「1分だけいいですか」と話しかけられることがあります。
用事があって人に声をかけるとき、普通は「少しいいですか」「ちょっとだけいいですか」などのセリフが定番です。
すぐ終わるような話でも、あれこれ波及して、少し長くなってしまうこともあります。
どのくらい時間がかかるかわからないため「ぼかした言い方」で声をかけるのが一般的です。
そのため「少しいいですか」「ちょっとだけいいですか」などのセリフが定番になっています。
にもかかわらず、その人はあえて「1分」と断言しました。
具体的な数字を使って、声をかけてきたのです。
好印象です。
声をかけられる側としては「1分」はイメージしやすい時間です。
「すぐ終わる話」「1分で終わる話」であることがイメージできます。
「1分だけならいいかな」と思い、話を聞く準備もできます。
具体的な数字を挙げるのは、なかなかできそうでできません。
責任が伴うからです。
タイムリミットは、わずか60秒。
1分と言ったからには、守らなければいけません。
「1分」と言っておきながら、1分を超えたり長話になったりしたら、嘘をついたことになります。
自分の信用を落とすリスクがあるのです。
その人は、ぼかした言い方はせず、信用を落とすかもしれないリスクを引き受けたうえで、具体的な数字を挙げています。
「1分だけいいですか」というセリフには、その人のスピード感だけでなく、責任感や律義な性格も表れています。
「1分だけいいですか」という言い方をする人は、スピードのある仕事をするでしょう。
そして、責任を持って仕事に取り組むはずです。
「1分だけいいですか」と言う人に、悪い人はいないのです。