執筆者:水口貴博

食生活を豊かにする30の方法

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風習の食べ物は、素直に食べておくほうが、食生活が豊かになる。

風習の食べ物は、素直に食べておくほうが、食生活が豊かになる。 | 食生活を豊かにする30の方法

私たちの日常には「風習の食べ物」があります。

たとえば、お正月に食べる料理といえば「おせち」です。

縁起のよい食べ物を寄せ集めた料理であり、1年の無病息災を祈る食べ物とされています。

夏の土用うしの日に食べるものといえば「ウナギ」です。

うしの日にウナギを食べる習慣には諸説がありますが、江戸時代に平賀源内が考え出したものする説が代表的です。

ウナギは、栄養価の高い優れものです。

「ウナギを食べると栄養とスタミナがついて、暑い夏を乗り切れる」という意味があります。

年末であれば「年越しそば」です。

大みそかの夜に、縁起を担いで食べるそばのことです。

年越しそばを食べないと、いい新年を迎えられないと考える人もいるでしょう。

あなたは「風習の食べ物」を気にするタイプですか。

風習にのっとったものとはいえ、食べる・食べないは個人の自由です。

絶対食べなければいけないものでもありません。

「私は風習に興味がない」という人なら、もちろん食べない選択もありです。

食べないからといってペナルティーはありません。

「風習にのっとって食べる」という国民の一体感に抵抗があって、あえて食べない人もいるかもしれません。

もちろん風習の食べ物は個人の自由ですが、食の豊かさに関わるポイントの1つです。

こだわりがなければ、できるだけ食べておくほうがいいでしょう。

これはこれで、貴重な食のチャンスです。

風習の食べ物を食べることは、その国の食文化を楽しむこと

風習の食べ物には、文化や伝統が反映されています。

その国に生きるものとして、素直に食しておくほうがいいでしょう。

その国や地域に生きるものとして、風習に基づいた食べ方を大切にしたい。

「食文化を大切にする」「次の世代へ継承する」といった意味としても、価値を重んじる必要があるでしょう。

風習の食べ物を食べることは、その国の食文化を楽しむことです。

その行為が、人生を豊かにすることにつながります。

風習の食べ物を食べることは、ミーハーなことではない

風習の食べ物を食べることは、ミーハーなことだと思っている人がいます。

これは違うのです。

風習の食べ物を食べることは、ミーハーなことではありません。

ミーハーとは、世の中の流行に飛びついたり流されたりする意味です。

風習の食べ物を食べることは、流行ではありません。

その国や土地に根づいた文化伝統を尊重する行為であり、ミーハーとはまったく別物です。

風習の食べ物は、楽しめる回数が有限

風習の食べ物に対して、1つ気づいてほしいことがあります。

「風習の食べ物は、楽しめる回数が有限」という事実です。

たとえば、大みそかの晩に楽しむそばといえば「年越しそば」です。

長生きをして100歳まで生きられるとしたら、食べるチャンスはおよそ100回ということになります。

乳児期を除けば、実際のチャンス回数はもっと少なくなりますが、有限であることに変わりありません。

お正月のおせちもそうです。

土用のウナギもそうです。

お雑煮・七草がゆ・恵方巻きも同じです。

風習でいただく食べ物とはいえ、楽しめる回数が有限とわかれば、貴重なチャンスの1つであるとわかるでしょう。

お花見を楽しめる回数は有限であるように、風習の食べ物を楽しめる回数も有限です。

風習を大切にしてしすぎることはありません。

風習の食べ物は、食生活に美しい彩りをもたらします。

素直に食べておくほうが、食生活が豊かになります。

食生活を豊かにする方法(15)
  • 風習の食べ物は素直に楽しんで、食文化を楽しむ。
あなたの食生活には「大好物ランキング」がありますか。

食生活を豊かにする30の方法

  1. まず食べることに、幸せを感じる。
  2. 食事を味わう時間は、人生を味わう時間だ。
  3. 「おいしい」を口癖にすると、食生活が豊かになる。
  4. 食事をおいしくいただくためのおまじない。
    手を合わせて笑顔で「いただきます」。
  5. 「朝から大好物を食べる」という選択肢もあっていい。
  6. 食事をしながら、携わった人たちの様子を思い浮かべよう。
  7. 「まずい」とは言わない。
    「変わった味」「口に合わない」と言い換える。
  8. 日々の食事は、褒めるトレーニング。
  9. 早食いの癖があるかぎり、豊かな食生活は実現できない。
  10. 不作法な食べ方は、野生の猿と同じ。
    文化的な生き物なら、食事マナーを意識しよう。
  11. あなたの健康運は、食べるもので決まる。
  12. 挨拶を交わせる店員さんを増やしていくことが、食生活の豊かさにつながる。
  13. いらいらしたら料理を作ろう。
    ストレス発散の効果が抜群。
  14. 割引券を使うなら、早めに使おう。
  15. 風習の食べ物は、素直に食べておくほうが、食生活が豊かになる。
  16. あなたの食生活には「大好物ランキング」がありますか。
  17. 腕時計を外してみると、時間を忘れて食事ができる。
  18. 食器のグレードアップは、食生活のグレードアップ。
  19. 1日3食にとらわれない。
    1日2食以下でもいい。
    1日4食以上でもいい。
  20. 昨日の食事すべてを思い出せますか。
  21. 今は食べることができなくても、いつか食べられるようになる希望だけは持ち続ける。
  22. 食事の時間は、人生で最も幸せな瞬間の1つ。
  23. 空腹は、おいしさを高める最高の調味料。
  24. 料理を作る立場を経験すると、もっと料理が味わい深くなる。
  25. 同じものを食べ続けるより、いろいろなものを食べるほうが、豊かだ。
  26. おいしいお店を紹介すると、おいしいお店を紹介される。
  27. 急いでいるときでも、食事マナーをおろそかにしない。
  28. あなたの1週間を決めるのは、日曜日の朝食にある。
  29. 大好物は、気が向いたときに食べるものではなく、定期的に食べるもの。
  30. 食べたものを記録してみよう。
    食日記は、健全な食生活を促す習慣。

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