうかは、話題の選び方が大切です。
自分が話したい話もあれば、相手が聞きたい話もあるでしょう。
頭に浮かんだことをそのまま話しそうになりますが、気遣っておきたい点もあります。
「楽しい会話ができるだろうか」
どんな会話になるかは、話し始めてみないとわからない部分があります。
自分の気持ち・話す場所・相手の機嫌など、さまざまな要因が絡むところでしょう。
ある話し方を心がけるだけで、劇的に会話力が向上する点があります。
それは「具体的な話し方」です。
抽象的と具体的の違いについて整理します。
会話が下手な人は、すべてを語ろうとして、話が長くなる傾向があります。
「きちんと伝えるには、すべてを話す必要がある」
「詳細まで話したほうがわかりやすくなる」
本題に入る前、前置きを設けることがあります。
たとえば、ビジネスの場合です。
会議や交渉などでは、場の雰囲気を和らげるため、簡単な前置きから始めるのが一般的です。
会話では話が長くなるときがあります。
本来なら、できるだけ簡潔にわかりやすくまとめるのが理想ですが、状況によって難しいときもあります。
たとえば、出来事の詳細を話すときです。
会話中の、顔と体の角度に注目です。
顔と体の角度によって、好印象になることもあれば、悪印象になることもあります。
無意識の心理が表面化しやすいため、あらためて自分を振り返りたい点です。
会話が上手な人と下手な人は、会話の内容にも差があります。
どんな話をするかは、話の雰囲気や成り行きを決めるだけではありません。
ゆくゆくは人間関係にも影響するポイントです。
会話が下手な人は、勝ち負けや優劣への意識が強くあります。
最終学歴は何なのか。
TOEICは何点なのか。
笑いの基準には、個人差があります。
笑いの基準が高い人もいれば、低い人もいて、人それぞれ。
本当に面白いことしか笑わない人もいれば、小さなことにも簡単に笑う人もいます。
プライバシーへの配慮は、会話で重要なポイントです。
会話中、相手の私生活が気になる瞬間があります。
すでにお互い親しい関係なら、普通にプライバシーを聞くのもいいでしょう。
言いにくいことを言わなければならないとき、どうしますか。
相手を不快にさせるかもしれないと思いつつも、会話の流れで言わなければいけないことがあるでしょう。
このとき、会話が上手な人と下手な人でマナーに差があります。
身ぶりや手ぶりなど、体の動きによって考えや気持ちを伝える方法。
それは、ボディーランゲージです。
言葉ではなく動きですが、表現力を高める有効な手段。
会話が下手な人は、相槌がありません。
「相槌は不要」
「いちいちうなずくのが面倒」
声の大きさを気にしていますか。
声の大きさは、会話の善しあしに影響するポイントです。
会話と言えば、多くの人が「言葉」に注意が向いているため、声の大きさは見落としがちな盲点になっています。
私たちの会話では、暗黙のルールがあります。
「会話は、関連した内容で次に続ける」というルールです。
明文化されているルールではありませんが、気持ちよく会話をするルールとして、世間では広く定着しています。
格言やことわざとは、戒めや教訓を簡潔にまとめた一言です。
格言やことわざは、言いたいことを一言でまとめるときに便利です。
広く知れ渡った名言を使うことで、知的な印象が出たり、会話を引き締めたりする効果もあるでしょう。
会話が下手な人は、知識をひけらかそうと、難しい言葉を使う傾向があります。
たとえば、専門用語です。
自分が知っている特定分野の専門用語を使って話せば、相手は理解に苦しみつつも、尊敬してくれるだろうと思っています。
上手に会話をするコツの1つは、セリフです。
つまり、実際に発言したそのままの言葉です。
セリフを使って話をすると、そのときの様子を想像しやすくなる効果があります。
会話では時折、信じられない話が登場します。
信じられない話に対するリアクションは、会話が続くかどうかの分岐点。
ちょっとした一言で会話が先細りすることもあれば、ますます会話が盛り上がることもあります。
会話中、沈黙になることがあります。
最もよくあるのが、話題が途切れたときでしょう。
「ネタが続かなくなり、沈黙になるのは悪いこと」
共通点は、相手と一気に親しくなる近道です。
お互いに共通するところがあれば、親近感が出て、仲良くなるスピードが速くなります。
初対面の人同士でも、お互いの共通点が見つかると、一気に親しくなることがあります。
会話が下手な人は、立場をわきまえず、軽率に発言します。
たとえば、自分が上司だとします。
会話が下手な人は、自分が上司であることを考えず、無責任で軽率な発言をしてしまいます。
相手の話の途中で、言いたいことを理解できることがあります。
話を最後まで聞かなくても、話の流れから内容を早めに理解できた経験は誰にでもあるでしょう。
特に頭の回転が速い人なら、話の途中で意味やニュアンスを読み解け、早く内容を理解できるはずです。
言葉遣いには、個人差があります。
お互いの言葉遣いは同じとは限りません。
意味は同じでも、生活環境の違いによって、差が生じている場合があります。
食事中の会話では、話題の選び方に要注意。
食事中はデリケートな時間なので、盛り上がる話題なら何でも話して良いわけではありません。
話の内容によっては相手を不快にさせることがあります。
会話とは決断の連続です。
「これを話そう」と決めて話し始めますが、話の内容は、変更せず話しきればいいとは限りません。
話している途中で雰囲気が変わり、都合が悪くなることもあります。
誰にでも興味関心のない分野があるもの。
自分にとって興味関心のある話なら、自然と気持ちが高ぶり、表情も明るくなるでしょう。
聞きたい気持ちが強いので、集中力も記憶力も高まります。
以前の会話内容を覚えているかは、今後の会話に影響します。
会話内容を覚えていなければ、同じ質問を繰り返すことになります。
「思い出せない」
会話の最後をどんな一言で締めくくるか。
会話の最後は、会話の印象を決めるポイントの1つです。
会話の締めくくり方が惰性的なら、普通の会話のままで終わるでしょう。
会話が盛り上がるかどうかは、話題の選び方が大切です。
自分が話したい話もあれば、相手が聞きたい話もあるでしょう。
頭に浮かんだことをそのまま話しそうになりますが、気遣っておきたい点もあります。
会話が下手な人は、自分がしたい話をします。
もちろん話したいことを話してもいいのです。
むしろ会話では基本的な話し方でしょう。
自分がしたい話なら、自然と気持ちに力が入り、スムーズに話をしやすくなるでしょう。
最初から話すべきことが決まっているなら、それに沿って話すほうが時間を有意義に使えるはずです。
しかし、自分がしたい話ばかりとなると、少し様相が変わります。
いつも自分のしたい話ばかりになると、自分はよくても相手は楽しめないことがあります。
自分にとって面白い話は、相手にとってつまらない話かもしれません。
相手に無関心な話は、一方的な話し方になりやすく、会話が盛り上がりにくい。
自分だけが満足して、相手は退屈な時間が増えがちです。
話の選び方によっては、相手が聞きたくない話をしてしまい、傷つけたり不快にさせたりすることもあるでしょう。
自分がしたい話だけでは、会話の停滞・誤解・トラブルを招きやすくなるため注意が必要です。
会話が上手な人は、相手が聞きたい話をします。
もちろん自分がしたい話をすることもありますが、ひとまず後回し。
話題選びは、まず相手が聞きたい話を優先して考えます。
話す前に相手の立場を想像しながら「相手が聞きたい話は何だろうか」と考えます。
家庭のこと、学校のこと、仕事のこと、恋愛のこと、将来のこと。
完全に当てるのは難しいのですが、できるだけ相手が受け入れやすい話を選びます。
相手が聞きたい話をすれば、相手は喜んで話に乗ってくれるでしょう。
相手は心の中で「よくぞ聞いてくれた」と、前のめりになって話してくれるでしょう。
自分の立場だけでなく、相手の立場も考えるからこそ、楽しくて気持ちの良い会話が実現できます。
「楽しい会話ができるだろうか」
どんな会話になるかは、話し始めてみないとわからない部分があります。
自分の気持ち・話す場所・相手の機嫌など、さまざまな要因が絡むところでしょう。
だからとはいえ、流れに任せきるような考え方は良くありません。
大切なのは、意識と心がけです。
「楽しい会話にしよう」と意識して、実際に心がけることが大切です。
会話が下手な人は「楽しい会話になればいいな」と冷めています。
話の雰囲気は、そのときしだい。
話の流れも、相手しだい。
楽しい会話ができるかは、気分しだい。
楽しい会話にできるかどうかは、状況やタイミングに任せるようなところがあります。
「なるようになればいい」という冷めた考えがある。
「相手が楽しい話をしてくれればいいな」という人任せがある。
会話に「楽しくしよう」という意気込みがないので、実際に楽しい会話ができるかは不明です。
むしろ受け身で冷めた考えなので、暗い雰囲気になることも少なくないのです。
会話が上手な人は「楽しい会話にしよう」と意気込んでいます。
「楽しい会話は、自分でつくり出すもの」と考え、実現させようと心がけています。
会話が楽しくなるよう、明るい話題を選びます。
相手を不快にさせるような発言は、控えます。
ときどきユーモアを含めて、一緒に笑える時間をつくろうとします。
楽しい会話は自然とできることもありますが、意識をしたほうが実現しやすくなります。
楽しく会話をするためには「楽しい会話をしよう」と意識することが第一です。
楽しくさせようとする気持ちがあってこそ、楽しい会話が実現します。
ある話し方を心がけるだけで、劇的に会話力が向上する点があります。
それは「具体的な話し方」です。
抽象的と具体的の違いについて整理します。
抽象的とは、概念・一般論・共通項など、明確な内容に欠ける様子を言います。
具体的とは、曖昧な部分がなく、細かいところまで細かく取り上げる様子を言います。
抽象的より具体的な話し方のほうがわかりやすく、相手の心に響きやすくなります。
どちらも会話に登場しますが、会話のわかりやすさに影響するので、意識して心がけておきたいポイントです。
会話が下手な人は、抽象的な話し方が目立ちます。
もちろんプライバシーへの配慮で、あえて抽象的に表現したほうがいい場合もあります。
プライバシーに関する場面では、発言を慎んだり言葉を濁したりなど、抽象的な表現が適切でしょう。
しかし、会話が下手な人は、場面に関係なく、いつも抽象的な話し方になっています。
たとえば、旅行に行った話をするとき、次のような言い方をします。
「アメリカに旅行した。景色がきれいで感動した」
アメリカのどこへ旅行に行ったのかわかりません。
どんな景色を見て、どうきれいだったのかわかりません。
「感動した」という表現もありきたりです。
ツアーなのか、一人旅なのかも不明です。
話し方が抽象的だと、場面を想像しにくくなります。
曖昧な部分が多いと、実感も湧きにくいため、心に響かないのです。
会話が上手な人は「話し方が具体的」という特徴があります。
旅行に行った話をするとき、詳細をわかりやすく話します。
「社員旅行で、アメリカのグランドキャニオンに行ってきた」
「100以上の巨大な崖が、視界に入りきらないほど広がっていて鳥肌が立った」
「感動して涙が出た。もう一度行きたい!」
具体的な地名や数字があると、想像しやすくなります。
表現が生々しいと、細かく描写しやすくなるので、実感しやすくなります。
テレビの名司会者を思い出してください。
テレビの名司会者は、必ず話し方が具体的です。
具体的だから話が面白くなり、人気を集めています。
すべての内容を具体的にするのは難しいですが、少しでも具体的にするなら、今すぐでもできるはずです。
会話が下手な人は、すべてを語ろうとして、話が長くなる傾向があります。
「きちんと伝えるには、すべてを話す必要がある」
「詳細まで話したほうがわかりやすくなる」
「時間がかかってもいいので、細かく丁寧に話すのが礼儀」
すべてを話すことが正しいという認識があるため、話も長くなる傾向があります。
もちろん契約や交渉のような場面なら、時間がかかるとしても、細かく話す必要があるでしょう。
デリケートな場面では、小さなことでも省かず、一言ずつ丁寧に話すことが必要です。
しかし、あくまで普通の会話なら、あまり話が長くなるのは好まれません。
時間は有限です。
丁寧とはいえ、聞く側にとって話が長くなるのは迷惑になります。
集中力が必要になり、相手を疲れさせます。
話が長くなればなるほど、論点もぼやけやすくなり、大切な部分がわかりにくくなります。
契約や交渉などの例外を除き、一般的に長話は好まれないのです。
会話が上手な人は、話を簡潔にわかりやすくまとめます。
話が長くなるのも相手の迷惑になることを知っています。
余計な話は省く。
できるだけ簡潔にわかりやすくまとめる。
話を短くする配慮を心がけています。
すべてを細かく説明して長話になるより、簡潔にわかりやすくまとめるほうが、実は丁寧です。
短い話のほうが、疲れにくくなります。
簡潔にわかりやすくまとまっている話は、理解しやすくなります。
本題に入る前、前置きを設けることがあります。
たとえば、ビジネスの場合です。
会議や交渉などでは、場の雰囲気を和らげるため、簡単な前置きから始めるのが一般的です。
軽い雑談やユーモアで雰囲気が和らぐと、話し合いをスムーズにさせる効果があります。
もちろん前置きはいいのですが、大切なのは「長さ」です。
前置きさえあればいいわけではなく、前置きの長さによって善しあしが変わります。
会話が下手な人は、前置きが長い。
雰囲気を和らげるための前置きですが、必要以上に長いのが特徴です。
天気の話から個人的な話まで、重要ではない世間話が延々と続きます。
前置きだけで10分も20分も使ってしまう。
相手は「いつ終わるのだろうか」とあきれ、前置きの時点で疲れます。
役立つはずの前置きが、いつの間にか不毛な無駄話になっています。
緊張感も失われる。
気づけば、本題を話す時間が足りなくなるオチが待っているのです。
会話が上手な人の場合、前置きが適度です。
前置きの本来の目的は、場の雰囲気を和らげること。
できるだけ明るい話題を心がけ、時にはユーモアで笑いを誘います。
世間話で会話の雰囲気が和らげば、むやみに話題を広げず、すぐ本題に入ります。
もし最初から雰囲気が快適なら、前置きを省略して、いきなり本題に入ることもあります。
ビジネスでは、スピードが命。
適度な前置きは役立ちますが、必要以上に長い前置きは不要です。
会話では話が長くなるときがあります。
本来なら、できるだけ簡潔にわかりやすくまとめるのが理想ですが、状況によって難しいときもあります。
たとえば、出来事の詳細を話すときです。
細かい話に及ぶと、話が長くなりがちです。
さて、こんなとき、会話が上手な人と下手な人とで、マナーに違いがあります。
会話が下手な人は、長くなる話を、急に話し始めます。
会話中、急に長話が始まり、相手を驚かせます。
いくら詳細が必要とはいえ、相手は突然の長話に良い印象を抱かないでしょう。
相手は「話がいつ終わるのだろうか」と、あくびを我慢しながら聞き続けなければいけなくなるでしょう。
聞き続けるにもパワーを使います。
心の準備ができていないため、苦痛になる。
しかも話が長くなればなるほど、要点もわかりづらくなります。
いつ話が終わるのかわからないうえ、要点もわかりにくく、聞きながらだんだんいらいらしてくるのです。
会話が上手な人は、長くなる話の前に、断りを入れます。
「少し話が長くなりますが、よろしいでしょうか」
相手から承諾をもらってから話し始めます。
少し手間はかかりますが、長くなる話をするうえでは大切なマナーです。
一度断りを入れておけば、相手は「これから長い話が始まる」とわかり、心の準備がしやすくなります。
長話になっても、いらいらしにくくなり、気持ちよく長い話を聞きやすくなるのです。
長話をしていけないわけではありません。
ほんの一言の配慮が、あるかないかです。
たった一言で、苦痛になる長話も、気持ちよく聞けるのです。
会話中の、顔と体の角度に注目です。
顔と体の角度によって、好印象になることもあれば、悪印象になることもあります。
無意識の心理が表面化しやすいため、あらためて自分を振り返りたい点です。
会話が下手な人は、顔と体がそらしがちになっています。
相手が目の前にいるにもかかわらず、顔や体の方向がわずかにずれています。
もちろん最初から斜めに配置されている座席ならわかります。
座席の都合なら、斜めになるのも自然でしょう。
しかし、お互い正面にもかかわらず、顔と体をそらしがちになるのは不自然です。
理由はさまざまです。
「真正面で向かい合わせるのは恥ずかしい」
「顔に吹き出物があって見られたくない」
「顔や体を傾けたほうがかっこよく見えそう」
それぞれ一理ありますが要注意です。
顔や体をそらしていると、気持ちの良い会話を妨げます。
会話から逃げたり嫌がったりしている印象があり、不本意な誤解を与えやすくなります。
相手は「隠し事でもあるのだろうか」「話したくないのだろうか」など、余計な不安や心配をするでしょう。
すっきりしない雰囲気が漂い、気持ちのいい会話の妨げになるのです。
会話が上手な人は、顔と体が相手のほうを向いています。
顔と体を相手に向けるのは「話がしたい」「楽しみましょう」という意思表示。
相手の会話を真正面から受け止めることができます。
たとえ恥ずかしくても、会話中は、相手のほうに顔と体を向けるのがマナーです。
前向きな印象が伝わりやすくなり、気持ちの良い会話をしやすくなります。
会話が上手な人と下手な人は、会話の内容にも差があります。
どんな話をするかは、話の雰囲気や成り行きを決めるだけではありません。
ゆくゆくは人間関係にも影響するポイントです。
会話が下手な人は、愚痴・悪口・不平不満のオンパレードです。
話をすることといえば、ネガティブなことばかり。
誰かの愚痴や悪口を言ったり、何かの不平不満を言ったりなどです。
攻撃的な話し方は、会話が盛り上がりやすく感じるかもしれませんが誤解です。
愚痴・悪口・不平不満ばかりでは、会話の雰囲気が悪くなります。
何かを攻撃することで優越感を得ようとする姿勢は、社会人として立派とは言えないでしょう。
仮に話が盛り上がったとしても、相手は心の奥で嫌な印象を受けます。
「人を攻撃するなんてひどい人」
「暗いネタばかりで明るい気持ちになれない」
「いつか自分も言われるのではないか」
発言している人の印象も悪くなり、人間関係にも悪影響が出るのです。
会話が上手な人は、感謝・尊敬・褒め言葉のオンパレードです。
相手の好意や親切には、素直にお礼を言います。
人の素晴らしい点を見つけることが習慣なので、尊敬している人の話もよく出ます。
もちろん相手に素晴らしいところがあれば、率直な褒め言葉でたたえます。
もし相手から他人を攻撃するような会話が始まれば、やんわり話をそらすか、その場から立ち去ります。
感謝・尊敬・褒め言葉は、気持ちのいい話題です。
会話の雰囲気が明るく軽やかになり、一緒にいる人も元気になるのです。
会話が下手な人は、勝ち負けや優劣への意識が強くあります。
最終学歴は何なのか。
TOEICは何点なのか。
今まで付き合ってきた人は何人なのか。
もちろんあくまで普通の興味関心の範囲ならいいのです。
純粋に知りたい気持ちがあって話をすることはよくあるでしょう。
しかし、会話が下手な人は、そこに勝ち負けや優劣を持ち込む癖があります。
比較できる話が出れば「私のほうが上だね、下だね」「私のほうが多いね、少ないね」など、優劣や勝ち負けを意識します。
事実かもしれませんが、聞いている相手は気分が良くありません。
「自分のほうが勝っている。優れている」などの主張があると、偉そうで高慢な印象を与えます。
「自分のほうが負けている。劣っている」などの主張があると、相手に余計な気を遣わせます。
差別や偏見のニュアンスが感じられ、相手を不快にさせることもあるでしょう。
会話に勝ち負けや優劣を持ち込むと、すっきりした会話を妨げるのです。
会話が上手な人は、勝ち負けや優劣へのこだわりがありません。
学歴・点数・人数の話題が出ても、聞かれないかぎり、勝ち負けや優劣の話はしません。
その代わり、平等や公平への意識が強い。
「気にしていません」
「これからの生き方が大切ですよね」
「結局はみんな同じ人間です」
平等で公平を意識した話し方をすると、お互い対等の立場になれ、心の距離も近づきます。
仲間意識も生まれやすくなるため、人間関係にも好影響なのです。
笑いの基準には、個人差があります。
笑いの基準が高い人もいれば、低い人もいて、人それぞれ。
本当に面白いことしか笑わない人もいれば、小さなことにも簡単に笑う人もいます。
そんな笑いの基準は、会話の雰囲気に影響するポイントです。
会話が下手な人は、笑いの基準が高く設定されています。
「笑ったら負け」
「気安く笑ってはいけない」
「簡単に笑うと、自分の価値を下げる」
笑うことに拒否感があるため、普段の会話ではなかなか笑いません。
本当に面白いことしか笑いません。
もちろん真面目な場面なら、笑いをこらえる必要もありますが、普段から笑いを我慢するのがやりすぎです。
なかなか笑わない相手とは、楽しい話がしにくいもの。
笑いの基準が高ければ高いほど、むすっとした表情が増え、会話が堅苦しくなります。
何か面白いことを言っても、相手が笑ってくれなければ、話した内容を拒否されているように感じます。
なかなかテンションが上がらず、会話の雰囲気も悪くなるのです。
会話が上手な人は、笑いの基準が低く設定されています。
「笑うが勝ち」
「笑うから会話が楽しくなる」
「笑うのは健康的」
積極的に笑いにいこうとします。
そのため、小さなことにもよく笑います。
少しでも面白いなら「あはは」と笑う。
自分からユーモアを紹介して、笑いを誘います。
時には、面白そうな話が始まる前から笑います。
笑ってくれると、相手は「話して良かった」「話に満足されている」という手応えを感じます。
楽しい話に笑うのは「あなたの話は面白い。ありがとう」と褒めているのと同じです。
笑うと、会話の雰囲気もますます明るくなる。
明るくなるから、また笑うという好循環です。
会話がますます盛り上がり、人間関係もスムーズになるのです。
プライバシーへの配慮は、会話で重要なポイントです。
会話中、相手の私生活が気になる瞬間があります。
すでにお互い親しい関係なら、普通にプライバシーを聞くのもいいでしょう。
少しずつ自己開示をしていけば、お互いの理解や親密をさらに深められるはずです。
しかし、会話が下手な人の場合、プライバシーの聞き方に配慮が足りません。
相手のプライバシーにずけずけつけ込みます。
相手の家庭状況を、根掘り葉掘り追求する。
相手のコンプレックスを、しつこく聞き出そうとする。
相手が話したくないことを、無理やり言わせようとする。
「知りたい」という欲求が解消できるまで、ずけずけ聞き出そうとします。
相手が不快になってもお構いなく、無理に言わせようとするところがあります。
これはよくないのです。
相手のデリケートな領域にいきなり入ろうとすると、驚かせるだけでなく不快にさせるでしょう。
自分は知りたくても、相手は不快感や抵抗感があります。
無理やり聞き出そうとすると、強引な様子に反発心が生まれ、人間関係の悪化につながるのです。
会話が上手な人は、相手のプライバシーについて配慮があります。
プライバシーを聞きすぎると相手を不快にさせるため、積極的に触れようとしません。
できるだけ相手が話すまで自然に待ちます。
どうしても気になったときは、相手を不快にさせないよう、言葉を選びながら質問します。
謙虚で丁寧な聞き方なら、相手もプライバシーを答えやすくなるでしょう。
もちろん知り得たプライバシーは、他人に漏らさず、徹底的に秘密を守ります。
たとえお酒に酔っても秘密を漏らしません。
配慮があるので、相手から嫌われることがないのです。
言いにくいことを言わなければならないとき、どうしますか。
相手を不快にさせるかもしれないと思いつつも、会話の流れで言わなければいけないことがあるでしょう。
このとき、会話が上手な人と下手な人でマナーに差があります。
会話が下手な人は、言いにくいことでもストレートに言ってしまいます。
言われた相手の気持ちを考える配慮が足りません。
とにかく思ったことを、そのまま発言します。
単刀直入な発言は、素直で正直な様子に思えるでしょう。
しかし、衝撃的なことをはっきり言われた相手は傷つくかもしれません。
ぐさりと心に深く突き刺さり、心の傷として長く残ることもあるでしょう。
時には怒りや不快感を覚えることもあるはずです。
たとえば、40代の男性がモテないことで悩んでいたとします。
「なぜ自分はモテないのだろうか」と真剣な表情で聞いてきた。
自分が素直に感じた原因が「加齢臭」と思えば、会話が下手な人は単刀直入に言ってしまいます。
はっきり言われた相手は、あまりのショックに頭を抱えるでしょう。
正直に思ったこととはいえ、相手を傷つける可能性が高いなら、ストレートな発言は控えたほうが賢明です。
会話が上手な人は、言いにくいことはオブラートに包んだ言い方をします。
モテないことで悩んでいた40代の男性がいたとして、加齢臭が原因ではないかと感じたとします。
ストレートに言うと相手を傷つける可能性があるため、言い方を工夫します。
「もう少し清潔感を意識してみるといいかもしれない」
「香水のタイプを変えてみたらどうかな」
「ボディーソープのタイプを変えてみてはどうでしょうか」
はっきり言わないものの、少しニュアンスを出して、それとなく意味を伝える言い方です。
オブラートに包んだ言い方なら、少なくとも相手をひどく傷つけることはないでしょう。
相手に考えさせて、自分で気づかせる効果もあります。
相手から「はっきり言ってほしい」とお願いされたときは別ですが、普段は傷つけない言い方を心がけるのが賢明です。
身ぶりや手ぶりなど、体の動きによって考えや気持ちを伝える方法。
それは、ボディーランゲージです。
言葉ではなく動きですが、表現力を高める有効な手段。
ボディーランゲージは別名「非言語コミュニケーション」と呼ばれ、れっきとしたコミュニケーションの1つです。
上手に会話をするには、ぜひ取り入れたい手段です。
会話が下手な人は、ボディーランゲージがありません。
会話中、体を動かすことはありません。
手を動かすこともなければ、足を動かすこともない。
動いているのは顔だけ。
首から下は動きがなく、淡々とした話し方です。
一見すると行儀作法がよさそうに思えますが、上手な会話姿勢とは言えません。
言葉と表情だけの、シンプルなコミュニケーションになります。
身ぶり手ぶりなど、体を使った表現がないので、淡々とした会話になって味気ないのです。
会話が上手な人は、ボディーランゲージを交えて話します。
恐れている様子を伝えるときは、体を震わせてみせる。
巨大を表現するときは、両手を広げる。
たとえば、野球のバッターを表現するときは、バッターの構えた姿勢を見せながら話します。
身ぶり手ぶりを使ったボディーランゲージを交えると、会話の表現力が高まります。
会話に臨場感と躍動感が生まれ、考えや感情が正確に伝わりやすくなるのです。
会話が下手な人は、相槌がありません。
「相槌は不要」
「いちいちうなずくのが面倒」
相槌を嫌がり、拒む考えがあります。
もちろん相槌がなくても会話はできるでしょうが、スムーズな会話を妨げます。
相槌がないと、相手は誤解や不安を抱くでしょう。
「話を理解できているのだろうか」
「興味関心のない話なのだろうか」
「早く帰りたいのだろうか」
「体調でも悪いのだろうか」
「怒っているのだろうか」
ネガティブな様子があるため、引き続き話を進めていいか不安になります。
相槌のない聞き方は、もはや会話を拒否しているのと同じこと。
相槌は、会話に必須の心がけです。
ビジネスであれプライベートであれ、会話に必要なマナーと言えるでしょう。
会話が上手な人は、気持ちの良い相槌があります。
話を理解できれば、切りのいいところでうなずきます。
相槌は「あなたの話を聞いています。理解できています」という意思表示です。
うなずき方も、理解度に応じて変えます。
普通に理解できたときは、浅くうなずく。
しっかり理解できたときは、深くうなずく。
切りのいいところで相槌を打つと、相手は自分の話が理解されているとわかり、安心して話を続けることができます。
もちろんうなずくだけではありません。
「そうだね」「なるほど」「いいね」などの一言を添えて、相槌を打ちます。
添える一言も種類が豊富です。
「すごい」
「すてき」
「かっこいい」
「素晴らしいね」
「さすがですね」
「うらやましい」
気の利いた一言を添えて相槌を打つと、ますます気持ちの良い会話になるでしょう。
会話が盛り上がるから、相槌を打つのではありません。
相槌を打つから、会話が盛り上がります。
相手はもっと話がしたくなり、どんどん会話が盛り上がっていくのです。
声の大きさを気にしていますか。
声の大きさは、会話の善しあしに影響するポイントです。
会話と言えば、多くの人が「言葉」に注意が向いているため、声の大きさは見落としがちな盲点になっています。
自分の声の大きさを客観的に聞いて、周りの雰囲気に合わせる力が必要です。
会話が下手な人は、声の大きさを調整する配慮がありません。
いつも声の大きさが一定です。
声の大きさが一定で良いと思うかもしれませんが、そうとも言い切れません。
もちろん普段は問題ありませんが、時と場合によってはマナー違反に当たることがあります。
たとえば、デリケートな場所です。
博物館・美術館・高級レストランでも、いつもと同じ声の大きさで話す。
電車やバスなどの公共の交通機関でも、いつもと同じ声の大きさで話す。
デリケートな場所でもいつもと同じ声の大きさで話すと、雰囲気を壊したり、周りの迷惑になったりします。
会話が下手な人は、周りへの配慮が足りないため、自分の声が迷惑になっていることに鈍感です。
一緒にいる相手は、デリカシーのない声に恥ずかしい思いをするでしょう。
会話が上手な人は、状況に応じて声の大きさを調整します。
博物館・美術館・高級レストランでは、雰囲気を壊したり周りの迷惑になったりしないよう、小さな声で話します。
デリケートな場所の場合、小さな声で話すほうが、雰囲気を大切にしながら会話できるでしょう。
声を調整する場面は、ほかにもあります。
たとえば、秘密の話をするときも、小さめの声が適切です。
逆に会話で強調したい言葉があるなら、大きめの声で話すほうがいいでしょう。
声の大きさの調整には、その人のセンスが表れます。
周囲に溶け込むようなイメージで考えると、声の大きさを調整しやすくなります。
状況に応じて声の大きさを調整できるようになると、コミュニケーションもスムーズになります。
私たちの会話では、暗黙のルールがあります。
「会話は、関連した内容で次に続ける」というルールです。
明文化されているルールではありませんが、気持ちよく会話をするルールとして、世間では広く定着しています。
そのため、この暗黙のルールを意識できるかどうかは、会話の善しあしにも影響します。
会話が下手な人は、急に話の流れを変えます。
会話の途中で別の話題を思いつくと、前後の流れを無視して、急に話を変えて話し始めます。
もちろん急に話を変えることが悪いわけではありません。
ふとした拍子で別の話題を思い出し、話したくなることはあるでしょう。
ここで問題なのは「断りもなく急に話題を変える」という点です。
急に話題が変わると、自分はよくても、相手は頭の中を整理するのが大変です。
相手は一瞬「何のことだろう」と驚き、困惑するでしょう。
しばらくすれば、相手は話題が変わったことに気づき、なんとか話題についてきてくれるはずです。
しかし、少なくとも気持ちのいい会話ではありません。
相手を困惑させ、ストレスを感じさせているのは事実。
あまり頻繁に行われると「非常識」「自分勝手」などの悪印象につながるでしょう。
場合によっては人付き合いに影響する可能性もあるのです。
会話が上手な人は、話の流れに沿って話を進めます。
会話は、連想ゲームに似ています。
関連した話題でつなげて話していくことが、上手な会話の基本です。
たとえば「最近ランニングを始めた」という話から「いつかフルマラソンを走りたい」という話になる。
フルマラソンの話から「いつかホノルルマラソンに行ければいいね」という話に変わる。
「実は旅行でホノルルに行ったことはある」という話になり、そのときの思い出話に続く。
話が関連しているので自然な流れです。
どんどん話が進み、止まらないでしょう。
どうしても途中で別の話題に変えたいときは、一言断りを入れます。
「話が変わるけどいいかな」
許可をもらってから話し始めれば、相手は心の準備ができるので、まったく別の話題でもついていきやすくなります。
格言やことわざとは、戒めや教訓を簡潔にまとめた一言です。
格言やことわざは、言いたいことを一言でまとめるときに便利です。
広く知れ渡った名言を使うことで、知的な印象が出たり、会話を引き締めたりする効果もあるでしょう。
格言やことわざを適度に使うのはいいですが、使いすぎには注意が必要です。
会話が下手な人は、格言やことわざを使って話すことが多い。
たとえば、時間の重要性を伝えたい場面があるとします。
会話が下手な人は、知識をひけらかしたい欲があるため、わざわざ難しい格言やことわざを使って伝えます。
「よく考えてほしい。『時は金なり』という言葉があるではないか」
自分では、うまい一言を言ったつもりです。
もちろん大切な場面で使う程度ならいいでしょう。
しかし、格言やことわざを頻繁に使いすぎるのは悪印象です。
格言やことわざは、自分の言葉ではなく、先人の言葉です。
自分の言葉で話している印象が薄れ、かえって説得力を下げる場合があります。
また、相手が言葉の意味を知らない可能性もあるでしょう。
相手が知らない言葉を使うと、会話に疑問が生まれ、相手の理解を妨げます。
格言やことわざを多用すると、言い方が偉そうに聞こえやすくなるデメリットもあります。
大切な場面に限定して使うならいいですが、頻繁に使っていると、不快感を与える原因になりやすいのです。
会話が上手な人は、格言やことわざを使って話すことはほとんどありません。
あったとしても、ごくまれです。
できるだけ自分の言葉で話そうとします。
たとえば、時間の重要性を伝えたい場面の場合、できるだけ自分の言葉で説明します。
「時間は貴重です。時間はお金以上の価値がある。お金は失っても稼げばいいけど、時間は一度失ったら二度と戻ってこない」
言葉数は少し多くなりますが、具体的でわかりやすく、誤解がありません。
「自分の言葉で話している」という印象があるので、格言やことわざを使う以上に説得力もあるでしょう。
わざわざ格言やことわざを使うより、自分の言葉を使って伝えたほうが、知的で好印象なのです。
会話が下手な人は、知識をひけらかそうと、難しい言葉を使う傾向があります。
たとえば、専門用語です。
自分が知っている特定分野の専門用語を使って話せば、相手は理解に苦しみつつも、尊敬してくれるだろうと思っています。
「これほど難しい言葉を知っているなんてすごい」と思われたい気持ちがあります。
少しでも優越感に浸りたい気持ちが垣間見える。
たしかに難しい言葉を知っているのは博識の一部と言えます。
自分にとって難しい言葉が日常的なら、自然に使ってしまいやすいでしょう。
しかし、できるだけ難しい言葉は控えるのが賢明です。
難しい言葉を使うと、相手に理解しにくくなり、スムーズなコミュニケーションを妨げます。
会話を理解されなければ、会話が成立していないのと同じこと。
知識をひけらかしたい態度が悪印象を与え、相手を不快にさせることもあるでしょう。
いくら自分にとって難しい言葉になじみがあっても、常に相手の立場になって考えることが大切です。
会話が上手な人は、相手に理解してもらおうと、簡単な言葉を使います。
相手も理解できる言葉なら、難しい専門用語でもそのまま使います。
相手が理解できない難しい言葉なら、簡単な言葉に言い換えてから話します。
相手が理解できない専門用語を使わなければいけないときは、わかりやすい説明を添えて話します。
補足説明があれば、難しい言葉が登場しても、相手は理解できます。
会話はキャッチボール。
言葉を理解されてこそ、会話が成立します。
常に相手の立場を考え、会話の理解を最優先に心がけるのが正解です。
上手に会話をするコツの1つは、セリフです。
つまり、実際に発言したそのままの言葉です。
セリフを使って話をすると、そのときの様子を想像しやすくなる効果があります。
会話が下手な人は、話にセリフが登場しません。
たとえば、上司から厳しく叱られたことについて話をするとします。
「上司に厳しいことを言われた。悔しくて仕方なかった」
名詞・動詞・副詞・形容詞などの基本単語だけを使って、そのときの様子を説明します。
基本単語だけでも意味はわかりますが、抽象的であり、具体性に欠けます。
上司からどんな言葉で叱られたのかがわかりません。
悔しい気持ちとはいえ、度合いが不確かで曖昧です。
いまいち様子を想像しにくいのです。
会話が上手な人は、話に具体的なセリフが入っています。
「上司から『もたもたするな。しっかりしろ!』と叱られた。心の中では『負けてなるものか』と思い、悔しさで涙が出た」
セリフを含めて話したほうが、単語だけで説明するより、生々しい様子が伝わりやすくなるでしょう。
セリフを通して、そのときの感情や表情もイメージしやすくなります。
具体的なセリフがあれば、想像力によって、目の前で見ているような感じが出てきます。
そのときのセリフをきちんと覚えているなら、ぜひ会話に取り入れたい。
相手の頭の中では、具体的な様子が浮かんでいるはずです。
会話では時折、信じられない話が登場します。
信じられない話に対するリアクションは、会話が続くかどうかの分岐点。
ちょっとした一言で会話が先細りすることもあれば、ますます会話が盛り上がることもあります。
会話が下手な人は、信じられない話をすぐ否定します。
たとえば「昨日の夜、幽霊を見た」という話をされたとします。
現在のところ幽霊は、存在が科学的に証明されていません。
会話が下手な人は、信じられない話をすぐ否定します。
「幽霊はいないよ。幽霊なんて信じているの」
「見間違いだよ。妄想でしょう。」
「疲れがたまっているだけだよ。きっと寝不足なのでしょう」
せっかく相手がユニークな話を持ちかけても、否定されると、そこで話が止まります。
しかもばかにされると、テンションも下がります。
相手は本気で話していることもあれば、冗談で話していることもあるでしょう。
どちらでも、最初に話を否定されると、会話の雰囲気が悪くなります。
「この人はノリが悪い」「これ以上話しても無駄だろう」と思われるに違いありません。
会話が白けて、終了するのです。
会話が上手な人は、信じられない話でもひとまず合わせます。
「昨日の夜、幽霊を見た」という話をしても、否定せず、相手に合わせます。
「どんな幽霊だったの?」
「いつどこで見たの?」
「怖かった?」
「きちんと足は見えた?」
「幽霊に何かされた?」
信じていなくても、信じているかのように話をする。
そうすれば、相手も次の会話が続きます。
具体的な幽霊の話が続くかもしれません。
実は冗談で、面白いオチがあるのかもしれません。
信じられない話でも、ひとまず合わせることで、話の可能性を楽しめるのです。
会話中、沈黙になることがあります。
最もよくあるのが、話題が途切れたときでしょう。
「ネタが続かなくなり、沈黙になるのは悪いこと」
沈黙にネガティブな考え方を持つ人もいますが、ここに誤解があります。
会話が下手な人は、沈黙を恐れ、避けようとします。
「絶対沈黙になってはいけない」
「沈黙があると相手から嫌われる」
「ノンストップで会話を続けたほうがにぎやかになって、相手は満足してくれるだろう」
沈黙になりそうなら焦り始め、話題の選び方が少し強引でも、会話を続けようとします。
もちろん会話が続くのはいいのですが、極端に沈黙を恐れるのは良くありません。
無理に会話を続けるのも不自然です。
話題の選び方に無理が生じたり、会話の流れが不自然になったりします。
飲み物があっても、飲む暇がない。
息を整えたくても、整える時間がない。
止めどなく続く会話に相手は圧倒され、延々と続く会話にストレスを感じるでしょう。
沈黙を避けることで、かえって会話にストレスが生まれるのです。
会話が上手な人は、沈黙を受け入れ、楽しもうとします。
「沈黙になってもいい」
「ネタが途切れたときに沈黙になるのは、自然なこと」
「静かな時間もあってちょうどいい。時には沈黙を楽しもう」
沈黙にポジティブな考えがあります。
会話の沈黙は、楽しもうと思えば楽しめます。
ネタが途切れたなら、自然な沈黙を楽しめばいいのです。
会話中の沈黙は、ちょっとした小休止にもなります。
沈黙の間に飲み物を飲んだり深呼吸をしたりすれば、リラックスができます。
「会話と会話のちょうどいい区切り」と思えば、上手に沈黙を楽しめます。
また会話中に適度な沈黙があると、落ち着いた会話がしやすくなります。
適度な沈黙の時間があるおかげで、言葉選びと話題選びに余裕が生まれるでしょう。
話に焦ることなく、自然な流れに任せて話すことができるようになる。
沈黙は悪いと決め付けないことです。
沈黙は、会話のリズムを整えるスパイスです。
上手に沈黙を活用することで、気持ちよく会話を再開できます。
共通点は、相手と一気に親しくなる近道です。
お互いに共通するところがあれば、親近感が出て、仲良くなるスピードが速くなります。
初対面の人同士でも、お互いの共通点が見つかると、一気に親しくなることがあります。
共通点を意識するかしないかは、親近感が有無を決めるほど、大切なポイントです。
会話が下手な人は、共通点に無頓着です。
会話中、お互いに共通している点に気づいても、リアクションがありません。
たとえば、リンゴ好きの人が、会話中、相手もリンゴが好きだとわかった状況があるとします。
お互いリンゴが好きだと気づいても「わざわざ取り上げるほどでもない」と思い、そのまま流します。
「へえ。リンゴがお好きなんですね」
平凡で面白みのない会話が続くだけ。
共通点を無視するのは、仲良くなるチャンスを捨てているようなもの。
特に悪い発言をしているわけではありませんが、せっかく盛り上がるネタを無駄にしています。
会話が上手な人は、共通点を意識しながら話をしています。
共通点は、探そうと意識しているほうが、見つかりやすくなります。
常にアンテナを張り巡らし、小さなことでも共通点を見つければ、すかさず取り上げます。
たとえば、赤色を好む人が、相手も赤が好きだとわかれば、すぐ話に出します。
「私も赤が大好きですよ。同じですね。赤に触れていると、元気が出てきませんか」
にこにこしながら話すので、相手も話に乗ってきてくれる。
共通点が見つかることで、心の距離が縮まります。
会話が上手な人は、共通点として取り上げる幅が広い。
共通点は「完全一致」でなくても「ほぼ一致」でもかまいません。
たとえば、自分が35歳で、相手が33歳だとします。
同じ年齢ではありませんが「年齢」ではなく「世代」という見方をすれば、立派な共通点になるでしょう。
「同じ30代ですね。仲良くなれそうですね。よろしくお願いします!」
会話が上手な人は、完全一致からほぼ一致まで、幅広く共通点を探しています。
共通点も見つかりやすくなるため、相手と親しくなるスピードも速くなるのです。
会話が下手な人は、立場をわきまえず、軽率に発言します。
たとえば、自分が上司だとします。
会話が下手な人は、自分が上司であることを考えず、無責任で軽率な発言をしてしまいます。
「体がだるい。仕事もつまらない。会社を辞めたい!」
上司らしくない発言です。
たとえ本音だとしても、弱気の発言は頑張っている部下たちの士気を下げるでしょう。
立場をわきまえない発言によって、周りの士気を下げるだけでなく、自分の印象や評価まで下げてしまいます。
本音だとしても、立場をわきまえ、思うだけにしたほうがいい場合があります。
会話が上手な人は、立場をわきまえて、慎重に発言します。
自分が上司なら、上司という立場をわきまえ、慎重に言葉を選びながら発言します。
仕事を辞めたいと思っても、部下の前では弱音を吐きません。
「今日も仕事を頑張ろう!」
「おかげで仕事が助かっているよ。ありがとう!」
「仕事が面白くないなら、面白くなるような工夫をしよう。必ず自分のためになるよ」
部下の前では、あくまで仕事を楽しんでいる姿を見せ、生き生きした発言を心がけます。
「さすが」と思われる発言によって、上司としての威厳を保てるでしょう。
上司らしい発言によって、部下たちの士気を鼓舞でき、上司としての立場も保てるでしょう。
もちろん悩みをずっとため続けているわけではありません。
職場の悩みは、さらに上の役職の人と「相談」という形で話し合います。
自分の立場をわきまえた言動によって、余計な混乱を避けることができます。
相手の話の途中で、言いたいことを理解できることがあります。
話を最後まで聞かなくても、話の流れから内容を早めに理解できた経験は誰にでもあるでしょう。
特に頭の回転が速い人なら、話の途中で意味やニュアンスを読み解け、早く内容を理解できるはずです。
早く返事がしたくて、うずうずするかもしれません。
話の途中で内容を理解できたとき、マナーが大切です。
会話が下手な人は、相手が話している途中で話し始めます。
相手が話している途中であるにもかかわらず、話が終わる前に話し始めます。
早押しのクイズ番組さながらです。
素早く言葉を返せるだけでなく、頭の回転や瞬発力もアピールできると思っています。
しかし、これはマナー違反です。
話を最後まで終えていない相手は、自分の話を拒絶された印象を受け、不快な気持ちになるでしょう。
一度相手に反感を持たれると、気持ちの良い会話もしにくくなります。
会話のキャッチボールも、リズムが悪くなったり不安定になったりなど、いいことはありません。
会話が上手な人は、相手の話を聞き終えてから話し始めます。
話の途中で内容を理解できても、相手の話を遮ることはせず、最後まで聞き終えるようにします。
自分の話は、相手の話を最後まで聞き終えてから話し始めます。
たとえ相手の話がゆっくりでも、話し終わるまで根気よく待ちます。
一つひとつの会話のキャッチボールを丁寧に心がけているから、気持ちの良い会話も実現できます。
言葉遣いには、個人差があります。
お互いの言葉遣いは同じとは限りません。
意味は同じでも、生活環境の違いによって、差が生じている場合があります。
お互いの言葉遣いに差があるとき、会話が上手な人と下手な人の差を分ける場面です。
会話が下手な人は、自分の言葉で言い換える癖があります。
たとえば、相手が「冷たいコーヒーが飲みたい」と言ったとします。
このとき、会話が下手な人は「アイスコーヒーですね」と言い換えます。
「冷たいコーヒー」と「アイスコーヒー」は同じ意味です。
本人としては、自分の言葉遣いで言い換えたつもりでしょう。
もしくは、アイスコーヒーという表現のほうがわかりやすいのではないかという配慮や親切心があったのかもしれません。
しかし、言葉の言い換えは、人間関係の摩擦を生む原因になります。
相手は「自分の発言を否定された」と感じ、不快に感じるでしょう。
本人に悪気はなく、親切で言い換えたつもりでも、誤解を招いて不快感を与えることがあるのです。
会話が上手な人は、余計な言い換えをしません。
相手が「冷たいコーヒーが飲みたい」といえば「そうだね。冷たいコーヒーを飲みに行こうか」と返事をします。
相手の言葉遣いに合わせるので、余計な摩擦が生じません。
少々言葉にずれがあっても、相手の言葉を尊重したほうが気持ちの良い会話ができます。
あくまで日常会話なら、余計な言い換えはせず、相手の言葉に合わせたほうがスムーズです。
ただし、例外として言葉遣いを統一させたほうがいい場面もあります。
たとえば、ビジネスで正確性が求められる場面です。
金銭や契約が関係する場面なら、誤解や思い込みによるトラブルを減らすため、言葉遣いを統一させたほうがいいでしょう。
少々摩擦が生じる可能性があるとしても、言葉のずれを訂正したほうが丁寧です。
食事中の会話では、話題の選び方に要注意。
食事中はデリケートな時間なので、盛り上がる話題なら何でも話して良いわけではありません。
話の内容によっては相手を不快にさせることがあります。
会話が下手な人は、食事中に配慮が足りず、不適切な話題を話してしまいます。
たとえば、汚物に関係した話です。
食事中、汚物に関係した話を出すのは不適切です。
不潔な想像を働かせてしまい、相手の気分を悪くさせるでしょう。
食べている料理も、不潔な想像が味覚を鈍らせ、おいしく味わえなくなります。
快適な会話もおいしい食事も、一瞬で台無しにします。
ひとたび話してしまうと、すぐ撤回するのが難しい。
すぐ謝ったとしても、不潔な想像は印象としてしばらく残り続けます。
会話が上手な人は、食事中の話題に十分注意します。
食事の味や雰囲気を損ねる話題は、すべて避けます。
話の流れで不適切な話になりそうなら、話す前にやめるか、別の話題に変えます。
本来、急に話題を変えるのは好ましくありませんが、こうした場合なら適切です。
食事中の話題に配慮している意図があるので、相手も理解してくれるでしょう。
表向きは問題なさそうな話題でも、話の流れによっては不適切な話題に触れることもあります。
たとえば、ペットの話題です。
ペットの話題は、話の流れによっては汚物の話になることがあるため要注意です。
ペットの話をするのはいいですが、あらかじめ話の流れに配慮が必要でしょう。
食事中に話すなら、より食事をおいしく味わえるような話題が適切です。
会話とは決断の連続です。
「これを話そう」と決めて話し始めますが、話の内容は、変更せず話しきればいいとは限りません。
話している途中で雰囲気が変わり、都合が悪くなることもあります。
たとえば、若者を褒める話をする場面があるとします。
「やはり若い人は頼りになるね。若さとは素晴らしい」
自分としては、普通に若い人を褒めているつもりです。
もちろん深い意図も裏の意味もありません。
ところが、相手は年齢にコンプレックスがあり、不快に感じていることもあるでしょう。
言い方によっては、高齢者を軽視しているように聞こえる場合もあるはずです。
話題を出したとたん、相手の表情や態度に不穏な様子が見られれば、何らかの感情を抱いていることがわかります。
こうした場合、どうするか。
会話が下手な人は、話を途中で変更せず、最後まで話しきります。
話の途中、相手の表情が悪くなったと気づいても、すでに話し始めている話を最後まで話しきります。
これは良くありません。
相手を不快にさせる内容を最後まで話しきれば、ますます相手を不快にさせるでしょう。
「あとから謝ればいい」「発言を撤回すればいい」と思うかもしれませんが、容易ではありません。
一度発言した内容は、心に長く残り続けるもの。
すぐ撤回したくても、心情として難しい場合があります。
話が上手な人は、相手の様子に応じて流れを変えます。
相手の表情や態度に注意しながら会話をして、感情を読み解こうとします。
会話中のある話題で、急に相手の表情が険しくなれば「触れてほしくない話なのだろう」と察知できます。
相手が歓迎しない内容だとわかれば、話の途中で変更したり中断したりします。
逆のパターンもあります。
会話中のある話題で、急に相手の表情が明るくなれば「楽しんでいる」「興味関心のある話題」と察知できます。
相手が楽しんでいる様子があれば、もっと話を拡大して、詳しく話すこともあっていいでしょう。
相手の表情や態度から感情を読み取り、会話に生かすことで、よりスマートな会話に整えることができます。
誰にでも興味関心のない分野があるもの。
自分にとって興味関心のある話なら、自然と気持ちが高ぶり、表情も明るくなるでしょう。
聞きたい気持ちが強いので、集中力も記憶力も高まります。
前のめりの姿勢になって、会話が盛り上がるはずです。
興味関心のある話ならいいのですが、難しいのは逆のパターンです。
興味関心のない話をされたとき、どうするか。
会話が上手な人と下手な人の差が出やすい瞬間です。
会話が下手な人は、興味関心のない話に退屈します。
心が引かれる要素がないので、聞く気が起きません。
話を聞く態度が悪くなる。
言葉にも表情にも緊張感がなくなる。
相槌も中途半端。
退屈な話は、いつもより時間の流れが遅く感じます。
無関心な態度をされると、相手も心苦しくなり、話を続けにくいでしょう。
退屈な様子が露骨なので、話が盛り上がるどころか、雰囲気が悪くなるのです。
会話が上手な人は、興味関心のない話でも、考え方が洗練されています。
興味関心がなくても最初から拒否しません。
興味関心のない話は、見方を変えると、自分にとって未知の分野です。
「自分の知らない何かがあるはず」
「自分の視野や価値観を広げるのに役立つだろう」
興味関心のない話でも、学びや成長を見いだして、吸収しようとする姿勢があります。
つまり、興味がなくても、興味を持とうとする姿勢があります。
感覚や思考を研ぎ澄ませれば、どんな話でも、心が引かれることが1つくらいは見つかるでしょう。
「知らなかった!」「そうだったのか!」という新しい発見もあるはずです。
「いい話が聞けて嬉しい!」という新鮮な喜びもあるでしょう。
自分の視野や価値観を広げ、成長につながる点もあるはずです。
興味があるかないかではありません。
興味を持とうとしているかどうかです。
会話が上手な人は、興味関心のない話でも、学びや成長という前向きな受け止め方をしているため、にこにこしながら聞けるのです。
以前の会話内容を覚えているかは、今後の会話に影響します。
会話内容を覚えていなければ、同じ質問を繰り返すことになります。
「思い出せない」
「そんな話をしたかな」
「どんな話だったかな?」
申し訳なく答えるしかありません。
前回の会話の続きをしたくても、覚えてもらっていないことがわかると、もう一度話をしなければいけなくなります。
会話が下手な人は、話を聞いた瞬間に忘れます。
覚えることを自然に任せています。
覚えようとしていないと、そのときの会話は問題なくても、後になって思い出せなくなります。
積極的に覚える意識をしないと、話を聞いた瞬間に忘れがちです。
会話をステップアップさせたくても、話の内容を覚えてくれなければ、できなくなる。
同じ質問を何度もしてしまう。
「きちんと聞いてもらっていなかったんだね」
「また同じことを話すのか」
「同じことを何度も聞かないで。この前にも話したでしょう」
相手をがっかりさせたり叱られたりするのです。
もちろん細かい内容まですべて覚えるのは困難ですが、会話の重要情報だけはきちんと覚えておくほうがいいでしょう。
会話が上手な人は、話の内容を覚えようと努めています。
同じことを何度も聞くのは相手に失礼でしょう。
完全にすべてを覚えることはできなくても、覚えようと意識することが大切です。
自然と覚えることもありますが、覚えようと意識したほうが覚えやすくなります。
話の内容を覚えておけば、次からは覚えた情報を使って会話ができ、話の流れがスムーズになります。
相手から「よく覚えているね」と感心され、きちんと話を聞いている姿勢もアピールできるでしょう。
重要な内容を覚える自信がなければ、メモを取ります。
メモさえあれば、あとから何度でも確認できます。
会話がスムーズにステップアップしていくので、相手との関係もどんどん深まっていくのです。
会話の最後をどんな一言で締めくくるか。
会話の最後は、会話の印象を決めるポイントの1つです。
会話の締めくくり方が惰性的なら、普通の会話のままで終わるでしょう。
会話の締めくくり方が感動的なら、気持ちのいい余韻を楽しめるでしょう。
たった一言でも、会話の印象を決めるポイントなので、油断できません。
会話が下手な人は、最後の一言がありません。
あったとしても、味気ない一言です。
会話が終わって「バイバイ」「またね」「失礼します」などの一言で終えます。
悪くはありませんが、よくもありません。
普通の一言。
雰囲気を盛り上げる一言もなければ、きれいに締めくくる言葉もありません。
普通に会話を終えるだけになります。
せっかく楽しい会話ができても、最後の締めくくり方が無味乾燥だと、会話全体の印象に悪影響が及びます。
会話が上手な人は違います。
会話が上手な人は、最後に感謝と感動を表現する一言があります。
「今日はありがとう。本当に会えて良かった!」
「たくさん話ができて良かったです。また会おうね」
「本当に楽しかった。ありがとうございます。貴重な時間でした!」
会話の最後を気持ちのいい一言で締めくくると「話ができて良かった」と確認し合えます。
会話が普通でも、最後の一言が好印象なら、会話全体の印象もよくなります。
最後だから手抜きをするのではありません。
最後だからこそ、気持ちの良い一言で締めくくりましょう。
話を終えて別れた後、さわやかで気持ちの良い余韻が続きます。