「浅く考えること」と「深く考えること」。
どちらも「考える」という点は同じですが、結果が違います。
浅く考えると、物事の表面しか確認できません。
素早く決断と行動できるメリットはある一方、思考や判断を誤りやすいデメリットがあります。
もちろんささいな場面なら、浅く考えるのもいいでしょう。
たとえば、安い消耗品を購入するときです。
買い物を間違っても、経済的ダメージが小さいなら、悔やむことも少ないでしょう。
ささいなミスなら「まあいいか」の一言で済みます。
また、気分転換やストレス発散をする時間も、特に深く考える必要はないでしょう。
休憩やリラックスする時間は、のんびりすることに集中です。
あえて何も考えず、自由気ままに過ごすほうが効果的です。
そうした状況を除けば、できるだけ普段から深く考える習慣をつけておくことが大切です。
深く考えるとは、物事を表面的に捉えるのではなく、深いところまで掘り下げて考えるということです。
日常生活の中にも、深く考えたほうがいい場面があります。
勉強の学習意欲を高めるとき。
仕事の作業効率を考えるとき。
人間関係を改善させたいとき。
深く考えることで、未然にトラブルを防いだり、効率や効果を上げたりできます。
特に重要な選択をする場面では、深く考えることが必須です。
大きな契約を結ぶとき。
高額商品を購入するとき。
将来の進路を選択するとき。
生活へのインパクトの大きい判断では、やはり深く考えることが欠かせません。
物事には、良い点だけでなく、悪い点もあります。
目先の損得だけでなく、長期的な損得もあります。
まだ気づいていない可能性や選択肢もあるかもしれません。
考える時間が多ければ多いほど、さまざまな可能性を張り巡らせるようになります。
誤解・間違い・見落としを防ぎ、後悔を減らすためにも、深く考える習慣が大切です。
考えることも習慣です。
思考力は、筋肉のように鍛えるにつれて向上するものです。
普段から深く考える習慣をつけると、普段から思考のトレーニングをする状態になります。
深掘りをして「ほかに可能性はないだろうか」と考える癖をつけておきましょう。
最初はできなくても、普段から習慣として心がけることで、だんだんできるようになります。
じっくり考える時間を作れば、思考が深まって、普段気づかなかったことまで気づけるようになります。
普段から深く考える習慣をつけておけば、重要な場面でも思考力を発揮できるのです。