「コミュニケーションはキャッチボール」という言葉があります。
あなたも何度も耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ありふれた陳腐な一言ではありますが、まったくもってそのとおりなのです。
コミュニケーションの基本中の基本は、何でもない会話ができることです。
もちろん楽しい話や面白い話、笑いのある会話も大いに結構です。
しかし、二の次の話です。
私はキャッチボールをしていると「会話と同じだな」とつくづく感じます。
キャッチボールは受け取りやすいボールを投げてくれるほど、もっとキャッチボールをしたくなります。
ボールが変な方向へと飛んでいくことがないため、ボールを取りに行く手間はありません。
ボールが一度に2つ飛んでくると、キャッチできなくなります。
3個ならなおさらです。
キャッチボールのときは、一度に投げるボールは、1個だけです。
成功者やお金持ちの話は、ためになるようで、なかなかためになりません。
往々にして自慢話になっていることがほとんどだからです。
たとえば本屋に行って、お金持ちになった人や成功した人の本を開けば、すぐわかります。
一流の医者は、薬で治す前に、言葉で治すと言われます。
たとえば、体調が悪くて病院に行きます。
医者は病状を聞いてくるだけで、後は適した薬を手渡し、終わりです。
先日、職場の人と会ったときに、突然「先日は、どうもありがとう」と言われました。
一瞬、何のことだかわかりませんでしたが、先日一緒に食事をしたときのことだなとすぐ気づきました。
実は、友人が仕事のことで愚痴を言いたいと言うので、私は聞き役になって3時間ほど愚痴を聞いていたのです。
私は文章を書くときには、面白い話だけをすることにしています。
楽しい話や嬉しい話、感動できた話などです。
普段の会話のときでも同じです。
コミュニケーションでは「流れ」が大切です。
会話が川の流れのように、自然に流れているかということです。
そのためには、会話の中でカットができる勇気を持つことが大切です。
コミュニケーションでは勢いが大切です。
勢いとはいえ、速く話すことや、たくさん話すことではありません。
会話に、元気が込められているかどうかです。
一緒に話をしていると、話を「する側」と「しない側」にわかれます。
話をする人が会話の中心になり、残りの人たちは聞き役に回るということです。
たしかにこれも1つのコミュニケーションですが、本当はみんなが話すことができれば理想的です。
「具体的」は、コミュニケーションが上手な人が心がけている欠かせないポイントです。
話が下手な人は、いつも抽象的な表現をします。
曖昧でわかりにくく、適当な表現です。
「短く」を意識するだけで、コミュニケーション能力は飛躍的にアップします。
話を意識的に短くするだけで、歯切れが良くなり、リズムができます。
1つの話が長いとつまらなくなることは、中年の説教を受けたことのあるあなたも、十二分にご存じでしょう。
コミュニケーションは、野球のキャッチボールと同じと考えましょう。
野球のキャッチボールのようなコミュニケーションを想像し、できるだけ同じようなやりとりをすればいいのです。
普通のキャッチボールと同じことですが、ボールを投げて受け取っても、投げ返してくれない人がいます。
返事には2種類あります。
「言葉」と「態度」の2つです。
言葉はその名のとおり、相手の話に返事をしたり、相槌を打ったりすることです。
少々大げさなリアクションであるほうが、会話は弾みやすくなります。
自分の言葉に対して、言葉のリアクションだけでなく、笑いや驚きといったリアクションがあれば、さらに会話は盛り上がります。
日本のお笑い芸人として有名な明石家さんまさんは、いつも笑ったり驚いたり飛び跳ねたりしています。
話は、すればするほど、頭が良くなります。
話をすることは吐き出すことであり、吐き出した分吸収したくなるからです。
今日あった話、最近感動した話、雑誌で見つけた情報など、いろいろと話をすれば自分の頭の中から情報がどんどんと出ていきます。
しかめ面や硬い表情では「拒否」や「警戒」「不安」を表します。
相手が硬い表情なら、こちらも話しづらくなります。
それに対して、笑顔という表情は「受け入れましょう」「楽しんでいます」という喜びのサインです。
うまく話ができない人がいます。
何を話していいのかわからず、何から話せばいいのかわからない人です。
言葉に詰まり、会話が途切れ、たどたどしいコミュニケーションになっています。
話のネタを仕入れるために、勉強は不要です。
勉強には苦痛が伴います。
したくても気の進まないことは、無理やり詰め込んだところで、身につきにくいものです。
コミュニケーションを盛り上げるためのコツがあります。
できるだけ珍しい話をすることです。
珍しい内容であるほど、面白くなります。
私は質問をするときには、みんながしているような内容ではしないように心がけています。
みんながしている質問は、面白くないからです。
コミュニケーションの際は、できるだけみんながすでにしているような話は持ち出さないことです。
テンポの良いコミュニケーションとは、次々に答えが出てくる会話のことです。
それに対してテンポの悪いコミュニケーションは、答えをじらす会話のことです。
ちょっと自慢をしたいがために、ときどき答えをじらす人がいます。
コミュニケーションというキャッチボールでは、相手に焦点を合わせることが前提です。
自分と相手との距離を見て計り、強すぎず弱すぎない力でボールを投げます。
相手が動かなくてもいいように、飛んでいくような一言をあなたが投げることができればいいわけです。
人と会ったときには、何かお礼を言うことはないかという癖をつけておきましょう。
話すネタを考える前に、言い忘れていたお礼はないかと考えるということです。
「何かお世話になったことはなかったか」
人間関係では、素直さは重要なポイントになります。
人から言われたことを聞き流すか、素直に受け入れるかで、その人の成長に大きな差ができます。
もちろんコミュニケーションでも、素直さは大切です。
人気者に共通しているポイントは「話しかけるキャラクター」であることです。
自分から積極的に話しかけ、積極的に仲良くなろうとしています。
すれ違うたびに、挨拶をしたり、笑顔を見せてくれたりします。
コミュニケーションでは、硬い表情をしている人はモテません。
怖い顔なら、OKです。
たとえ怖い顔をしていても、笑顔で笑っていると、優しい人に見えます。
自分がわくわくする話をすれば、結果として周りも明るくさせることができます。
話している人が楽しそうに話をしていると、こちらもつられて楽しくなってくることはありませんか。
特に面白いという理由はないにもかかわらず、ただ楽しそうに話をしているだけで、こちらまで元気が伝染してきます。
チャンスを手に入れる瞬間は、人と関わっている瞬間です。
新しい出会いは、人を通じて新たに出会います。
知らなかったことも、人から話を聞くことで知ることができます。
「コミュニケーションはキャッチボール」という言葉があります。
あなたも何度も耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ありふれた陳腐な一言ではありますが、まったくもってそのとおりなのです。
会話をうまく交わしたいと思うときには、野球の練習のときに必ず行われるキャッチボールを意識するとわかりやすくなります。
キャッチボールと同じ要領を、実際の会話にも同じように当てはめて生かせます。
要領、コツ、ポイントは、実際の会話とまったく同じだからです。
ボールのスピードが速すぎれば、相手に迷惑をかけます。
ボールが遅いと、相手まで届きません。
ボールが違う方向へ飛んでしまうと、相手は取りに行かなければなりません。
会話も同じで、話のスピードが速いと、相手に迷惑をかけます。
話が遅いと、退屈してしまいます。
話がそれてしまうと、いらいらしてしまいます。
このように会話がうまくできるようになりたければ、野球のキャッチボールを思い出せば、わかりやすくなるのです。
相手がキャッチできやすいボールを投げることが、コミュニケーション能力をアップさせます。
相手にうまく投げてもらおうと思うのではなく、うまくキャッチできるようになりましょう。
相手がうまくキャッチすることを期待するのではなく、相手に届くようなボールを投げるようにします。
プロのキャッチャーは、どんなボールでも受け止めます。
プロのピッチャーは、相手にちょうど届くようなボールを投げます。
コミュニケーションの達人になるとは、プロのピッチャーとキャッチャーになることです。
相手からのどんな話もどんと受け止め、相手に届くようなボールを投げ返すということなのです。
コミュニケーションの基本中の基本は、何でもない会話ができることです。
もちろん楽しい話や面白い話、笑いのある会話も大いに結構です。
しかし、二の次の話です。
まずいちばんの基本は、何でもない会話ができるようになることです。
面白い話でもなく、楽しい話でもない、何でもない話を次々とつなげていける力を持つことです。
では、何でもない会話とはどのような会話のことを指すのでしょうか。
代表的な話題といえば「お天気の話」です。
天気は毎日変わり、季節によっても気温に大きな変化があります。
「熱くなってきましたね」
「寒くなってきましたね」
「季節の変わり目ですね」
こうしたたわいない一言から始めるのです。
昨日も快晴であり、今日も同じく快晴でも「天気が良い日が続いていますね」と言えばいいのです。
当たり障りもなく、自然で何でもない会話です。
しかし、1つの会話として成り立っていることも確かです。
人とのコミュニケーションの基本は、こうした何でもない会話ができることから始めることです。
「ペットの話」
「家族の話」
「趣味の話」
「昨日あった出来事」
「今日あった出来事」
「最近、気になること」
こうした何でもない話ができるようになり、初めてコミュニケーションと言えるわけです。
楽しければいいわけではありません。
面白ければいいわけではありません。
ただ、何でもない会話ができるというコミュニケーションの基本が、まずはいちばん大切です。
私はキャッチボールをしていると「会話と同じだな」とつくづく感じます。
キャッチボールは受け取りやすいボールを投げてくれるほど、もっとキャッチボールをしたくなります。
ボールが変な方向へと飛んでいくことがないため、ボールを取りに行く手間はありません。
自分のところへ飛んできてくれると、私も相手のところへボールを投げたくなります。
実際の会話でも自分の興味に合わせて話が飛んでくると、嬉しいものです。
自分の興味に合わせてボールが飛んできてくれるため、受け取りやすく、投げやすくなります。
実際の会話でも「相手に合わせた会話」を常に心がけることがポイントです。
どんな会話が喜ばれるかというと「相手の興味に合わせた会話」がいちばん喜ばれます。
相手の興味に合わせ、速さに合わせ、相手と合った会話は、うまいコミュニケーションができているということです。
相手も興味のある話なら、話を展開しやすく、身を乗り出して聞いてくれるようになります。
興味がなければ、話そのものがつまらなく感じられ、長続きしません。
キャッチボールに例えて言えば、おかしな方向へボールを投げてしまっているということです。
独りよがりな方向へ、話を投げてしまっています。
相手はボールを取りに行かなければなりません。
そもそもボールを取りに行ってくれないことさえあるのです。
ボールが一度に2つ飛んでくると、キャッチできなくなります。
3個ならなおさらです。
キャッチボールのときは、一度に投げるボールは、1個だけです。
2個も3個もボールを投げては、当然ですが、相手は受け取れません。
たくさん投げれば、たくさん受け取ってくれると思っている人がいますが、とんでもない話です。
たくさん投げれば投げるほど、何も受け取れなくなります。
コミュニケーションでも同じです。
「こうしたほうがいい。ああしたほうがいい」と、一度にたくさんの話をする人がいます。
先輩からの話や、先生のお説教など、口にする側は相手のことを思って言っているのでしょう。
たくさん教えてあげるほうが、相手もたくさん身につくと思っています。
しかし、受け取る側にしてみれば、これほど受け取りにくいこともありません。
たくさんの話を一度にされてしまうと、頭の中で整理ができなくなり、何が言いたかったのかがわからなくなります。
だから話がわかりづらく、1つも身につかないということになってしまうのです。
私はHAPPY LIFESTYLEで知恵を紹介するときには、一度に1つずつというルールを守って話をするようにしています。
現に今ここでお話をしている内容でさえ「一度に2つ以上の話をしない」という1つのテーマに絞ってお話をしています。
本当は「あれも大切。これも大切です」と、一度にいくつも話をしたいところです。
しかし、そうしたところで、たくさんの話で入り乱れてしまい、めちゃくちゃになります。
わかりやすい話の仕方は、一度に1つのテーマで話をすることです。
言いたいことを一点に絞り、そのことだけに集中します。
ほかに言いたいことがあっても我慢して、相手が身につくことを最優先に1つだけに的を絞ります。
HAPPY LIFESTYLEの文書が読みやすいとよく言われますが、理由は、一度に1つの話しかしていないからです。
キャッチボールでいうボールを1つしか投げないという当たり前のルールを守っているからです。
一度に3個も4個もたくさん投げるほど、相手もたくさん受けることができると思うのは大間違いです。
たくさん受け取れるどころか、1つも受け取れなくなってしまうのです。
成功者やお金持ちの話は、ためになるようで、なかなかためになりません。
往々にして自慢話になっていることがほとんどだからです。
たとえば本屋に行って、お金持ちになった人や成功した人の本を開けば、すぐわかります。
「俺はこうした。これだけのお金を持っている。これだけのことをやってきた。どうだ、すごいだろ」
本の半分以上が、自慢話になっています。
自分は神であるかのように、自分の素晴らしさや業績を本の中で自慢しているのです。
私はこうした話を読みながら少し残念だなと感じます。
たしかに成功したからには「何かの要因」があってできたはずです。
その要因を知ることができた「きっかけ」を知りたいのです。
成功のための要因は、必ずと言っていいほど「失敗体験」からです。
過去に何か苦しくて恥ずかしい失敗をしたからこそ、その成功できるような要因を知ることができたはずなのです。
小学生のころ、いじめにあった。
人間関係に苦労をして、わかったことがある。
お金で失敗をして、お金の使い方についてわかった。
入院するほどの病気にかかり、命の貴さを理解し、時間は無限ではないことがわかった。
本当はそうした失敗談がいちばん聞きたいのです。
本の中ではそのいちばん大切な部分を隠していて、大切な成功哲学だけがぽつんと書かれています。
たしかに良い話ではありますが、感動がないし、味気ないし、面白くないのです。
内容はわかるのですが、痛切に感じることができません。
失敗した体験で得たことなら、それだけ説得力が出てきますし、読む人の心に響きます。
成功した人たちが過去にしてきた失敗を知りたいし、その説得力を持って読者の心をつかむことができればいいのです。
コミュニケーションも同じです。
自分の自慢話はしなくてもかまいません。
相手を不快にさせてしまうだけです。
その代わり、自分の失敗経験を話しましょう。
自分の失敗談ほど人を引き付ける話はありませんし、感動のある話はありません。
世界で唯一自分だけができる話ですから、堂々と口にできるのです。
一流の医者は、薬で治す前に、言葉で治すと言われます。
たとえば、体調が悪くて病院に行きます。
医者は病状を聞いてくるだけで、後は適した薬を手渡し、終わりです。
薬だけを手渡す医者は、冷たい医者です。
本当に相手の気持ちを理解しようとする医者は、薬の前に、言葉で癒やしてくれます。
「そうですか。それは大変でしたね。もう大丈夫ですからね」
同情して、心を軽くさせてくれます。
コミュニケーションでは、まず相手に同情することから始めましょう。
相手の気持ちを、相手に言わせるのではなく、あなたが言ってあげるのです。
「それは大変でしたね」
「つらかったでしょう」
「悔しかったでしょう」
「一生懸命でしたね」
相手の気持ちに同情できる言葉を口にすると「自分のことをわかってくれている」と感じ、安心します。
会話にも温かみが出てきます。
冷たい医者のように、病状を聞いて、薬だけを渡してしまうのではいけません。
相手の悩みを聞いて「こうすればいいよ」とアドバイスをするのと同じです。
間違ってはいないのですが、どこか心が冷たく感じられるのです。
先日、職場の人と会ったときに、突然「先日は、どうもありがとう」と言われました。
一瞬、何のことだかわかりませんでしたが、先日一緒に食事をしたときのことだなとすぐ気づきました。
実は、友人が仕事のことで愚痴を言いたいと言うので、私は聞き役になって3時間ほど愚痴を聞いていたのです。
私はただ何も言わず、聞き役に徹していただけで特にアドバイスも何もしていません。
うなずきながら、相手の話を聞いていただけです。
しかし、ただ聞いてくれただけで、相手はだいぶ心が軽くなっているようでした。
それで「先日は、どうもありがとう」と言われたのです。
こうしたお礼を切り口にして話しかけてもらえると、自然に会話を始めることができます。
「あのときのことね」
私も先日の会話を思い出して、話を始めやすくなり、お礼も言われているので悪い気もしません。
前回の話を交えながら、今回も話の続きができるため、入り方としてはとてもスムーズです。
いきなり新たな話をされると気を使いますが、前回からの続きなら思い出すだけでいいので楽なのです。
前回の会話の続きでありながら、お礼も言われていることがポイントです。
こうした入り方は、誰にとっても話をしやすい状態です。
次の言葉を口癖にしておきましょう。
「先日は、どうもありがとう」
話しかけづらいときは、前回の会話を思い出して、それをきっかけに話しかければいいのです。
入り方としてはとても自然でありながら、お礼も一緒に言われているため、お互いに気持ちよく会話が始められます。
私は文章を書くときには、面白い話だけをすることにしています。
楽しい話や嬉しい話、感動できた話などです。
普段の会話のときでも同じです。
自分が面白い話だと思う話を優先させて、コミュニケーションを取ることにしています。
自分が面白くないと感じることは、当然相手も面白くないと感じてしまうからです。
自分が楽しい話をすれば、そのオーラが周りに伝染します。
自分に感動があるため、話をしていくうちに自然と力が入ってしまい、表情や声のトーンに表れ、周りに元気を与えます。
私は、自分が読んで感動した本の話をするときには、つい力が入ってしまい、聞いている人まで元気にさせてしまいます。
自分が楽しんでいたことを思い出しながら話をするため、自然と明るい雰囲気になってしまっているのです。
プラスのオーラは、周りの人に大きく影響を与えます。
自分が面白くて楽しいと感じる話だけをするようにしているのです。
自分が楽しかった旅行の話、最近読んだ面白い本の話などは最適です。
自分が経験し、なおかつ楽しくて感動した話をすれば、相手にもそのオーラを伝えることができるのです。
コミュニケーションでは「流れ」が大切です。
会話が川の流れのように、自然に流れているかということです。
そのためには、会話の中でカットができる勇気を持つことが大切です。
自分が話している途中に相手が話に割り込んでくるときがあります。
せっかく自分が話をしていても、話を折られてしまい、むっとしてしまいます。
話を折られても、会話の流れを止めないことです。
「ちょっと、今は私が話している途中なんだから!」
本当はこういうことを言いたいところでしょうが、ぐっとこらえて、自分の話はカットできるようになりましょう。
コミュニケーションでは「流れ」が大切ですから、次の話題へ移れば、潔く次の話題で盛り上げていくことです。
自分だけの話で盛り上げようとすると、無理が出てきます。
言い切ろうとすることで、面白くない部分、ほかの人が聞いても理解できない部分なども一緒に話をしてしまいます。
てんこ盛りになったコミュニケーションが良いわけではありません。
元気のあるコミュニケーションがいちばんなのです。
面白くない話はカットすることです。
つまらない話や、ほかの人が聞いても理解できない話もカットしましょう。
今、目の前にある会話が元気になるように、サーフィンのように流れに乗って話をすればいいのです。
コミュニケーションでは勢いが大切です。
勢いとはいえ、速く話すことや、たくさん話すことではありません。
会話に、元気が込められているかどうかです。
そのためには、会話の中でカットができる勇気を持つことが大切です。
だらだらした部分や、つまらない部分を話したくても、ぐっとこらえてカットします。
コミュニケーションの濃度を濃くさせるのです。
つまらない部分をカットすることで、必然的に内容が濃くなります。
テレビ番組では「編集」という作業があります。
通常の収録で撮った映像を、あとから面白くて内容が濃い部分だけを抜き取って、編集します。
テレビ番組の面白さは、この編集作業で決まります。
面白くない部分や、つまらない部分は、思いきってカットします。
面白い部分だけを残すことで、内容が濃くなり、限られた放送枠内でも放送できるようになるのです。
カットができているから、面白くなっているのです。
切り捨てる力がないと、会話は面白くなりません。
どれだけ必要のない部分を切り捨てられるかによって、コミュニケーションの密度が変わるのです。
一緒に話をしていると、話を「する側」と「しない側」にわかれます。
話をする人が会話の中心になり、残りの人たちは聞き役に回るということです。
たしかにこれも1つのコミュニケーションですが、本当はみんなが話すことができれば理想的です。
話をしている人は、自分の思うように話ができ、心地よいことでしょう。
しかし、聞いている側にも話に参加してもらったほうが、もっと面白くなります。
つまり、両者のバランスが大切なのです。
みんなで話をしているときには、あえて話をしていない人にネタを振ってみましょう。
「○○さんも、そういうことって経験したことある?」
「そういえば、この前○○さんも同じ話していたよね」
「○○さんは、今どこに住んでいるの?」
自然な雰囲気で、ほかの人にも会話ができる機会を与えましょう。
ただ一部の人が話しすぎているから、単に話に割り込めないだけです。
話を上手に振ることができれば、あなたはモテるようになります。
コミュニケーションとは、1人だけが話している状態のことではなく、みんなで会話のやりとりができて初めて成り立つことです。
キャッチボールは、互いが投げ合ってこそ理想です。
1人だけが投げ、もう1人が受けてばかりでは、バランスが悪く面白くない。
みんなでしゃべられる場をつくることが、本当のコミュニケーションのポイントになるのです。
「具体的」は、コミュニケーションが上手な人が心がけている欠かせないポイントです。
話が下手な人は、いつも抽象的な表現をします。
曖昧でわかりにくく、適当な表現です。
しかし、話が面白くてわかりやすい人ほど、必ず内容が具体的ではっきりしているのです。
たとえば次の一言のどれに、あなたはいちばん興味を持ちますか。
A「旅行に行ってきたよ」。
B「海外旅行で、珍しいところに行ってきたよ」。
C「ハワイ島の近くにある無人島に、間違えて1人で行ってしまったよ」。
ほとんどの人がCの「ハワイ島の近くにある無人島に、間違えて1人で行ってしまったよ」に、興味を持ってしまうでしょう。
なぜこの一言に興味を持つのでしょうか。
それは、最も具体的な表現だからです。
Aの「旅行」という表現は単純な旅行のことしかわかりません。
旅行といっても国内か海外か、場所がどこになるのかもまったくわかりません。
抽象的な表現です。
もう少し具体的にした表現が、Bの「海外旅行で珍しい」という言葉になります。
しかし、Bでさえも「海外旅行で珍しい」という情報だけで、Aほど抽象的ではありませんが、まだ具体性に欠けています。
いちばん具体的な表現が、Cの言葉になります。
Cは「海外旅行で」というきっかけ。
「ハワイ島の近く」という島の場所。
「1人で」という行った人数。
「無人島」という島の状態。
これらの情報があるために具体的になって話が面白くなっています。
おすすめは「事情があって」という表現です。
「事情があって無人島に行ったことがあります」と言われると、興味を引かれ、もっと話を聞きたくなります。
話がどれだけ具体的であるかは、相手の興味をそそるための重要なポイントです。
具体的であるほど、イメージをしやすくなるため面白くなります。
今まであなたの話していた言葉に、もう少し具体的な情報を加えてみましょう。
「何のために」
「いつ」
「どこで」
「誰と」
ちょっと詳しい情報を付け加えるだけでも、ずいぶん変わってくるものです。
話を面白く楽しくさせようと思うなら、具体的に話をするだけでいいのです。
細かく詳しい情報を付け加えることで、コミュニケーションにリズムができて面白くなります。
「短く」を意識するだけで、コミュニケーション能力は飛躍的にアップします。
話を意識的に短くするだけで、歯切れが良くなり、リズムができます。
1つの話が長いとつまらなくなることは、中年の説教を受けたことのあるあなたも、十二分にご存じでしょう。
いい話やためになる話でも、話が長いだけで集中力が途切れてしまい、飽き飽きしてきます。
私は一文の文章を、わざと短くしています。
できるだけ文章を短くして、句点で区切ります。
今、あなたが読んでいる文章でもそうです。
それぞれの1文が短いですよね。
わざとそうしています。
本当は接続助詞を使って、文章をつなげることもできます。
たとえば、このように1文を接続助詞でつなぎ、わざと文章と文章をつなげていくこともできますが、文章がくどくなって読みにくくなりますし、疲れやすくもなり、何が言いたいのかわからなくなりますが、実際にはこのように1文を区切らず、一続きにしている人が多くいますし、このようにすることが悪影響を及ぼしていることに気づいていない人が大勢存在しますから、これを通常の会話に置き換えて考えてみると、やはり長々しい話は論点がぼやけるため何が言いたいのかわからなくなり、良い話をしていても覚えにくいだけでなく、印象にも残りにくくなるので、この点を注意して話すことが大切です。
いかがでしょうか。
おそらく途中から疲れを感じ始めたのではないでしょうか。
話がくどくなってしまうと、疲れやすくなるだけでなく、話の論点もぼやける弊害があります。
文章とはいえ、実際のコミュニケーションでも同じです。
長々と話をしている人は、それだけで大きな減点になります。
1文は短く区切ったほうが、頭にもすっと入ってきて、理解しやすくなります。
短いというだけでリズムが出て、聞いているだけで心地よくなります。
言葉を短く区切ってみましょう。
「聞きやすい」「理解しやすい」「リズムも出る」という三拍子がそろいます。
コミュニケーションは、短いキャッチボールの連続です。
キャッチボールの1回が短いから、リズムよくテンションが上がっていき、コミュニケーションもリズムよくなるのです。
コミュニケーションは、野球のキャッチボールと同じと考えましょう。
野球のキャッチボールのようなコミュニケーションを想像し、できるだけ同じようなやりとりをすればいいのです。
普通のキャッチボールと同じことですが、ボールを投げて受け取っても、投げ返してくれない人がいます。
つまり「返事がない人」ということです。
ノーリアクションであり、返事の言葉がなく、さっぱり反応がない人のことです。
野球のキャッチボールでは、投げても投げ返してくれなければ、そのうち投げてもくれなくなります。
「あの人のところに投げても、ボールは返ってこない。だからもう投げないようにしよう」
「あの人のところに投げても、つまらない」
そう思われてしまい、次第に友人がどんどんと減ってしまいます。
話しかけられなくなります。
友人と良い関係でいるために、何か話しかけられたときには、最低一言は返事をしましょう。
忙しくても、いらいらしていても、ノーリアクションほど感じの悪い態度はありません。
もしあなたが、返事は必ずする習慣を持つようになれば、必ず人からモテるようになります。
男性からも女性からも、返事をする人は人気を出すためのポイントなのです。
返事には2種類あります。
「言葉」と「態度」の2つです。
言葉はその名のとおり、相手の話に返事をしたり、相槌を打ったりすることです。
「態度」という返事は「驚き」であったり「笑い」であったりする返事のことです。
私たちは返事といえば、つい言葉による返事ばかりを考えてしまいがちです。
しかし、意外や意外、話している側には、態度による返事のほうが嬉しく感じるのです。
あなたが話す側になってみれば、すぐわかることでしょう。
面白い話をしたときに「面白い話だね」と返事をしてくれるより「わはは」と大笑いをされたほうが嬉しく感じます。
笑ってくれたほうが、心から面白いと感じていることがわかります。
言葉で「面白い」と言われても表情が薄いなら「本当かな?」と疑ってしまいます。
しかし、素直に笑ってくれると、返事はなくても「会話を楽しんでいる」とわかります。
もちろん言葉による返事も大切です。
しかし、もし今のあなたに、態度による返事が欠けていれば、これからは少し意識をしてみましょう。
「楽しいね」という一言より、楽しそうな表情のほうが大きなリアクションになります。
「面白いね」の一言より、大笑いをするほうが相手には嬉しく感じるものなのです。
少々大げさなリアクションであるほうが、会話は弾みやすくなります。
自分の言葉に対して、言葉のリアクションだけでなく、笑いや驚きといったリアクションがあれば、さらに会話は盛り上がります。
日本のお笑い芸人として有名な明石家さんまさんは、いつも笑ったり驚いたり飛び跳ねたりしています。
話を聞いては笑い、驚き、動き回ります。
身ぶり手ぶりを含め、感情を体全体で表現します。
これほど嬉しいリアクションは、ほかにはありません。
話をしている側には、気の利いた言葉を求めているのではありません。
ただ聞いてもらい、笑ったり驚いたりしているリアクションが返ってくれさえすれば、それだけで十分嬉しいと感じるのです。
そうした身ぶり手ぶりを含めたリアクションを少し大げさにしたほうが、コミュニケーションは盛り上がります。
感情は隠しておとなしくしているほうが、品があり、おしとやかに映りますが、面白くありません。
むしろ冷めてしまいます。
実際のコミュニケーションでは、おとなしい人より、大げさな人のほうが人気は出るのです。
話は、すればするほど、頭が良くなります。
話をすることは吐き出すことであり、吐き出した分吸収したくなるからです。
今日あった話、最近感動した話、雑誌で見つけた情報など、いろいろと話をすれば自分の頭の中から情報がどんどんと出ていきます。
テレビや雑誌を見たり読んだりすることは、いわばインプットです。
吸収です。
今までは、そうした勉強ばかりをしていました。
しかし、話をすることは、アウトプットです。
吐き出すことです。
今までインプットができたおかげで、アウトプットができるようになります。
知っていることしか、吐き出せないからです。
話が弾み、どんどんと自分の持っている情報を吐き出していくと、いずれもっと吸収したくなります。
おなかが減れば食べたくなるように、頭も吐き出した分だけスペースができ、もっと知識を吸収したくなります。
さらに雑誌を読んだり、本を読んだり、テレビを見たりして、勉強するのです。
吐き出した分だけ、吸収したくなります。
私は友人とファッションの話をしたときは、次からもっと勉強したくなります。
「ファッションで話をしたから、また新しい情報を見つけておこう」という勉強欲が湧いてきます。
ファッションの話をして、ファッション関係の情報を吐き出せば、次からもっと吸収したくなり、さらに勉強をするようになります。
コミュニケーションは、自分が持っている情報を発表する場なのです。
しかめ面や硬い表情では「拒否」や「警戒」「不安」を表します。
相手が硬い表情なら、こちらも話しづらくなります。
それに対して、笑顔という表情は「受け入れましょう」「楽しんでいます」という喜びのサインです。
コミュニケーションのときには、笑顔を意識してみましょう。
しかし、ここからがポイントです。
今までは楽しければ、笑顔になるという状態だったのではないでしょうか。
これからは楽しくなる前から笑顔を心がけましょう。
「楽しくなくても笑顔」「面白くなくても笑顔」を意識して表情をつくるのです。
笑顔になると話が弾みやすくなります。
話が弾むから、笑顔になるのではありません。
笑顔になるから、弾みやすくなるのです。
笑顔は「受け入れる」というサインですから、話しやすい雰囲気になります。
話しやすい雰囲気になるから、冗談も言いやすくなり、話を盛り上げやすくなります。
結果として、話が弾みやすくなるのです。
楽しくなる前から楽しそうな表情をしていれば、本当に楽しくなるのです。
うまく話ができない人がいます。
何を話していいのかわからず、何から話せばいいのかわからない人です。
言葉に詰まり、会話が途切れ、たどたどしいコミュニケーションになっています。
そういう人は、そもそもインプットが足りているのかどうかを疑い、振り返ってみましょう。
たくさん吸収できて、初めてアウトプットとして話ができるようになるのです。
元になるネタがなければ、話す以前の問題です。
話をうまく進めていくためには、前提として多種多様な話題を仕入れておくことがポイントです。
たくさんの吸収ができてこそ、うまく話ができるようになるのです。
私は今、HAPPY LIFESTYLEでいろいろなテーマについての話をしています。
それは単純にたくさんの本を読んできたおかげという部分が大きく影響しています。
何も知らない私が、このようにたくさんのことを書けるわけがありません。
ときどき読者から「いろいろなことをご存じですね」というお便りを頂きます。
私は超能力があるわけでもなく、天才でもなく、ただたくさんの本を読んで得たことを書いているだけです。
あなたがテレビを見て知った話を、ほかの友人に話をしていることと同じです。
「ねえねえ、こんなテレビ番組、見たよ。聞いてよ。聞いてよ」
たくさんテレビを見ればたくさんの情報を得ることができるので、いろいろな話ができるようになりますね。
私も同じようにたくさん本を読んで、膨大なインプットから、うまくアウトプットとして書くことができるようになったのです。
テクニックや技術があるわけではなく、単純に大量のインプットの結果です。
それだけでたくさんの話を展開させていくことができるようになります。
たくさん知ると、誰かに話をしたくて「聞いてよ。こんな話があるよ」と軽い感じで、話をしていると思っていただいて結構です。
アウトプットのためには、インプットの量が勝負です。
コミュニケーションも同じで、話をする以前に、雑誌やテレビ、新聞や本を読んだりして、たくさん遊んでおかなければなりません。
一見何の役にも立たないような雑学が、コミュニケーションでは大切です。
話のネタを仕入れるために、勉強は不要です。
勉強には苦痛が伴います。
したくても気の進まないことは、無理やり詰め込んだところで、身につきにくいものです。
では、どうすればいいのでしょうか。
勉強のためには、遊べばいいのです。
コミュニケーションが上手にできている人は、たくさんのネタを持っています。
たくさんのネタを持っている人は、それだけよく遊んでいる人です。
自分の興味のある分野で思いきり遊んで楽しみ、それを通じて得た知識で話を進めているということなのです。
話し上手な人は、自分が勉強をしていることに気づいてはいません。
楽しく遊んでばかりの毎日が続き「これでいいのかな」と思っている人が、いつの間にか遊びを通じて勉強ができています。
たくさんのネタを知ることができているのです。
「勉強、勉強」とばかり思い込む必要は、最初からないのです。
私も本を読むことは勉強だとは思っていません。
遊んでいる感覚がまさにぴったりです。
「自分を高める」とか「心を磨きたい」という建前上の響きのいい理由はあります。
しかし、本当のところは「ただ楽しくて好きだから読んでいる」という理由がいちばんなのです。
好きで楽しんでいる結果、いつの間にか勉強ができ、たくさんの話ができるようになっただけです。
コミュニケーションを上達させたければ、たくさんのネタを知ることです。
たくさんのネタを知るためには、たくさん遊べばいいだけです。
コミュニケーションを盛り上げるためのコツがあります。
できるだけ珍しい話をすることです。
珍しい内容であるほど、面白くなります。
普通の人がしたことのない体験などはうってつけです。
自分が実際に経験した話は面白くて、説得力があります。
私にとって珍しい経験の話といえば、高校卒業後の留学経験になります。
私だけというわけではなく、ほかにも経験したことのある人はたくさんいるのですが、珍しい経験であることには変わりありません。
実際に私の周りでも留学を経験している人はほとんどいません。
私が留学の話をするときには、いつも主導権は私が握ることができます。
実際に私が生身を通して体験した出来事です。
話を否定する人も出てきません。
それでいて珍しい話ですから、みんなが興味を持って話を聞いてくれます。
珍しい経験はささいなことでもかまいません。
私は昔、インコを飼ったことがあるという経験があります。
モルモットやニワトリを飼ったこともあります。
胃腸炎のため救急車で病院に運ばれ入院をした経験。
20歳という若さで、人間ドックを受けた経験。
男のくせに、痴漢に遭ったこともあります。
嘘ではなくて、本当の話です。
こうした比較的珍しい経験は、話のネタになります。
あなたも自分が今まで経験しているなかで、珍しいと思える経験を思い出してみましょう。
意外にそれらは、絶好の話のネタになり、盛り上げる起爆剤となります。
私は質問をするときには、みんながしているような内容ではしないように心がけています。
みんながしている質問は、面白くないからです。
コミュニケーションの際は、できるだけみんながすでにしているような話は持ち出さないことです。
たとえば、美人の人に「美人ですね」という話はしないように気をつけます。
美しい人は、今までにいろいろな人から何百回も言われた言葉ですから、飽き飽きしています。
「この人も……」
こう思われてしまい、場合によってはマイナスの印象にさえなります。
できるだけ、ほかの人が口にしているような話や質問はしないことです。
むしろほかの人がしたことのない話を持ち出すほうが、印象的であり話が面白くなります。
たとえば「耳たぶの後ろがきれいですね」という言葉はどうでしょうか。
耳たぶの後ろのことは、そう言われることではありませんね。
自分で見える場所ではありませんし、鏡を使ってもそう簡単には見えるところでもありません。
そうしたなかなか見えない場所や、話にも出てこないような話題を出せばいいのです。
そうしためったな話を出されると「おや」と思わせることができ、印象的になります。
珍しい話へと変わり、あなたの印象が強くなります。
コミュニケーションでは、ありふれた会話も大切ですが、珍しい話も大切なのです。
テンポの良いコミュニケーションとは、次々に答えが出てくる会話のことです。
それに対してテンポの悪いコミュニケーションは、答えをじらす会話のことです。
ちょっと自慢をしたいがために、ときどき答えをじらす人がいます。
「私、この前旅行に行ってきたんだ。どこに行ったと思う?」
「スーパーで珍しいもの見つけたんだ。何を見つけたと思う?」
「テストで良い点取ったよ。何点だと思う?」
答えをすぐ言えばいいのですが、なかなか答えを言いません。
すぐ答えを言うと、もったいないと思っているのです。
「きちんと考えてよ」と言って、こちらに考えさせようとします。
自慢話ほどあまり聞きたくありませんから「じらさないで、さっさと言ってよ」と思います。
他人の自慢話のために考えることほど、こちらも暇ではありません。
ずるずる時間だけが過ぎていき、テンポの悪い会話になっていくというシナリオなのです。
じらさなければ問題ありません。
自慢話でも、答えをすぐ言ってくれる人ならさほどいらいらもありません。
困るのは、回答をなかなか言ってくれないときです。
じらさずにさっさと答えが出るなら、そう大きな問題ではないのです。
テレビのクイズ番組でも、制限時間になればさっと回答を教えてくれます。
制限時間になれば、答えを教えてくれるというお約束がありますよね。
もしこれが、このように言われたらどう思うでしょう。
「制限時間になりました。でも皆さん、わかるまで考えましょう。答えは番組の最後」
こういうことを言われた日には、もう待っていられないとチャンネルを変えたくなります。
答えをじらす癖を持っていませんか。
それは、知らず知らずのうちに相手に不快感を与え、テンポの悪い会話にさせてしまいます。
コミュニケーションでは、答えはじらさずさっと出してしまうほうがいい。
相手に考えてもらう場合でも、制限時間をしっかり設けたほうがいいのです。
コミュニケーションというキャッチボールでは、相手に焦点を合わせることが前提です。
自分と相手との距離を見て計り、強すぎず弱すぎない力でボールを投げます。
相手が動かなくてもいいように、飛んでいくような一言をあなたが投げることができればいいわけです。
相手が好きそうな話題を選び、返事をしやすいように構えます。
コミュニケーションは「会話」という言葉より「相手のための会話」という意味合いが強くなります。
「communication」の「commute」とは、日本語に訳すと「行き交う」という意味です。
野球のキャッチボールと同じように、相手に言葉を投げ、相手もあなたに言葉を繰り返すことを、コミュニケーションと言うのです。
基本は、この短いやりとりを繰り返すことで、相手との心の距離までも縮めていくことです。
単なる会話と違ったコミュニケーションの特徴は、相手のことを考えて話題やネタを考えるところです。
相手と仲良くなるまでの時間が短くなり、仲良くなりやすくなります。
「言葉と一緒に、心も添えた会話」と言えば、わかりやすいのではないでしょうか。
コミュニケーションとは、温かく、相手のことを思い、仲の良さという心の距離を縮める効果があるのです。
人と会ったときには、何かお礼を言うことはないかという癖をつけておきましょう。
話すネタを考える前に、言い忘れていたお礼はないかと考えるということです。
「何かお世話になったことはなかったか」
「言い忘れていたお礼はないか」
「前回会ったときに、言い忘れていたお礼はないか」
すると会うたびに、気持ちのいいコミュニケーションができるようになります。
感謝の言葉を述べる機会が格段に増えて、仲良くなりやすくなります。
人間には「鏡の法則」というものがあります。
あなたが好意を持って話しかけると、相手も好意を持って返してくれる法則です。
好意は、言葉だけでなく、態度・表情・雰囲気などから、じわりと伝わります。
鏡の法則に従い、誰かと会えば、感謝をする癖をつけておけばいいのです。
「ありがとう」や「お世話になりました」などから始まる会話は、お互いにとって、気持ちのいい会話の始め方です。
言われる側にとっても、決して悪い気はしません。
相手も「こちらこそありがとう」と返すことで、お互いに気持ちのいいコミュニケーションを始められます。
人間関係では、素直さは重要なポイントになります。
人から言われたことを聞き流すか、素直に受け入れるかで、その人の成長に大きな差ができます。
もちろんコミュニケーションでも、素直さは大切です。
話をしていると「すごいですね」「大したものですね」と褒められることがあります。
そうしたとき、控えめになって謙遜をする人がいます。
「いいえ、そんなことないですよ」
「私なんて、大したことありません」
本人は謙虚になり、良いことだと思っていますが、これは謙虚どころではなく横柄になっているということです。
素直になっていないということです。
日本人は謙遜や謙虚に美意識を持っており、そうすることが良いことだと思っています。
しかし、考えてみましょう。
せっかく自分が褒められたにもかかわらず、それを否定することは、自分を生んでくれた父親や母親も否定することになるのです。
素晴らしい彫刻の作品を「大したことないですよ」と否定してしまえば、作った人も否定したことになる事実と同じ話です。
あなたが自分を否定すれば、生んでくれた両親を否定することになります。
同時に、両親を生んでくれた地球や宇宙も、否定することになるのです。
自分を否定することになれば、そんな自分を生んでくれた「以前の存在すべて」を否定することになってしまうのです。
まずは、自分の素晴らしさを認めることです。
褒められたときには「ありがとうございます」と答えることが、最も謙虚で素直な答え方なのです。
素晴らしい自分を認め、自分を生んでくれた両親に感謝をすることであり、日本や地球や宇宙を認め、感謝することになるからです。
人気者に共通しているポイントは「話しかけるキャラクター」であることです。
自分から積極的に話しかけ、積極的に仲良くなろうとしています。
すれ違うたびに、挨拶をしたり、笑顔を見せてくれたりします。
目的があって話しかけるというより、まず相手と自分の境界線を取り払うために、話しかけます。
自分から話しかけるから、人とすぐ仲良くなれます。
結果として、多くの人からの人気を集めることができるのです。
コミュニケーションは、こうした人気者の姿勢をお手本にしましょう。
話しかけられたから話をする姿勢では、消極的なコミュニケーションになります。
相手から話しかけないかぎり話をしなければ、話しかけられないかぎり、永遠に知り合うことはありません。
ましてや仲良くなることもありません。
話しかけられる姿勢では、仲良くなることが自分でコントロールできなくなります。
自分から話しかける姿勢を心がけましょう。
自分の意思で仲良くなるための行動を起こせます。
コミュニケーションが上手な人は、まず話しかける姿勢を持っている人なのです。
コミュニケーションでは、硬い表情をしている人はモテません。
怖い顔なら、OKです。
たとえ怖い顔をしていても、笑顔で笑っていると、優しい人に見えます。
ところが優しい顔をしている人でも、表情が硬いと、近づきにくくなります。
人から好かれる顔は、顔より表情です。
自分の顔が、今どういう顔に映っているのかは、鏡ではなかなかわかりません。
鏡に映る自分を見るときには、いつも自分一人のときだからです。
実際に人と話している最中、自分の表情がどのような顔になっているのかは、自分ではなかなかわかりづらいものです。
こんなとき、良い方法があります。
それが、相手の表情を見ることです。
相手の表情は、つまり自分の表情です。
自分の表情は相手の顔が鏡になり、反射しています。
人間関係には鏡の法則があります。
あなたが笑顔になれば、相手も鏡を見ているかのように笑顔になります。
しかし、あなたが厳しい顔をすれば、相手も同じく厳しい顔になります。
相手の顔は、鏡です。
相手の表情は、自分の表情を映す鏡です。
厳しい顔をしたり、怖い顔をしたりしていると、相手も厳しくて怖い顔をしてしまいます。
女性が鏡に映し出された自分の顔をチェックしているように、人間関係にも相手の顔を鏡とし、自分の顔をチェックしてみましょう。
相手が暗い顔をしているときは、自分もそういう表情をしている可能性が高い。
厳しい顔をしているときは、自分もそういう表情をしている可能性が高い。
相手が暗くなっているときは「自分こそ暗くなっていますよ」という警告になるのです。
自分がわくわくする話をすれば、結果として周りも明るくさせることができます。
話している人が楽しそうに話をしていると、こちらもつられて楽しくなってくることはありませんか。
特に面白いという理由はないにもかかわらず、ただ楽しそうに話をしているだけで、こちらまで元気が伝染してきます。
目には見えない明るいオーラが、放たれているからです。
話し手が、光になって周りを明るく照らしているのです。
太陽は、それが光になっています。
太陽は、光の玉です。
360度に光を照らし、周りに存在している星を明るく照らします。
コミュニケーションでも、話し手がわくわくする話をすれば、太陽になれます。
わくわくが明るいオーラとなり、聞いている人たちにまでわくわくのオーラを与えていくことができるのです。
私が文章を書くときにいつも気をつけていることは、明るい気持ちで明るく話すことです。
文章を書き始める前には、いつも明るい気持ちになってから、書き始めるようにしています。
たとえ内容の暗い話でも、できるかぎり明るい話題に転換をして話をするようにしています。
私が暗い話をすれば、読んでいるあなたも暗くなってしまうからです。
もし私が否定的なことばかり話をしていれば、あなたもいつの間にか暗くなっています。
「~してはいけません」
「どうせ~だからです」
私が否定的になれば、こうした否定的な言葉が出てきます。
すると、読んでいるあなたにもこうしたマイナスのオーラが移ってしまうのです。
私だけが暗いならまだしも、読者の元気まで奪ってしまうことは問題です。
そうならないように、私は気をつけて文章を書いています。
文章が暗くならないように、自分が明るい気持ちになって書くように心がけています。
前向きに、明るく、プラス思考で私が語ることで、読んでいるあなたにもその明るさが伝わります。
自分が楽しくて面白いわくわくする話をすればいいだけです。
自然と言葉が前向きになり明るい雰囲気となります。
コミュニケーションでも、面白い話をしようと思う前に、自分がわくわくした話をすればいいのです。
自分がわくわくしておかないと、明るく話ができないのです。
チャンスを手に入れる瞬間は、人と関わっている瞬間です。
新しい出会いは、人を通じて新たに出会います。
知らなかったことも、人から話を聞くことで知ることができます。
自分の器の大きさも「世の中にはこんな人もいるのか」と感動することで、大きくなります。
父親、母親はもちろん、先生や友人など、多くの人との出会いによって少しずつ成長しています。
チャンスは、人から手に入れられることです。
成長は、人なしでは語ることができません。
勉強といえば、教科書を読んだり、塾に通ったり、読書をしたりなど、思い浮かぶことでしょう。
しかし、本当の勉強とは、人と出会って、コミュニケーションを交わすことそのものにあるのです。
人間ほど勉強になることはありません。
自分が人間ですから、人と接することが最も自分の勉強になります。
自分の生き方や考え方となる根底は、人間との関わりによって得られることなのです。
私も今までたくさんの人に出会いました。
特に留学時代に出会った人々の影響は、大きなものがあります。
お金持ちであるにもかかわらず、幸せだと感じていない人と話をすることで「こういうところが原因なのか」と肌身で感じました。
しつこく自分の自慢話をする人も、よくよく奥を突き詰めてみれば、弱さを隠す行為の裏返しであることに気づきます。
日本から逃げてきたような人もいて、そんな人たちの波乱万丈の話をたくさん聞くことで、良い勉強になりました。
本だけではわからない。
実際に会って、実際に話をしてみることで、五感を通して感覚的にわかることなのです。
実際に人と接することで「世の中にはこんな人もいるんだな」と、よく思ったものです。
それは同時に「そういう考え方もあるんだな」と、考えの幅を広げられたということです。
人と出会うことで新しい考えがどんどん加わり、器がますます大きくなります。
人に話しかければかけるほど、多くの人と関わりを持つことができるため、成長のスピードが速くなるのです。