あなたは、自分が「食通」と思いますか。
食通とは、食べ物の味や知識について詳しいことをいいます。
普段からおいしいものをたくさん食べていて、おいしいものについて詳しいのが特徴です。
食通になるのはいいのです。
食の知識を身につけることは悪くありません。
むしろ素晴らしいことです。
食通になれば、食にまつわる話を紹介できるでしょう。
おいしいお店を紹介したり食の豆知識を披露したりできるはずです。
食のトリビアを紹介すれば「へえ」と驚かれ、場が盛り上がるに違いありません。
もちろん食通になるのはいいのですが、食通になるにつれて注意したいことがあります。
それが「知識をひけらかすような話しぶり」です。
もちろん聞かれたときに答えるくらいならいいのです。
相手からの要望ですから、自信を持って答えても悪印象はありません。
「なるほど」「そうなんだね」「よく知っているね」と感心されるでしょう。
しかし、聞かれてもいないのに、ずけずけ自分から話すのは注意したい。
上から目線になりやすい。
知識をひけらかすような話し方になりやすい。
食通になると、自然と偉そうな話しぶりになることが少なくありません。
これは無意識のうちに起こります。
自分の知識に自信を持つと、尊敬されたい気持ちが出て、自然と知識をひけらかすような話し方になりがちです。
いつの間にか「ああだ」「こうだ」と知識をひけらかすような話しぶりになってしまいます。
知識をひけらかすような話し方は嫌われます。
相手は「私はこんなに詳しい」「こんなことも知らないの?」と言われているように感じてストレスを感じるでしょう。
場の空気が固くなり、相手を萎縮させてしまいます。
感じが悪いだけで済めばまだいいほうです。
人によっては「ばかにされた」「見下された」と感じて、大きな不快感を覚えることも少なくありません。
もちろん本人に悪気はありませんが、結果として嫌われることになります。
大切なことは「相手がどう感じるか」です。
自分は親切に話したつもりであっても、相手が不快や抵抗を感じたらNGです。
知識をひけらかすような話し方は、遅かれ早かれ、嫌われるのがオチです。
世間では「食通のトークが苦手」という人も少なくありません。
なぜ食通は嫌われるのか。
食通がいけないのではありません。
知識をひけらかすような話しぶりがいけないのです。
知識をひけらかすような話しぶりは、不快感を与えるもとです。
相手を見下すような態度や話し方になっていないか振り返ってみてください。
うんちくなら、何でも話していいわけではありません。
相手にとって興味のあるうんちくならいいですが、そうでないならただの退屈話です。
興味のないうんちく話を聞かされることほど退屈なことはありません。
相手が興味のないそぶりを見せたら、早めに話を終えるのが賢明です。