「日光に当たると身長が伸びる」
「日光浴は、成長促進に欠かせない」
植物なら日光を浴びて成長するのはわかりますが、人間は動物です。
日光には、身長の増加に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素は含まれていません。
身長と日光の関係は、俗説の1つに思う人が多いでしょう。
日光と成長との関連に疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
実際のところ、科学的な根拠は存在します。
日光を浴びると、皮膚に存在するコレステロールが変化して、ビタミンDが生成されます。
ビタミンDには、カルシウムの骨への沈着を促す働きがあります。
外で日光を浴びながら運動すると、相乗効果が生まれ、骨の成長を促してくれるでしょう。
そのため、日光に当たると身長が伸びる可能性も、ゼロとは言い切れないのです。
ただし、日光浴や日焼けだけを目的としている場合は、注意が必要です。
紫外線を浴び続けると、遺伝子であるDNAが傷つくことが確認されています。
日光を通して紫外線を浴びれば浴びるほど、DNAもたくさん傷つきます。
日光の当たりすぎは、しみやしわの原因になり、皮膚の老化を促す悪影響があります。
体内でビタミンDの合成に必要な日光量は、少量でよいことが確認されています。
黄色人種の場合、直射日光に当たる時間は、3分で十分です。
日陰でも、5分から10分程度でビタミンDが生成されることが確認されています。
しみやしわを気にするなら、手のひらがおすすめです。
手のひらはしみができにくい場所の1つ。
手のひらに3分ほど日光を当てるだけでも、ビタミンDが生成される効果があります。
またビタミンDはサプリメントを通して摂取することも可能です。
ビタミンDを摂取する目的なら、日光に当たって紫外線の悪影響を受けるより、サプリメントで摂取したほうが健康的でしょう。
紫外線の悪影響が心配なら、サプリメントで摂取するのも1つの選択肢です。