働き始めて間もないころは目まぐるしくて大変でしょう。
覚えることや慣れることがたくさんあったり、やるべき仕事が山ほどあったりして、余裕がありません。
戸惑うことがたくさんあったり不慣れのせいでミスをしてしまったりなど、大変な毎日を送ることになるはずです。
それでもある程度仕事を続けていると、だんだん仕事に慣れてきて心にも余裕が出てくるはずです。
仕事に慣れてきたら「部下の視点」を卒業してください。
代わりに「上司の視点」を取り入れましょう。
部下の立場で見る仕事と上司の立場から見る仕事はまったく違います。
上司の視点になると、視点が高くなるため、感じ方や考え方が変わります。
自然と視野が広がって、仕事や職場のことについて、一歩踏み込んだ深い思考ができるようになります。
個人ではなく、チームや会社組織のことを考えた行動が取れるようになります。
鋭い意見を言えるようになったり機転の利いた行動が取れるようになったりするでしょう。
たとえば、仕事の中で経費の目立つ部分があるとします。
部下の視点なら「会社のお金だから」と気にしませんが、上司の視点になれば「何とかしたい」と思うでしょう。
自然と経費削減に注意が向くようになり、よい工夫やアイデアが浮かびやすくなります。
「この部分ですが、費用が目立っていて会社負担が気になります。こうすれば費用を削減できると思うのですがいかがでしょうか」
上司は「よい着眼点だ!」と息をのみ、鋭い指摘をする部下に一目置くでしょう。
上司の視点を意識していると、チーム連携のアイデアが浮かびやすくなり、積極的な改善案を提案できるでしょう。
「今のままでもいいのですが、こうすればもっとチームの連携が取れ、みんな仕事がしやすくなると思うのですがどうでしょうか」
上司は「よいアイデアだ!」と驚いた表情を見せるでしょう。
出世する前から、視点だけでも上司の立場になった見方をしてみることです。
難しいチャレンジかもしれませんが、出世した気分になったつもりになれば不可能ではないはずです。
上司の視点になることで、疑似的に上司の発想や考え方ができるようになります。
普通の部下とは違ったところを見せることになり、上司は「なかなかやるではないか!」と舌を巻くでしょう。
「このまま小さな仕事ばかりさせるのはもったいない。この人にはもっと大きな仕事が向いている」
上司から太鼓判を押され、スピード出世の足がかりとなります。