執筆者:水口貴博

上手にわかりやすく説明する30の方法

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カタカナ言葉を使いすぎない。

カタカナ言葉を使いすぎない。 | 上手にわかりやすく説明する30の方法

外国から入ってきた言葉を、日本語では一般的に「カタカナ」で表記します。

物語を意味する「ストーリー」という単語は、英語の「story」からきています。

携帯を意味する「モバイル」という単語も、英語の「mobile」からきています。

わかりやすい説明を心がけるとき、このカタカナ言葉には要注意です。

使いすぎると、一部の人たちに理解できない場合があるからです。

カタカナ言葉を避ける理由は、以下のとおりです。

  • カタカナ言葉を知らない人は、理解できない
  • 適当に意味を解釈して、理解してしまう場合がある
  • 理解できても、理解度の差が大きい
  • 何だか話が偉そうに聞こえる

たとえば、以下のような説明を聞いて、どのような印象を受けますか。

「今回のトークでは、こうしたシーケンスでストーリーをスローに進めたいと思います」

「このユニークなツールは、タイムマネジメントを必要とするビジネスパーソンにマッチしています」

「モバイルではデフォルト・セッティングのため、ボタン操作の前にはディスプレイもダブルチェックしてください」

外国語に堪能な人なら理解できますが、わからない人は理解できません。

特に外国語が得意な人は、自分の語学力をひけらかそうと、積極的にカタカナ言葉を使いたがります。

そういう人に限って、わかりにくい説明になっている場合があるのです。

わかりやすい説明を心がけるなら、カタカナをできるだけ使わず、ひらがなを使った説明を心がけることです。

「スロー」と言いたくても「ゆっくり」という表現を使います。

「ストーリー」と言わず「物語」という単語を使います。

「シーケンス」は使わず「流れ」という言葉を使います。

「トーク」という言葉も一般的ですが「話」というほうがすっと頭に入ってきます。

もちろん外国の言葉がいけないと言っているわけではありません。

ただ、外国語を知らない人もいるということです。

そういう人のために、使いすぎには気をつけることです。

「わかりやすい説明」をする人は、カタカナ言葉を使いすぎないように気をつけましょう。

上手にわかりやすく説明する方法(26)
  • カタカナ言葉を使いすぎないように、気をつける。
「あり得ない表現」を使わない。

上手にわかりやすく説明する30の方法

  1. 言葉を短くするだけでいい。
  2. 大切なことから話し始める。
    足りなければ、後から付け加えればいい。
  3. 鉛筆より、ボールペンを使うほうがいい。
  4. 小さな声で発言しない。
    大きな声で発言する。
  5. 読書の際の線引きで、大切な部分を見抜く練習をする。
  6. 本とは、1パーセントのキーワードと、99パーセントの補足説明。
  7. 「箇条書き」を使えば、わかりやすい説明になる。
  8. 長い説明の前には、ポイントの数を宣言しよう。
  9. 「ですます口調」で言い切ると、わかりやすくなる。
  10. 日記は短いほうが、説明もうまくなる。
  11. 社会人になると日記を書く暇すらない。
    学生時代こそ、日記を書くチャンス。
  12. 結論から話をすると、説明がわかりやすくなる。
  13. じらさない。
    回りくどい話をしない。
  14. 否定した説明は、わかりにくい。
    肯定した説明が、わかりやすい。
  15. 「してはいけない」で説明すると、元気がなくなる。
    「しよう」で説明すると、元気が出てくる。
  16. 説明する側が、要点を強調する工夫を凝らす。
  17. 説明は、足りないくらいで、ちょうどいい。
  18. 「順番の流れ」より「気持ちの流れ」で、説明をする。
  19. 強調言葉を使いすぎるくらいなら、言わないほうがまだいい。
  20. 説明が上手な人は、抽象的な言葉は使わない。
    具体的な言葉を使って説明する。
  21. 接続助詞を使わず「。
    (句点)」を使えばいい。
  22. 固有名詞を、いきなり使わないこと。
  23. 「要は」という表現は、1つの説明で1回しか使えない表現。
  24. 先に結論を、黒板に書く。
  25. 著者の体験を交えて話をすると、忘れにくくなる。
  26. カタカナ言葉を使いすぎない。
  27. 「あり得ない表現」を使わない。
  28. 誰もが知っている言葉を使う。
    専門的な用語は使わない。
  29. 落ち着いた話し方は、自信の表れ。
  30. 大げさな表現を使って、相手の心を衝動的にさせない。

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