豊かな食生活を実現させるために、一度は経験しておきたいことがあります。
それは「料理をつくる立場」です。
子どもの頃は、親がつくってくれた料理を食べることが大半でしょう。
レストランに入ってメニューを注文すれば、出来上がった料理が出てきます。
お店やコンビニに行けば、出来上がったお弁当やお総菜を買って食べることが多いでしょう。
目の前に出てきた料理を食べるのもいいですが、料理ができるまでにはプロセスがあります。
食生活を豊かにするなら、料理をつくる立場を経験してみましょう。
たとえば、カレーです。
シンプルな料理の定番です。
シンプルなカレーとはいえ、つくる立場になると、思った以上に苦労があることに気づかされます。
まず食材を買いに行くところから始めなければいけません。
ご飯を炊いたり、ルーを溶かしたり、包丁で具材を切ったりすることが必要です。
野菜を鍋に入れる順番を考えなければいけません。
料理をつくる経験をしてみれば、いかに料理をつくるのが大変なのかがわかります。
カレーに限ったことではありません。
煮物でも炒め物でも揚げ物でも何でもそうです。
ちょっとしたおかずでも、そこには手間暇がかかっています。
少し間違えると、変な味になります。
シンプルな単品料理でも、実際につくる立場になると、意外と手間暇がかかることを実感できるでしょう。
ちょっとした盛り付けにも、色や見栄えなど、工夫や試行錯誤が必要であることに気づかされるでしょう。
食事をつくる大変さが身にしみれば、食事をするとき感謝の気持ちが湧いて、よりおいしく味わえるようになります。
「これをつくるのは大変なんだよね」と思うようになるだけでも違います。
一度つくる立場を経験しておけば、食の視野が広がります。
「どこから始めていいかわからない」
そんなときは、焼き飯から取り組んでみてはいかがでしょうか。
初心者向けにはうってつけの料理です。
焼き飯であれば、ご飯と冷蔵庫にある残り物で手軽につくれます。
初心者でも取り組みやすく、適当でもつくれてしまうでしょう。
料理の腕が上がって余裕が出てくれば、ほかの料理にも幅を広げてチャレンジしていけばOKです。
「料理をつくる立場になったことが一度もない」
そういう人は、なおさら社会勉強の1つとして、一度チャレンジしてみる価値はあります。
もちろん上手につくれなくてもかまいません。
手の込んだ料理や本格的な料理である必要もありません。
あくまでつくる立場の苦労を理解することが目的ですから、最初はシンプルな料理で十分です。
食の理解が深まるにつれて、よりおいしく感じられ、感謝の念が湧いてくるようになります。
毎日親が一生懸命つくってくれた料理の価値やありがたみが、身にしみるほどよくわかるようになります。
「いただきます」「ごちそうさま」という言葉の重みも再確認できるでしょう。
手の込んだ料理を見れば、もはや芸術作品のように感じるはずです。
つくる苦労を知っておけば、食べる幸せも倍増するのです。