あなたが大事にしている「あるもの」が、先入観をなくす妨げになっているかもしれません。
それは「過去のもの」です。
過去に買った服。
元交際相手の写真。
昔の友人からもらったプレゼント。
古いものには、愛着や思い入れがたっぷりあるでしょう。
それぞれのものには思い出があったり、思い入れが詰まっていたりするでしょう。
過去のものを持ち続けることで、昔を懐かしむこともあれば、勇気や自信をもらうこともあるかもしれません。
自分にとっては大切なものであり、ずっと大事に持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、過去のものは、先入観をなくす妨げになっていることがあります。
大切にしているつもりでも、実際は過去に執着していることが少なくありません。
部屋に過去のものがあると、それを見たり触れたりするたびに、フラッシュバックが起こります。
脳裏に当時の出来事や情景がはっきり思い出され、感情がよみがえります。
「昔はこうだった」
「昔はよかった」
「あの頃は楽しかった」
過去を振り返る癖がつき、くよくよしやすいのです。
たまに懐かしむ程度ならいいですが、限度を超えると、自由な行動を妨げる足かせになります。
過去のものが、いつの間にかあなたを縛り付ける鎖になっていることがあります。
過去のものは、本当に必要なものでしょうか。
ものを大切にする姿勢は素晴らしいですが、人生の足かせになっているなら、本当に素晴らしいとは言えません。
思い切って過去のものを処分してはいかがでしょうか。
部屋の中がすっきりして、快適に過ごしやすくなるだけではありません。
過去のものを減らすと、過去への執着が減り、心も軽くなります。
心が軽くなれば、発想やアイデアも湧きやすくなります。
やる気や勇気が湧いて、チャレンジ精神が芽生え、行動力も出やすくなるでしょう。
過去に買った服も、使わないなら捨てたほうがいいでしょう。
1年間着なかった服は、必要のない服。
古い服を捨てると「新しい服を買おう」という気持ちが湧いてきます。
元交際相手との写真も、もう終わった関係なら、捨てても問題ないでしょう。
アナログ写真だけでなく、デジタル写真も削除します。
過去の写真を処分すれば、新しい出会いを求めたくなります。
昔の友人からもらったプレゼントも、使う用事がないなら、処分してかまいません。
使わないものを持ち続けていても、仕方ありません。
「ありがとう」と言いながら捨てれば、捨てやすくなるでしょう。
「なくなったら生きていてない」と思っても、大げさに考えている場合が多い。
意外となくても、生きていけるはずです。
過去にこだわっていても仕方ありません。
過去は心の中にしまっておきましょう。
ものを捨てるからと言って、思い出まで捨てるわけではありません。
私たちには「記憶」という素晴らしい保管場所があります。
ものを捨てても、思い出はずっと心の中に残り続けます。
先入観をなくすためにも、過去の執着を振り切ることです。
物理的なものにこだわるより、精神的なものにこだわったほうが、幸せになれます。