「適当にやります」
「気が向けば、対応するかもしれません」
「なんとなくです」
あなたは、こんな言葉遣いをしていませんか。
学生時代までは抽象的な表現が許されていました。
抽象的な表現は、幅が広く、意味がもやもやし、相手に意味がダイレクトに伝わりません。
逃げている表現であり、自分に責任が回ってこないように、曖昧な表現をよく使います。
学生までは使ってもいいでしょう。
しかし、お金と責任の伴う社会では、抽象的な表現ではいけません。
入社をすれば、自分が普段使っている抽象的な言葉遣いから卒業することが必要です。
「適当に」
「気が向いたら」
「なんとなく」
「一応」
「かもしれません」
仕事の報告、連絡、相談を行うときに、抽象的な表現では相手にはっきり伝わりません。
「何が言いたいのかよくわからない」と思われることになり、力のない報告、連絡、相談になってしまうのです。
時には誤解を招き、トラブルの原因になることも少なくありません。
抽象的な表現は、社会ではタブーです。
これからは具体的な表現を使うように、意識をしてみましょう。
「明日の15時までに」
「資料は、本日の定時までに仕上げます」
「スケジュールの調整は、すでに予定が入っているため、厳しい状態です」
「今後の対策として~を行います」
「鈴木部長に、相談をしてから決めたいと考えています」
5W1Hをはっきり口に出します。
今まで曖昧にごまかしていた部分を、具体的な言葉に変えて言うだけですから、ステップとしてはそれほど大きくありません。
具体的であるほど、相手にも意味がよく伝わるようになり、誤解を招くことが少なくなります。
もちろん口に出して言えば、それだけ責任が伴いますが、そもそも責任があって当然なのが社会なのです。
自分の発言に責任が持てるようにならないと、社会ではうまくやっていけなくなります。
抽象的か具体的かの違いは、仕事ができるかできないかの違いにまで、関わってくるのです。