時間の流れ方を決めるポイントの1つ。
それは「呼吸」です。
呼吸と時間は無関係に思えますが、実際のところ、深いつながりがあります。
時間の長さは同じでも、呼吸の状態によって、時間の価値や流れ方が変わってくるからです。
大切なのは「どう時間を受け止めるか」です。
時間の受け止め方で重要なのが、呼吸なのです。
たとえば、落ち着いた呼吸を心がけてください。
深く息を吸った後、ゆっくり息を吐きます。
しばらく落ち着いた呼吸を続けてみてください。
穏やかな呼吸にしただけで、時間の流れ方がゆっくりになったでしょう。
1分が長く感じられ、時間が増えたかのように感じたはずです。
呼吸が穏やかになると、脳にしっかり酸素が供給され、集中力が増します。
また自律神経の働きが整い、エネルギーの使い方がうまくなります。
その結果、時間が増えたかのように感じるのです。
逆に、わざと呼吸を荒くしてみてください。
ランニングをしているときのように、素早く息を吸ったり吐いたりして、わざと荒い呼吸をしてみます。
気持ちが落ち着かなくなり、1分の価値が下がって、急に時間が減ったかのように感じるでしょう。
呼吸が乱れると、酸素の吸収が悪くなり、集中力も乱れます。
自律神経の働きが乱れ、エネルギーの使い方が悪くなります。
呼吸と時間の流れ方には、相関関係があることに気づいてください。
特に普段から強いストレスにさらされている人は、自然と呼吸も乱れがちです。
常にストレスを感じる状態の中にいると、無条件で交感神経が活発になり、呼吸が乱れたり浅くなったりします。
ストレスを感じているときは、時間も短く感じるのです。
ときどき呼吸に意識を向け、落ち着いた呼吸を心がけましょう。
「呼吸が乱れているかな」と思ったら、意識的に深呼吸をして、呼吸を整えます。
胸に手を当てて深呼吸をすると、より早く落ち着けます。
呼吸は、自分の意思で自律神経をコントロールできる唯一の方法です。
呼吸をコントロールすることは、時間をコントロールすること。
普段から落ち着いた呼吸を心がければ、時間の流れ方が穏やかになります。
五感が研ぎ澄まされ、時間の質と価値が上がります。
結果として、時間が増えるのです。