先入観をなくすにはどうすればいいのか。
先入観をなくす基本は、疑問を持つことから始まります。
人から言われたことをすべて信じるのではありません。
メディアから得た情報をそのまま受け入れるのもよくありません。
世間で言われている「普通」や「常識」は、意外と曖昧なことが多い。
たとえ伝統に関わることであっても、一度考えをリセットした状態にして、疑問を持ってみます。
「なぜこうするのが普通なのだろうか」
「常識と言われているが、本当にそうだろうか」
もちろんあらためて考えた結果「やはり普通だ。常識だ」と再確認できることもあるでしょう。
たとえば「学校を卒業したら、就職をするのが常識と言われているのはなぜだろうか」という常識を疑います。
調べてみると「就職をしなければいけない理由は憲法で定められているから」とわかれば、納得できるでしょう。
普通や常識の存在は、文化や時代背景など、何らかの理由とつながっている場合が大半です。
しかし、中には「おかしいな」と気づくこともあるでしょう。
今まで普通や常識と思っていたことでも、あらためて冷静に考えてみると、不可解であることに気づきます。
「人はいつか結婚をするのが普通と言われているが、本当だろうか」
「社会人になったら、毎日新聞を読むのが常識と言われているが、なぜだろうか」
疑問を持ってみると、先入観の束縛から解放され、世の中の矛盾や不条理に気づけることもあります。
先入観をなくせば、時には大発見につながることもあります。
ニュートンが万有引力の法則に気づけたのも、リンゴが木から落ちるのを見たとき、疑問を持ったからです。
木からリンゴが落ちるのを見たとき、普通や常識にとらわれず「なぜ落ちるのだろう」と疑問を抱きました。
先入観をなくして考えることで、万有引力の法則の発見にいたりました。
アメリカ大陸を発見したコロンブスも「地球は平面」という説に疑問を持ったからです。
先入観にとらわれず「地球は球体」という説を信じたことで、常識破りの偉業を成し遂げました。
こうした気づきや発見が得られるのも、疑問を持って、先入観をなくしたおかげです。
ニュートンやコロンブスのような偉業をなし得なくても、普段から「普通や常識に疑問を持つ」という習慣さえあればいいのです。
人から言われたことを何でも肯定するのではありません。
普通や常識と思うことでも、まず疑問を持ってください。
疑問を持つことが、先入観をなくす基本です。
深く真理を追究することは、高度に脳が発達した人間だからできること。
先入観をなくすには、疑問を持つことから始まります。