執筆者:水口貴博

日々の感動を増やす30の方法

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視点が変われば、景色が変わる。1つの対象から無限の景色を見いだす。

視点が変われば、景色が変わる。1つの対象から無限の景色を見いだす。 | 日々の感動を増やす30の方法

江戸時代、富士山を描いた絵師として、葛飾北斎が有名です。

北斎は膨大な数の富士山を描いています。

特に有名なのは、浮世絵風景画『富嶽三十六景』です。

  • 赤く染まった富士山(凱風快晴)
  • 青く染まった富士山(相州七里濱)
  • 黒く染まった富士山(山下白雨)
  • 夜明け前の富士山(相州梅沢庄)
  • 日暮れ前の富士山(御厩川岸より両国橋夕陽見)
  • 湖に反射した富士山(甲州三坂水面)
  • 東京湾と一緒に映った富士山(武陽佃嶌)
  • 山の緑と調和した富士山(相州箱根湖水)
  • 海の波と調和した富士山(神奈川沖浪裏)

これらは富嶽三十六景シリーズの一部ですが、実はこのシリーズ以外にも『富嶽百景』など富士山をテーマとした作品を数多く描いています。

葛飾北斎は生涯を通して富士山が含まれた絵を膨大に描いていますが、同じ絵は1つもありません。

時間や角度を変えてさまざまな富士山の姿を描きました。

北斎のすごいところは「視点の数」です。

富士山をさまざまな視点から観察して、そこに無限の景色を見いだしました。

しかも飽きることなく続けているところも見逃せません。

普通の人であれば飽きるところですが、北斎は生涯にわたって続け、富士山から無限の景色を見いだした。

視点の数といい飽くなき挑戦といい、頭が下がります。

「見たことある」というセリフは、1つの視点になっていないか

「見たことある」というセリフがあります。

「見たことある」というセリフの多くは、視点が1つだけである可能性があります。

1つの視点だけでわかった気になるのではなく、別の新しい視点にチャレンジしてみてください。

同じものであっても、視点が変われば新しい景色が見えてくるでしょう。

まったく別物に見えることも少なくありません。

世の中の森羅万象は、一つ一つに無限の景色があります。

人でも物でも動物でも、あなたの身の回りにあるすべてには、一つ一つに無限の景色があります。

見慣れたものであっても、視点を変えると、新しい景色が見えてくるでしょう。

このことに気づけば、世の中を見る目が変わって人生がもっと楽しくなります。

宝物を見つけるような感覚で、隠れた景色を見つけていきましょう。

あなたが将来の葛飾北斎になるかもしれません。

日々の感動を増やす方法(19)
  • 見たことがあると思うものでも、視点を変えて、別の景色を見つける。
日記のネタ作りのために行動するのも悪くない。

日々の感動を増やす30の方法

  1. 「心の運動不足」になっていませんか。
  2. 感動の音は、すぐそこにある。
    耳を澄まして心で聴くだけでいい。
  3. 大人になると感動が減る、本当の理由。
  4. 感動したいなら、学問するのが手っ取り早い。
    目からうろこが落ちる機会を作ろう。
  5. 日記をつけるだけで、日々の感動が増える。
  6. 何かに感動したら「思い出ができた」と呼んでいい。
  7. あなたが歩く足音も、音楽。
  8. 何か変化を持たせたいと思ったときのキーワード。
    「いつもの逆」。
  9. 自分が感じたことは、常に正しい。
    人の感じ方に合わせる必要はない。
  10. 1カ月に1冊でいい。
    普段買わない本を買って読んでみよう。
  11. スキーもスノーボードも、雪の季節しか楽しめない。
    もたもたしていると、遊ぶタイミングを逃してしまう。
  12. 驚くことは感動することだ。
    感動を増やしたいなら、驚く機会を増やせばいい。
  13. 感動を増やすには、初めてのことに挑戦すればいい。
  14. 線引き・書き込みのある中古本には、新品にはない面白さがある。
  15. 過去は楽観するのが大切。
    未来も楽観するのが大切。
    現在も楽観するのが大切。
  16. どんなに落ち込んでいても、おいしいものを食べるくらいはできるはずだ。
  17. 意地を張って驚くのを拒むと、感動できない。
    素直に驚くと、人生で多くの感動を楽しめる。
  18. 水たまりは、自然が生み出したアスレチック。
    いらいらするものではなく、ゲーム感覚で楽しむもの。
  19. 視点が変われば、景色が変わる。
    1つの対象から無限の景色を見いだす。
  20. 日記のネタ作りのために行動するのも悪くない。
  21. 面白い景色を楽しめる穴場は「歩道橋」にある。
  22. 思いどおりにいかないことがあるから、人生は楽しい。
  23. 「素晴らしい」という一言は、感謝と感動を引き出す言葉。
  24. 遠くの土地に行くだけが旅ではない。
    近所を巡ることも素晴らしい旅。
  25. 食べ物の好き嫌いの矛盾に気づく。
  26. 天体望遠鏡がなくてもいい。
    普通の双眼鏡でも、月の天体観察を楽しめる。
  27. 興味の火は、ずっと燃え続けるとは限らない。
    何事も興味があるうちに行動するのが吉。
  28. 友人宅に初訪問したら、いいところを見つけて褒めよう。
  29. 「前から思っていたんだけど」と前置きしてから褒めれば、感動が倍増する。
  30. 太陽が昇る瞬間、沈む瞬間に、感動がある。

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