エネルギーの無駄遣いは、無意識に行われていることがあります。
それは「疲れそう」と考える場面です。
ときどき「疲れそう」と考える場面があるでしょう。
日常でよくある平凡な場面ですが、注意が必要です。
「疲れそう」と考えただけで疲れるからです。
たとえば今、苦手な仕事をイメージしながら「疲れそう」と思ってみてください。
きっと「疲れそう」と思った瞬間、わずかではありますが、実際に疲れを感じたのではないでしょうか。
急に気持ちが沈んで、心が暗くなったでしょう。
胸焼けをしているような感覚になり、体がだるくなったでしょう。
「疲れそう」と考えたからです。
疲れるのは、実際に仕事をしたときだけとは限りません。
体は動かさなくても、心の中で「疲れそう」と考えただけで疲れます。
普段から「疲れそう」と考える癖のある人は、普通の人より疲れやすくなります。
疲れそうと考えるたびに貴重なエネルギーが失われ、元気がなくなります。
事あるたびに「疲れそう、疲れそう」という不満を言っていると、どんどん体が重く感じてくるでしょう。
エスカレートすると、めまいや吐き気を引き起こすこともあります。
実際に仕事をして疲れるならいいですが、仕事をしていないのに疲れても意味がありません。
疲れるだけ損です。
エネルギーの無駄遣いです。
「疲れそう」と考えそうになったら、すぐ邪念を振り払いましょう。
余計な妄想です。
どれだけ「疲れそう」と思ったところで、仕事は1つも減りません。
むしろ「疲れそう」と考えれば考えるほど倦怠感がエスカレートするため、相対的に仕事が増えたような錯覚が生まれます。
仕事は「疲れそう」と考える前に取りかかりましょう。
ぐだぐだ文句を言わない。
余計なことは考えず、仕事に取りかかるスピードが大切です。
人の気力・体力・精神力は有限です。
仕事をするかぎり、疲れることは避けられませんが、どこで疲れるかです。
どうせ疲れるなら、不毛なことではなく価値のあることで疲れたほうが生産的です。
エネルギーの有効活用を意識しましょう。
どのみちしなければいけない仕事は、早めに取りかかるのが一番。
早めに取りかかれば、それだけ早く完了できます。
1時間早く取りかかれば、1時間早く片付きます。
仕事は「疲れそう」と考える前に取りかかれば、エネルギーを有効活用できるようになり、生産力が向上します。