執筆者:水口貴博

食生活を豊かにする30の方法

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食事をしながら、携わった人たちの様子を思い浮かべよう。

食事をしながら、携わった人たちの様子を思い浮かべよう。 | 食生活を豊かにする30の方法

突然、目の前に食べるものが現れます。

親が作ってくれた手料理、レストランで注文した料理、スーパーで売られているお弁当。

手品のようにぱっと現れますが、実際は違います。

そこに至る前までには、いくつものプロセスがあり、携わった人たちがいます。

「育ててくれた人」「運んでくれた人」「作ってくれた人」です。

食事をしながら、携わった人たちの顔や働きぶりを思い浮かべてみてください。

想像でかまいません。

正確なイメージではないかもしれませんが、自分なりの想像でOKです。

米・野菜・果物であれば、それを育ててくれた人がいるということです。

急に育つわけではなく、時間をかけて育ててくれました。

田畑から収穫した人がいて、卸売り、小売り、スーパーへと運んでくれた人がいます。

愛情を注いで育て、一つ一つ収穫して、商品に傷がつかないよう丁寧に運んでくれました。

それら食材を買って、調理場で調理してくれた人がいます。

料理の勉強をして、おいしくなるように手間暇をかけて作ってくれました。

すべてのプロセスで関わる人たちを合計すると、数十人や数百人という大勢が関わっているでしょう。

たった1つの食べ物とはいえ、大勢の人が携わった結果です。

パン1つができるにも、長いプロセスがある

目の前にパンがあるとします。

パンであれば、パンに携わる人たちの様子をできるだけ思い浮かべてみます。

水や肥料をやって穀物を育て、収穫している人を思い浮かべてみます。

卸売りから小売りに運ぶ人がいます。

パン屋で小麦粉から発酵させて、おいしくなるよう味付けをして作っている人がいます。

そうした人たちの様子を思い浮かべてみます。

お店のフロントで直接作っているものなら、一部だけでも目視ができるので想像しやすいでしょう。

目の届かないバックヤードであっても、想像をしてみることが大切です。

ぼんやりとした抽象的なイメージになるかもしれませんが、それでもいいのです。

面識はなくても、知り合いでもありませんが、感謝の念を持つことは素晴らしいことです。

たかがパン1つとはいえ、穀物の栽培、収穫、運搬、調理といった長いプロセスがあります。

食事の際、携わった人たちの様子を思い浮かべよう

1つの食べ物には、多くの人たちによる手が加わっています。

仕事の連携プレーであり、多大な苦労のたまものです。

食事の際、携わった人たちの様子を思い浮かべてください。

育ててくれた人、運んでくれた人、作ってくれた人の様子を思い浮かべれば、ますますおいしく味わえます。

大切なことは「感謝の念を持つこと」です。

真剣な表情で一生懸命仕事をしている様子を想像します。

「食べることができるのはなんてありがたいのだろう」と思えてくるでしょう。

食への感謝は、いついかなるときも忘れてはなりません。

あなたの目の前にある食べ物は、多大な時間と労力の末に出来上がった、素晴らしい結果です。

食生活を豊かにする方法(6)
  • 食事をするとき、携わった人たちの様子を思い浮かべ、そこに至るまでの多大な時間と労力を想像する。
「まずい」とは言わない。
「変わった味」「口に合わない」と言い換える。

食生活を豊かにする30の方法

  1. まず食べることに、幸せを感じる。
  2. 食事を味わう時間は、人生を味わう時間だ。
  3. 「おいしい」を口癖にすると、食生活が豊かになる。
  4. 食事をおいしくいただくためのおまじない。
    手を合わせて笑顔で「いただきます」。
  5. 「朝から大好物を食べる」という選択肢もあっていい。
  6. 食事をしながら、携わった人たちの様子を思い浮かべよう。
  7. 「まずい」とは言わない。
    「変わった味」「口に合わない」と言い換える。
  8. 日々の食事は、褒めるトレーニング。
  9. 早食いの癖があるかぎり、豊かな食生活は実現できない。
  10. 不作法な食べ方は、野生の猿と同じ。
    文化的な生き物なら、食事マナーを意識しよう。
  11. あなたの健康運は、食べるもので決まる。
  12. 挨拶を交わせる店員さんを増やしていくことが、食生活の豊かさにつながる。
  13. いらいらしたら料理を作ろう。
    ストレス発散の効果が抜群。
  14. 割引券を使うなら、早めに使おう。
  15. 風習の食べ物は、素直に食べておくほうが、食生活が豊かになる。
  16. あなたの食生活には「大好物ランキング」がありますか。
  17. 腕時計を外してみると、時間を忘れて食事ができる。
  18. 食器のグレードアップは、食生活のグレードアップ。
  19. 1日3食にとらわれない。
    1日2食以下でもいい。
    1日4食以上でもいい。
  20. 昨日の食事すべてを思い出せますか。
  21. 今は食べることができなくても、いつか食べられるようになる希望だけは持ち続ける。
  22. 食事の時間は、人生で最も幸せな瞬間の1つ。
  23. 空腹は、おいしさを高める最高の調味料。
  24. 料理を作る立場を経験すると、もっと料理が味わい深くなる。
  25. 同じものを食べ続けるより、いろいろなものを食べるほうが、豊かだ。
  26. おいしいお店を紹介すると、おいしいお店を紹介される。
  27. 急いでいるときでも、食事マナーをおろそかにしない。
  28. あなたの1週間を決めるのは、日曜日の朝食にある。
  29. 大好物は、気が向いたときに食べるものではなく、定期的に食べるもの。
  30. 食べたものを記録してみよう。
    食日記は、健全な食生活を促す習慣。

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