「姿勢が悪いと、背が伸びない」
ときどき聞かれる話ですが、本当でしょうか。
姿勢が悪いだけで身長に影響するはずがないように思えますが、これは俗説ではなく、本当の話です。
もちろん日常生活で、必要があってときどき前かがみになる程度なら問題ありません。
しかし、いつも前かがみになった姿勢になっていると、スムーズな成長を妨げる場合があります。
普段の姿勢が悪い人は、身長が伸び悩む傾向があります。
前かがみの姿勢は、体の一部に無理な力が入るため、血管やリンパ管を圧迫して、血液やリンパ液の流れを妨げます。
その結果、内臓の消化吸収がされにくくなったり、全身に栄養が行き渡りにくくなったりします。
いつも姿勢が悪い状態になることで、筋肉の発達に偏りが生まれます。
神経が圧迫されることで、自律神経も乱れやすくなります。
それぞれ小さな悪影響ですが、積み重なることで悪影響も大きくなり、骨の成長を妨げる場合があります。
身長が低くて悩んでいた人が、姿勢を正しくしたところ、身長が伸び始めた事例もあります。
姿勢は、普段の心がけが大切です。
なかなか自分で気づきにくい場合もあるため、一度自分の姿勢をよく確認してみてください。
普段歩くとき、猫背の姿勢になっていないでしょうか。
勉強をするときやパソコンを操作するとき、前かがみになっていないでしょうか。
鏡に向かったとき、左右の肩の高さが同じになっているでしょうか。
「姿勢は治らない」と思っているかぎり、いつまで経っても治りません。
本気で身長を伸ばしたいなら、今すぐ正しい姿勢を心がけ、習慣にしましょう。
難しいように思えますが、結局のところ、癖の種類を変えるだけです。
悪い姿勢が癖になっているなら、きれいな姿勢を癖にすることもできるはずです。
よい姿勢を意識するコツは、頭から上に向かって糸で引っ張られているイメージを持ってみてください。
背筋がすっときれいに伸びるでしょう。