執筆者:水口貴博

浪費癖を直す30の方法

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買い物が、心の隙間を埋める手段になっていないか。

買い物が、心の隙間を埋める手段になっていないか。 | 浪費癖を直す30の方法

浪費癖の意外な原因があります。

それは「心の隙間」です。

焦り、不安、寂しさ。

孤独感、虚無感、愛情不足。

どれも心の隙間をもたらすもの。

浪費癖のある人は、心に何らかの問題が生じていることが少なくありません。

心の中に、もやもやした違和感はありませんか。

心に隙間があると、それを埋めようとして、買い物に走りがちです。

欲しいものを手に入れると、満たされた気持ちになります。

気持ちが高揚して、幸せな気持ちに包まれる。

ここに落とし穴があります。

買い物で心の隙間を満たしたところで、一時的です。

買い物による解決は、あくまで表面的な解決にすぎず、根本的な解決ではありません。

しばらくすれば魔法が解け、再び不安感や虚無感に襲われます。

そして、再び心の隙間を埋めようと買い物に走ってしまい、浪費癖に陥ってしまいます。

心の隙間は、ひび割れのように小さくても、悪影響は甚大なのです。

心の隙間の原因は、人間関係にある

自分の生活を振り返ってみてください。

買い物が、心の隙間を埋める手段になっていませんか。

心の隙間に心当たりがあるなら、あらためて人間関係を振り返ってみてください。

友人関係、恋人関係、夫婦関係。

往々にして、心の隙間の原因は、人間関係にあります。

人間関係にトラブルが生じているなら、解決に向けてアクションを起こしてください。

喧嘩をしているなら、きちんと仲直りをします。

自分に非があるなら、素直に認め、きちんと謝ります。

誤解があるなら、きちんと解きましょう。

「話したくない」「会いたくない」「顔すら見たくない」と思うかもしれませんが、いがみ合っていても仕方ありません。

恥もプライドも捨てて、人間関係の改善に全力を尽くしてください。

人間関係が改善されれば、浪費癖が改善されます。

人間関係が希薄で孤独を感じているなら、積極的に人との関わりを増やしていくといいでしょう。

積極的な挨拶、純粋な親切、明るい笑顔、寛容なコミュニケーション、心のこもった贈り物。

自分からアクションを起こさないと、人間関係を作るのは難しい。

豊かな人間関係は、自然とできるものではなく、作っていくものです。

自分から声をかけていくことで、もっと仲良くなれるよう積極的な働きかけを心がけていきましょう。

親子関係の改善

人間関係の中でも特に難しいのは「親子関係」です。

愛情不足は、心の隙間の中でも、最も悪影響を及ぼすものです。

親からの愛情が足りないまま育つと、大人になってから愛情不足に陥り、心にぽっかり穴が空きます。

親子関係に問題があるなら、解決を心がけてください。

親子間に確執があるなら、和解を試みてください。

過去に何度か挑戦して、失敗に終わっているかもしれませんが、もう一度試みてみる価値はあるでしょう。

愛情不足が浪費癖につながっているなら、心の問題を解決しないかぎり、浪費癖は直りません。

愛情不足を満たすものは、愛しかありません。

簡単なことではありませんが、自分から友好的な接触を試みて、良好な親子関係の実現に努めてみてください。

専門家を頼る方法もある

親子関係の改善に限界を感じるなら、第三者による協力も検討してみてください。

たとえば、セラピストやカウンセラーといった外部の専門家です。

愛情不足による浪費癖の改善は根が深いため、当事者だけの解決は難しく、第三者による仲介が必要になるケースもあります。

「意味がない」と思うかもしれませんが、試してみなければわかりません。

「今さら過去を変えることも戻ることもできない」

そう思うかもしれませんが、希望はあります。

過去の親子関係は変えられなくても、今後の親子関係なら今から取り組めます。

簡単なことではありませんが、だからとはいえ、問題を放置したままでは、心の闇を解決できません。

親子関係の改善は、浪費癖の改善だけでなく、人生の改善につながる取り組みです。

大げさに思えるかもしれませんが、そのくらい重要なことであり、取り組む価値があります。

勇気を出して、解決に取り組んでください。

親子関係が改善され、愛情あふれる生活に変われば、本当の意味で、心が満たされます。

根本的な対処ができれば、本当の意味で心の隙間を埋めることができ、自然と浪費癖も直っていくのです。

浪費癖を直す方法(28)
  • 買い物が心の隙間を埋める手段になっているなら、人間関係の改善に努める。
まったく浪費をしないより、たまには浪費したほうが、浪費癖は直る。

浪費癖を直す30の方法

  1. 浪費癖とは、人生をおとしめる邪悪な癖。
    一刻も早く直すことが大切。
  2. 浪費癖を直す第一歩は、決意から始まる。
  3. 浪費癖を直す方法は、2つだけ。
    お金のルールを作ること、金銭感覚を身につけること。
  4. 家計簿は、浪費癖を直す基本習慣。
  5. 現金払いは、金銭感覚を養う基本。
  6. 電子マネーやクレジットカードの使用には十分注意する。
  7. 目的の商品以外は、買わないようにする。
  8. 買い物リストは、なくて困ることはあっても、あって困ることはない。
  9. 暗い時間帯に買い物をすると、浪費癖が直らない。
    明るい時間帯に買い物をするから、浪費癖が直る。
  10. 1カ月に使う生活費の上限を決めておこう。
  11. 財布に入れる現金を制限しよう。
    持ち歩く現金を少額にすれば、自然と無駄遣いが減る。
  12. 買い物がストレス解消のメインになっているかぎり、浪費癖は直らない。
  13. どうすれば衝動買いを防げるのか。
  14. 優越感を求めるから、浪費癖になる。
  15. 将来の計画を立てると、お金のコントロールがうまくなる。
  16. 貯金用口座を作ると、お金の管理がスマートになる。
  17. 我慢は前頭葉のトレーニング。
    我慢する力を鍛えて、浪費癖を直していこう。
  18. 相場を無視した贈り物や祝い金は、浪費癖のもと。
  19. 何でも新品でないと気が済まない考え方は、浪費癖につながる。
  20. あなたの浪費癖は、ポイントカードが原因ではないか。
  21. 面倒くさいことを排除するのではない。
    少しだけ面倒くさいことを受け入れよう。
  22. 安物は、かえって高くつく。
  23. 余計な浪費は、大きな買い物をした直後に起こりやすい。
  24. 浪費にもかかわらず、消費や投資だと思い込んでいないか。
  25. 酔った状態で、買い物をするな。
  26. 仲間がいれば、苦しい浪費癖も楽しくなる。
  27. 浪費癖と買い物依存症の違いとは。
  28. 買い物が、心の隙間を埋める手段になっていないか。
  29. まったく浪費をしないより、たまには浪費したほうが、浪費癖は直る。
  30. 浪費癖を直す方法を知って満足しない。
    きちんと行動に移してこそ、意味がある。

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