テレビでレポーターがコメントを述べながら食べるシーンを見かけることがあります。
視聴者に向かって言います。
「わあ、おいしそうな料理が出てきました」
「とても色がきれいで、食欲が湧いてきますね」
「ああ、いい香りがします」
「口の中に入れた瞬間、すうっと溶けていきました」
「本当にまろやかな味ですね」
「表面はさくさくしているのに、中はしっとりしていますね」
「やみつきになりそうですね」
「これならいくらでもおかわりができますね」
テレビでは、視覚情報を伝えることはできても、味覚情報を伝えることはできません。
視聴者に味が伝わるよう、いろんな表現を使いながら上手にコメントしていきます。
「うまい表現をするなあ」「わかりやすいコメントだなあ」と感心しますね。
ここにあなたの食の可能性を広げるポイントが隠れています。
ぜひあなたも、食のレポーターになってください。
コメントしながら食べてみるのです。
食事をいただく際、食のレポーターになったつもりで、コメントしながら食べてみましょう。
目の前にカメラがあって、全国の視聴者に説明するものと想像してみます。
レポーターになったつもりで食事の説明をしながら食べてみましょう。
コメントは「ポジティブ」が条件です。
シンプルな言葉でも、平凡な表現でもかまいません。
自分が食のレポーターになったつもりで食べてみましょう。
遊び心を大切にしながら、恥ずかしがらずにいろんなコメントをしていきましょう。
小難しく考えず、感じたことを直感的に表現していくだけです。
「おいしそうな食事が出てきました」
「きれいな色でおいしそうですね」
「いい香りがして、食欲が湧いてきます」
「口の中が癒されます」
「外は冷たいのに、中は温かいですね」
「口の中にまろやかな味わいが広がりました」
直接口に出してもいいですが、声に出すのが恥ずかしいなら心の中で思うだけでもOKです。
おいしくないと感じたときは、「変わった味」「面白い味」などの表現に言い換えましょう。
コメントしながら食べると、食事にしっかり意識が向きます。
注意力や観察力が高まって、五感も鋭くなり、普段の食事が豊かに感じられるでしょう。
100パーセント効果があるので試さない手はありません。
毎日食べ慣れている食事であっても、いつも以上においしく味わえるはずです。
レポーターになるのに資格はいりませんから、どんどん積極的にコメントしてください。
食の世界が広がって味わい深くなります。
食事の長所やおいしさに注意が向くので、普段以上においしく感じられるのです。