考え方の違う相手がいても、相互理解が不可能とは限りません。
相互理解ができない原因の1つは「コミュニケーション不足」です。
最初は考え方が違っていても、コミュニケーションを深めることで、考え方を合わせていくことが可能です。
完全な一致はできなくても、お互い妥協しながら調整すれば、中間地点を見つけることができるでしょう。
コミュニケーションは素晴らしい道具です。
お互いの考え方が合わなくても、きちんとコミュニケーションができれば、解決する場面が少なくありません。
こうした場面でよく登場する言葉があります。
「話せばわかる」です。
たしかにきちんと会ってじっくり話せば、お互いの価値観を上手に調整できて、すぐ問題が解決するように思えます。
考え方の合わない相手であっても、じっくり時間をかけて話し合えば、相互理解が可能になると思う。
ところが、実際のところ「話せばわかる」と言う人にかぎって、コミュニケーションから逃げる場合が目立ちます。
「時間が解決するだろう」と、時間任せにする。
「そのうち相手が妥協するだろう」と安易に考える。
「時間があるときに話す」と思いつつ、いつまでも話そうとしない。
「話せばわかる」と思いつつ、実際の行動が伴っていないのです。
結局のところ、コミュニケーションを嫌がっているのです。
コミュニケーションから逃げているかぎり、相互理解を実現するのは困難です。
頭でわかっていながら、行動できないパターンがあります。
話せばわかると言いながら行動しないのも、このパターンの1つです。
「話せばわかる」と言いながら、コミュニケーションから逃げていませんか。
どきっとした人は、今すぐ話し合いに行きましょう。
思っているだけでは意味がありません。
放置しても、溝は埋まりません。
むしろどんどん溝が広がっていくでしょう。
心の距離が離れると、ますますコミュニケーションを取りにくくなり、溝も広がる一方です。
溝が広がるにつれて、埋めるのも難しくなる。
最終的に埋めることができないほど溝が広がり、大きなトラブルに発展する可能性があります。
相互理解が必要なら「話せばわかる」と思ったまま放置するのではなく、早めに行動しましょう。
自分から話をしに行きましょう。
もたもた先延ばしせず、できるだけ早めに話し合うのが得策です。
話し合えば、必ず相互理解ができるとは限りませんが、話し合わないかぎり、相互理解は実現できません。
少なくともコミュニケーションは、解決に向けた前向きな行動です。
きちんと行動が伴ってこそ、相互理解が促されるのです。