先入観は、自分では気づきにくいのが難点です。
自分では「それが正しい」と思い込んでいるため、気づきたくてもなかなか難しい。
先入観をなくしたくても、指摘されたり恥をかいたりする経験がないと、なかなか気づきにくい特徴があります。
ところが、簡単に先入観を見つける方法も少なからず存在します。
実は「あるポイント」を意識するだけで、先入観に気づきやすくなります。
自分の考え方に、次の2つのキーワードが登場すれば、注意フラグを立ててください。
「したほうがいい」「かもしれない」などの柔らかい表現なら、まだいいのです。
義務の程度が低く、強制でもありません。
しかし「すべき」「しなければならない」というキーワードには注意が必要です。
どちらも主観的義務を意味する表現です。
そのためこの2つの言葉が登場したら、自分の中で決め付けが発生していることがわかるため、先入観の疑いがあります。
もちろんすべてではありませんが、注目ポイントに値すると言えるでしょう。
たとえば、次のような一言に心当たりはありませんか。
「結婚前は同棲すべき」
「結婚したら子どもを産むべき」
「仕事が終わらなければ残業すべき」
「とにかく親の言うことには従わなければいけない」
「社会人になったら貯金しなければいけない」
「燃え尽きるまで頑張らなければいけない」
あらためて意識してみると「先入観ではないか」と疑うことができるのではないでしょうか。
単なる思い込みかもしれません。
偏見や固定観念かもしれません。
「すべき」「しなければならない」という一言にフラグを立てると、自分の先入観に気づきやすくなります。
願わくは、自分の中から「すべき」「しなければならない」という考え方を取り除くといいでしょう。
ゼロにできなくても、できるだけ減らしていきたい。
大人になるにつれて過去やしがらみが増え、自由な考え方が制限されますが、少しでも減らす努力をしていきたい。
「すべき」「しなければならない」という考え方が減るにつれて、余計な先入観もなくなります。