売り場をぶらぶら歩いていると、気になる商品を見つけます。
面白そうな本。
かわいい洋服。
おしゃれなバッグ。
高性能な家電製品。
最新のガジェット。
魅力的な商品なら、欲しい気持ちが湧いて、今すぐ買いたくなります。
そんなとき、自分で自分に甘い言葉を語りかけます。
「ここで出会ったのは運命だよね」
「勇気を出して買ったほうがいいよね」
「今買わないと、きっと後悔するよね」
あれこれ自分を説き伏せ、買うように仕向けます。
欲しいものを買うために売り場に行ったときとは違い、急に欲しいものを見つけたとき、運命的な出会いを感じます。
しかし、この瞬間が大切です。
よく考えもしないで、その場の欲しい気持ちだけで買ってしまうと、後悔するのが定番です。
買った直後は喜びや満足感でいっぱいでも、買った途端、急激に気持ちが冷めていく。
買う前は必要だと思っても、買った瞬間、実は必要でなかったことに気づく。
いわゆる、衝動買いです。
衝動買いで無駄遣いをしてしまった自分が情けなくなるのです。
特に浪費癖のある人は、その場の感情に流されやすい傾向があるため、注意が必要です。
では、どうすれば衝動買いを防げるのか。
難しく思えますが、実は簡単なことです。
「その場で買わず、時間を置いて考える」というルールを作り、徹底するだけです。
欲しいものを見つけても、その場で買わず、数日間は時間を置いて考えるようにします。
時間を置く長さに決まりはありませんが、少なくとも冷静になって十分考えることができる長さがいいでしょう。
数日間じっくり考えた結果、それでも必要と判断したときだけ、買うようにします。
大切なことは「あらかじめルール化しておく」という点です。
あらかじめルールを作っておけば、欲しい気持ちが湧いても、理性と自制心で抑えやすくなります。
衝動買いをしそうになっても「ルールを守ろう」と意識すれば、ぎりぎりのところで踏ん張れます。
その場の欲しい気持ちで買うから「衝動買い」です。
その場で買わないルールをきちんと実行できれば、買い物に失敗することはあっても、衝動買いはゼロにできます。
複雑なルールではなく、今日から実行できるはずです。
欲しいものを見つけても、その場で買わないようにするだけです。
じっくり考えてから買うようにすれば、衝動買いのリスクは激減するのです。