賢くなるために、瞑想の習慣が効果的です。
瞑想と聞くと、宗教的なイメージが強く、抵抗感や苦手意識があるかもしれません。
中には暗い印象を持っている人もいるのではないでしょうか。
瞑想は、何も考えずじっとする行為なので、賢さとは無関係に思えます。
たしかに頭も体も動かさず、ぼうっとしているだけです。
しかし、賢さと無関係と思うなら誤解です。
無関係どころか、大いに関係しているからです。
瞑想には、賢くするための要素が数多くあります。
私たちは普段、数多くの物事を考えているといわれています。
私たちは、1日におよそ187000項目のことを考えているといわれています。
1日は86400秒ですから、1秒に2項目以上考えていることになります。
ほぼ常に何かを考えている状態と言っていいでしょう。
考えていることの多くは、過去の後悔や将来の不安です。
仕事のこと、人間関係のこと、お金のこと、健康のこと、将来のこと。
「ああすればよかった」「こうしたほうがいいだろうか」といつも何らかの考え事をしています。
たとえ睡眠中でさえ、夢を見ることで、考える行為が行われています。
考え事があるのはいいのですが、量や頻度があまりに多いため、もはや考え事に飲み込まれている状態になっています。
常に何かを考えているため、脳は休む暇がなく、疲れ果ててしまっている状態です。
そこで役立つのが、瞑想です。
瞑想とは、完全に何も考えない時間を作る行為。
瞑想をすることで、意識を現在から切り離し、完全に何も考えない時間を作ります。
雑念に飲み込まれていた状況から脱して、冷静な自分に戻れます。
そのため瞑想には、脳の働きを活性化させる作用が確認されています。
瞑想を行うことで、海馬の領域が拡大することが確認されています。
海馬とは、判断や記憶に関係する脳の部位です。
つまり、判断力や記憶力が向上するといった効果が見込まれます。
ひいては学習能力の向上に役立ちます。
瞑想を行うことで、扁桃体が縮小することが確認されています。
「縮小」と聞くと、悪いことに思えるかもしれませんが、そうとは限りません。
扁桃体は、快・不快や好き嫌いの感情に関わる脳の部位です。
扁桃体が縮小することで、気持ちが安定しやすくなり、ストレスの過剰反応を抑える働きがあります。
瞑想を行うことで、忘我の境地を体験できます。
私たちは忙しい日々を送っていますが、瞑想によって余裕と落ち着きを取り戻す効果があります。
いらいらした気分を解消でき、心に余裕と落ち着きが生まれます。
余裕と落ち着きによって理性と自制心が安定して、冷静な思考と判断をする力が向上します。
瞑想を行うことで、脳の情報処理能力が底上げされ、頭の働きが向上する効果が見込まれます。
瞑想の方法は簡単です。
目をつぶり、何も考えない時間を作るだけです。
何か考えてしまいそうなら、呼吸に意識を向けると、無心に集中しやすくなります。
瞑想は、長時間行う必要はありません。
1日3分の瞑想でも効果があることが確認されています。
余裕があれば、5分でも10分でも瞑想をするといいでしょう。
今日から瞑想を習慣にして、瞑想の達人になりましょう。
「瞑想をするだけで賢くなれる」と言っても過言ではないのです。