「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」
挨拶は気持ちがいいですね。
挨拶は人間関係の潤滑油です。
「あなたを受け入れます」「よろしくお願いします」「仲良くしましょう」など、歓迎や親しみの意味があります。
挨拶をすることで警戒が解け、仲良くなるスピードが速くなります。
きっとあなたも普段から、挨拶を心がけているでしょう。
ところがときどき、挨拶をしたにもかかわらず返してくれない人がいます。
挨拶をしても無視。
一言も返ってこない。
目を合わせることさえしてくれない人もいます。
そんなとき、どうするかです。
「無視された」
「どうして挨拶を返してくれないの?」
「挨拶を返してくれないなんてひどい!」
いらいらしそうになる場面ですが、ここがポイントです。
むっとするのはよくありません。
無視は、悪口を言われたのと同じくらい、腹が立つものです。
あなたがむっとすると、次から完全に無視し合う関係になります。
相手は挨拶に気づかなかっただけかもしれません。
仕事で疲れていて、挨拶を返す元気がなかったのかもしれません。
もちろん中には、わざと無視する人もいるでしょう。
たとえそうだとしても、むっとしないことです。
まず「きちんと挨拶できた自分」を認めてください。
きちんと礼儀正しく振る舞っただけのことです。
何も悪いことはしておらず、むしろいいことをしています。
礼儀正しいことであり、きちんと挨拶をした自分に誇りを持つことが大切です。
なぜ挨拶を返してくれないとき、むっとするのか。
「無視されたから」というシンプルな理由だけではありません。
自分の中で「挨拶は返してくれるもの」という思い込みがあるからです。
つまり「見返り」を求めているのです。
それは、好意の押し付けです。
「見返りがあって当然」と思っています。
相手が無視するのも問題ですが、見返りを期待しながら挨拶をしている自分も反省することです。
見返りを求めるのはよくありません。
それは「ギブ&テイク」の関係です。
心がけるべきは「ギブ&ギブ」です。
見返りを期待して挨拶をするのではありません。
純粋に好意の表現として挨拶をしましょう。
そうすれば、相手から挨拶が返ってこなくても、むっとしなくなります。
挨拶を返してくれない人は、次から挨拶をしたくなくなりますが、ここが正念場です。
挨拶を返してくれなくても、挨拶を続けていきましょう。
いずれ相手は心を開いて挨拶を返してくれるようになります。
何度挨拶をしても、一向に挨拶を返してくれなくても、心がけは同じです。
あなたはただ、礼儀正しい行いを続けることです。