あなたには、1カ月に使う生活費の上限を決めていますか。
「特に決めていない」
「毎月の生活費はばらばら」
「生活費の額は、適当に考えている」
もちろん生活費は必ず決めなければいけないものではありません。
生活費は毎月変動します。
あまり使わない月もあれば、よく使う月もあるでしょう。
特に年末年始は、生活費も大きくなりやすい。
年間で見ると、生活費の上下差が大きい人もいるはずです。
決めようにもばらばらなので、無意味に感じる人もいるのではないでしょうか。
だからとはいえ、生活費の上限を決めておかないのはよくありません。
1カ月に使う生活費の上限を決めておかないと、お金の緊張感が低下します。
生活費の上限を決めないのは「浪費癖になってください」と言っているようなもの。
気持ちが緩むと「まだ使える」「もう少し使ってもいいよね」と甘い考え方になり、浪費につながってしまうのです。
まだ生活費の上限を決めていないなら、今すぐ決めましょう。
家賃、食費、水道光熱費、通信費、日用品費、被服費、雑費。
これらをすべて合計したものが、生活費です。
人付き合いが多いなら、羽目を外しすぎないよう、交際費に注意します。
おしゃれに興味のある人は、服を買いすぎないよう、被服費に注意したほうがいいでしょう。
女性なら、美容にかかるお金も考慮しておきましょう。
生活費は「実家暮らしと一人暮らし」「独身者と既婚者」など状況によって異なりますが、常識的な範囲で考えるようにします。
既婚者なら、パートナーと相談して決めるようにするのがマナーです。
生活費を決めるとき、参考にしたいルールがあります。
一般的に手取り収入の1割を貯蓄に回すのがよしとされています。
つまり、手取り収入の9割を生活費の上限の目安にするといいでしょう。
既婚者であれば、世帯の手取り収入で考えます。
余裕があれば、手取り収入の2割や3割を貯蓄に回すといいでしょう。
お金が余ったら貯蓄に回すのではなく、手取り収入から天引きしておくほうが、貯蓄もスムーズになります。
貯蓄が増えると、心の余裕にもつながります。
各銀行で準備されている「自動送金サービス」を利用すれば、手間なく天引きができます。
生活費の上限を決めたら、できるだけ死守しましょう。
もし生活費を使いすぎて上限を超えたときは、翌月の生活費を抑えて相殺します。
こうすれば全体としてバランスが整えることができます。