人生で幸せな瞬間といえば、どんな場面をイメージするでしょうか。
大きな目標を達成したとき、理想の生活を実現できたとき、念願の夢が叶ったとき。
やはり大きなスケールの出来事をイメージすることが多いのではないでしょうか。
価値があって特別感がありますね。
達成感も大きくてガッツポーズができるでしょう。
もちろん達成や実現の瞬間も幸せな場面ですが、幸せな瞬間はもっと身近なところにもあります。
あまりに身近すぎて、もはやほとんどの人が見逃しています。
それは「食事の時間」です。
食事の時間は、人生で最も幸せな瞬間の1つです。
「大げさではないか」と思いますが、大げさではありません。
食べることがなければ、私たちは生きていけません。
食べる行為とは命をいただく行為です。
食べることができているからエネルギーを摂取して、生きることができます。
日々の食事はささいなことに思えますが、命に直結する行為であるのは事実です。
重要な行為であるのは間違いありません。
命に直結する行為とわかれば「最も幸せな瞬間」ということも納得できるでしょう。
ところが私たちは、その素晴らしさをほとんど感じなくなっています。
食事は数時間おきの出来事なので、すっかり特別感がなくなっています。
特別感どころか、平々凡々のことだと思っています。
1日3食であれば、朝食・昼食・夕食の3回でしょう。
食事は数時間おきのことなので「普通のこと」という認識になっています。
すっかり慣れきってしまい、その素晴らしさに感動することがなくなっています。
いわゆる「幸せぼけ」になってしまっているのです。
普通の出来事と思うのはよくありません。
初心を思い出してください。
食事は普通のことに思えるかもしれませんが、間違いなく幸せな瞬間です。
食べることができるから生きることができます。
おいしいものを食べたときなら「おいしい」という喜びが湧き立つでしょう。
一口ごとに「幸せ」を感じましょう。
「ああ、おいしい」
「口の中に味が広がっていく」
「なんて素晴らしい時間なのだろう」
「なんて私は幸せなのだろう」
「こんなおいしいものを食べられるなんて恵まれている」
「最高に幸せな瞬間だね」
空腹感が満たされることに喜びを感じましょう。
人生で最も幸せな瞬間を、じっくり感じてください。
そして心から喜びを感じてください。
「1日3回食事をする」ということは「人生で最も幸せな瞬間が1日に3回もある」ということです。
自分の恵まれた境遇に気づいて、しっかり実感できれば、精神的にも豊かになります。
おのずと日々の食生活も豊かになります。
あなたは今日も食事をするでしょう。
人生で最も幸せな瞬間を経験するのです。